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ダンジョン作成!~目指せ男の夢~  作者: 紅龍
第一章・ダンジョンの始まり
2/8

お金がないと苦労は生まれる

諸事情でクリカラの名前を変更いたしました。突然の変更申し訳ございません。

ダンジョン作成魔法、階層設置、1~5の階で成り立つ層を作り出す魔法であり、最も初級の魔法である。ただし、各階はただの広いだけの大広間状態なので迷宮とするには壁作成魔法で地道に作らねばならなかったりする。あらかじめ印をつけて一気に作り上げる方法も在るので先に計画書を作ってから、と言うのがダンジョン作成におけるセオリーである。


 「と言うわけでして、何で階層だけ作って中身考えてないのか、ご・せ・つ・め・い・い・た・だ・け・ま・す・か?」


 作られたばかりの全5階の最下層部に併設された隠し部屋にて、セオリーどころか完全に無計画だった主に対してナズナは殺気すら漂わせる勢いで問い詰めた。


 「いや、あの、その~、てっきり迷宮化した状態で完成するものだとばかり思っていたわけで・・・・・・」


 「初級魔法なんですから概要ぐらい知っててください!!」


 「はい・・・・・」


 「ともかく、考えましょう、早急に作らないとダンジョンどころかただの整地された洞窟でしかないままなんですから」


 「うむ、それなんだが第一階層は、ただの畑にしたいと思っているのだが」


 「何故ですか?」


 主の言葉に彼女は首をかしげた。


 「うむ、まずはスライムや草食の動物達を呼び込んで入りやすいようにする、これで入り口から入るのを躊躇される事を無くす、スライムや小動物たちが気軽に出入りすれば気軽に入ってこれるようになるだろう」


 「なるほど、確かに入り口で躊躇して入ってこないと言う話はよく有りますからね、特に洞窟型だと高位種の巣かダンジョンかで分かりづらいですからね」


 基本的にダンジョンは建物型と洞窟型、そして森林型が存在する。


 建物型は文字道理、塔や城などをダンジョンとした物で、よほどの事がなければダンジョンであることが分かる。しかし、洞窟型は高位種の魔物の巣と外観がまったく変わらないので間違われる事も多いのである。


 「後の階層は基本通りに作る、というわけで二階層より下の作成は任せた!」


 ※少々お待ちください。


 「で、寝言の理由は何ですかボケマスター、くだらない理由なら・・・・・・ボコリマスヨ?」


 「スベビビョキョリャリェミャシュタ」


 ナズナの手に、いつの間にか握られていた日本刀でボコられた(もちろん峰打ち)結果血塗れとかした少年が転がっていた。



 「いてて、説明しなかったのは悪いと思ったが、いきなり主を殴るか普通?」


 「教育的制裁目的ならいくらでも殺ってよしのお墨付きを親方様から」


 「やるの字が違う!!?」


 あの後話が進まないと、ナズナに治癒魔法を掛けて貰い、話を再開した。


 「で、理由は?」


 「ボスモンスターが自分の領域を作るのは当たり前」


 「・・・・・・はい?」


 いきなりの事に思考停止に陥った彼女はしばし沈黙し、頬を引きつらせながら口を開いた。


 「ボス?」


 「うむ」


 「誰が?」


 「お主がっだ」


 「何故?」


 「一般モンスターは連れ込めばいいがボス級は雇うか育成せねばならん、しかし育成は時間が掛かるし、雇う金なんぞもちろんない、そもそもしばらくは一階層を畑にするとは言え、食費の為に節約せねばならん、と言うわけで、現在お主しかいないというわけだ」


 「実家に帰っていいですか?」


 「45紅貨跳んで36翠棒ボソッ


 「うう、分かりました。・・・・・・親父殿の馬鹿~~」


 そう、ナズナは親の借金の肩代わりテイロンの親にしてもらう代償として彼に仕えているので、逃げたくても逃げられないのである。


 ちなみにこの世界の魔族の通貨は、紅棒、紅貨、蒼棒、蒼貨、翠棒、翠貨の6種で成り立っており翠、蒼、紅の順に100枚ごとに次の貨幣に匹敵する。つまり一万翠貨=100翠棒=1蒼貨であり、45紅貨はかなりの大金なのである。


 口では帰るとしきりに言っているが、無理な事は実は彼女は良く理解しているのだ。


 そして、やむなくボスをする破目になり、自分の階層を作るべく隠し部屋を出て行く彼女の背には、悲哀の影が降りていた。

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