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ダンジョン作成!~目指せ男の夢~  作者: 紅龍
第一章・ダンジョンの始まり
3/8

ダンジョン開幕! 準備なんて出来てない!

 「よし、だいぶ形になったな」


 「形にはなりましたね、形には、モンスターなんて一匹も居ないんですが」


 三日間の努力により、入り口すぐの階層には大規模な草木が生える畑が生まれ重要な食糧地となり、二階層と四階層はオーソドックスな迷宮に、三階層は水路が張り巡らされた階となった、そして、ナズナが主を勤める事となった第五階層は、至る所に罠が張り巡らされ、インディー○ョーンズの遺跡張りの階となった。


 ただしモンスター一匹住み着いていないので、罠以外の侵入者の撃退能力はナズナ一人である。


 主であるテイロンは? 彼は魔力はあっても戦闘など苦手な参謀型であるので戦闘では役立たずである。


 そして現在の二人の食事は、魔力によって促成栽培される畑の野菜と畑に釣られてやってくる小動物であった。


 「はぁ、こんな状態で人間がきてもまともに相手できませんよ?」


 「うむ、出来て冒険者一人か二人ぐらいであろうな」


 「都合よくゴブリンとかオークが移住してきてくれないですかね」


 「無理だろ、ゴブリンはともかくオークは魔王軍の主力部隊に属するものばかりでダンジョンになんてほとんど入ってこんからな」


 「そうなんですよね~、いっそのこと魔法で生成しちゃいますか?」


 「魔法で、というと魔物か、あれはだいぶ魔力を使ってしまうからな、しかも効率が悪いし出来る者も使う魔力の割には弱いからな」


 「でも一回コアクリスタル作れば補充も簡単になるから便利ですよ、獣型のモンスターの餌にもなりますし」


 魔物、それはコアクリスタルと呼ばれる結晶から術者が魔力を注ぐ事でモンスターとは異なる生物を作り上げた生命体の総称である。モンスターとの違いは屍骸が残るか残らないかの違いである、モンスターは屍骸に変わりその場に残るが、魔物はその場で魔力を散らし、魔石と呼ばれる石を残して消滅する。この石はモンスターたちにとっては栄養満点な食糧ともなり、下級のモンスター達の中にはこれを目当てにダンジョンに住み着くものも居る。そして、魔物がダンジョンでよく見かけられるのは単純にコアクリスタル作成に多大な魔力が必要だが、一度作ってしまえばわずかな魔力で大量に数を揃える事が出来るので、便利だからである。


 「そうだな、しかしどんな魔物を作るか・・・・・・明日まで考えさせてもらっていいか?」


 「ええ、ゆっくり考えてください、では、今日はこれで」


 「うむ、また明日だな」





 ~翌日~


 次の日に朝早くに目が覚めたナズナは、思わず己の目疑い、寝ぼけているのかと第三層の水路に頭を突っ込んで眠気覚ましを行った。


 そして、顔を上げた彼女の目には、“三つのコアクリスタルと二十体近い、それぞれ小型化した、仏頂面した本人と同じ紅い髪をしたナズナとお気楽に辺りを駆け回る翡翠の髪をしたナズナ、そしてぽけ~としている蒼い髪をしたナズナがいた。


 「は~はははは、どうだナズナ、この三色ナズナh(ドカンッ)グハァ!」


 「なに魔力の無駄遣い三つもしてやがりますか!」


 「む、無駄遣い扱いはひどいぞ!」


 「ではこの子達に一体どんな役割をお求めで?」


 「うむ、この花の無いダンジョンに花を添えることを!」


 徐々に彼女の顔に青筋が生まれているのだがそれに気づかないテイロンはそのまま続けた。


 「いや~本当にこやつ等を見ると心が和む」


 顔が緩む自らの主に痺れを切らした彼女は何処からか日本刀を持ち出した。


 「マスコットより先に迎撃要員創りやがれです! この馬鹿マスターが!!」


 まるで硬いものを砕くかの勢いで行われる峰打ちの数々と工事現場のごとき轟音に、チナ(チビナズナの略)達は壁に寄り抱き合って震えていた。・・・・・・紅い髪を持つ個体だけは傍で熱心にナズナの行動を見ていたが。


 「で、向こう一週間はコアクリスタルの生成どころかダンジョン作成できないでしょうがどうするつもりですか?」


 「・・・・・・あっ」


 「あ・ほ・か~~~~!!?」


 ※しばらくお待ちください


 「はぁ、はぁ」


 肩で息するナズナの横には、制裁を受け時折痙攣する肉隗となったクリカラが転がっていた。


 そんな二人に赤い髪のチナ達はタオルとコップに汲んだ水をもってナズナ近づいていき、翡翠の髪と蒼い髪のチナ達はクリカラに近づいて治癒魔法を掛け始めた。


 「ふぅ、ありがとうね」


 タオルと水を受け取ったナズナは、お礼と共に紅チナ達を撫でながら今後の事を考えていた。

 何しろ主が考えなしにチナ達を創るのに魔力を使ってしまった所為で、最低でも一週間の間彼は新しい魔物は作れないのである。


 しかし、運命はそんな悩む時間を許すことは無かった。


 ブォオ~


 突如ナズナとテイロンの持つ水晶から角笛のような音が鳴り響き、水晶に、一人の鎧を纏った青年が映し出された。

チナの数は紅いのが四体、蒼いのが十二体、翡翠のが八体の合計二四体です。

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