表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/34

第26話 ツェルマットスキー場1(マッターホルン)

 オーストリアに別れを告げ、スイスにやってきました。アルプス最後のスキーはツェルマットスキー場。ヨーロッパを代表する最高の景観をほこるスキー場である。あのマッターホルンを観ながらスキーができる。何と贅沢な事か!


 長時間、車中でワクワクしながらツェルマットに向かう。スイスに入ってもチューリヒからベルンあたりまでは平凡な景色が続いたが、ブリークが近づくにつれアルプスの白銀の峰々が姿を現してきた。

 ツェルマットに到着する少し前、車窓から初めてマッターホルンの雄姿を観た時は年甲斐もなくドキリとした。日本で何度も写真で眼にしていた姿ではあるが。

 第一印象としては、日本で見慣れていた姿より2年前にカナダ・バンフで観ていたカナディアンマッターホルン(アシナボイン山)に似ている気がした。

 日本で観る写真は最高の角度のものでとんがった姿の印象が強いが、ツェルマットの町からだと、もう少し丸みがあり女性的な印象を受ける。


 翌朝、観光案内所に行く前にスイス銀行を見つけたので外貨購入証明書持参で入ってみた。

 オーバーグルグルのダンスホールで盗難にあった小銭入れの中身のうちトラベラーズチェックの分は再発行してもらえるはずである。

 ところが、銀行側の見解は違っていた。ポリスの証明書がなければ再発行できないとの事だった。

 日本で聞いていた話とは違うではないか。それとも私が聴き漏らしていたのか⁉ 知っていれば、証明書ぐらい貰えたものを。

 当然、他の銀行でも同じ事を言われ、ツェルマットのポリスを訪ねても相手にしては貰えなかった。結局、この件は諦めざるを得なかった。金額的には大した事はなかったが、不愉快な事には変りはない。


(今なら躊躇なく、オーバーグルグルのポリスに連絡をとってもらい、盗難証明書をツェルマットのポリスまたは自分の宿泊先に送ってもらえないか交渉するのであるが)


 そんなわけで、朝から少々気分の良くない思いをしたけれど、昨日の夕方に観たマッターホルンも素晴らしかったが今朝好天気の中で再会したその姿は実に美しい。ツェルマットの町から観ても、登山電車の車窓から観ても、ゲレンデのどこから観ても見事な美しさである。

 何と言っても、ゲレンデ内にあるレストランのテラスでアルプスの陽光を浴びつつ、スイスチーズサンドウィッチとホットコーヒーで美しいマッターホルンと心静かに過ごすひと時こそ最高の贅沢と言えるであろう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ