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第17話 オーバーグルグルスキー場2(クリスマス・イヴ)

 チロルでの初滑り。オーバーグルグル・スキー場での第1日目は強風の悪コンディションでさっぱり。氷河が見られるという最高点までのリフトは終日運休だった。サンアントンと比較すると、どのリフトもスローで着地スペースが長く日本のとよく似ている。サンアントンでは降りるタイミングを誤るともう一周しなきゃいけなくなるが、ここではその心配はなさそうだ。

 

 夕食は昨日同様肉料理だ。テーブルメートはまだ来てなかったので先に食べる事にした。食べ終わったとき彼がやって来た。彼が食べ終わるまでデザートが運ばれて来ないのには参った。テーブルメートとはペースを合わすのが暗黙のルールなのだろう。郷に入っては郷に従わねば。

 ここのウェイトレスは美人ではないが、愛嬌があって感じの良い娘だ。残念ながら、英語はできない。


 2日目は暖かく、チロルの雪質にも徐々に慣れてきた。滑り終えて宿の入り口付近でスキー板に付いた雪を掃っていると何人かのスキーヤーがスキー板を持って坂を上って行ったまま降りて来ない。この疑問を夕食時にテーブルメートに訊いてみると、やはり上から入れるスキー乾燥室があるとの事で夕食後案内してもらった。彼はなかなか親切である。


 3日目は快晴の中、快適に滑る事ができた。正午過ぎには殆どのスキーヤーはゲレンデから姿を消しリフトはガラガラになった。空気だけを運ぶのは勿体ない。日頃時間に余裕のない日本人の本領発揮で、思い切り滑りまくった。調子に乗り過ぎて右腰が痛い。

 実は、今日はクリスマス・イヴである。日本だと夜までその感覚はないが、ヨーロッパでは午後からはもうそのムードになっているようだ。


 テーブルメートはスーツをめかしこんできた。周りの宿泊客の人たちもそれぞれきちっとした身なりで、昨日までとはちょっと違う。変わらないのは1人の日本人だけだ。

 ディナーはご馳走攻めで非常に満足のいくものだった。最後にデザート代りのターキーが出された。これを食べねば…と思うのだが、もうお腹一杯でとてもじゃないけど、いやとても無理だった。


 ディナーの後、ツリーに灯がともりクリスマスムード満点。日本では自分が今まで味わった事のないクリスマスムードである。『Merry Christmas!』の連呼の後、オランダから来ているカップルが同席し、4人で会話の花が咲いた。カップルはアムステルダムに住んでいるそうであるが、女性はオーストリア人との事だった。


 P.M. 10時から教会でお祈りがあるそうなので、4人で参加する事にした。他のグループも夫々向かっている。

 牧師さんの有り難きお言葉はドイツ語でさっぱり分からなかったが、最後の『聖夜』だけは、しっかり日本語で歌ってきた。

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