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リミットオーバー・ファンタジア  作者: pity
遠き開闢に思いを馳せて
4/4

ゲーム開始

書き直すことにしました

家に帰ると時刻はちょうど18時を過ぎたところだった。


今日は両親の帰りが遅いからと、俺はひとまず軽く夕食を摂ることにした。ただ、内容は冷凍チャーハンとか、チンする唐揚げとか冷蔵庫にあるすぐに食べれるようなものばっかりだ。


食にこだわりがある方ではないから、周りの人からしっかりバランスよく食べなさいと言われない限りはこういった用意するのが楽な食品に流れがちである。


ただ、あまり偏るのは良くないというのも理解しているので、俺は必須ビタミンを補うために栄養補給ゼリーを食べることにしている。


ゼリーを喉に流し込みながら、俺はこれからプレイするゲームについて考えた。


右手に持った電子端末から、ネットでリミットオーバーファンタジアと調べる。


すると。売り切れ続出やら、VRゲーム史上最速でミリオンを達成したとか、そんな記事がたくさん書かれてある。


レビューなんかも概ね好評で、つい最近までプレイしていたブルーローズストーリーとは比較にならないほどの盛り上がりを見せている。


「こんなゲームが出ていたのなんて知らなかったな。」


あまりネットニュースなどは見たりしないので、そういった情報を入手するのが人と比べて遅い俺だったが、リミットオーバーファンタジアに関するものを読むたびに、唐木さんはそんなゲームをタダでくれるなんて変わってるなぁと思うのだ。違法な高額転売が出るほどの盛り上がりなので、そうとう良く出来たゲームなんだろう。少しだけ、心の中で期待の波が押し寄せてくる。


更に調べていくと、このゲームの制作会社は全くの無名だった。


VRゲーム業界に突如として現れた風雲児とか麒麟児とか、いろいろな呼ばれ方をしていたが、その会社の代表取締役の情報以外は全く出てこなかった。


どうやら会社の方針というより、開発者自身が表に出たくないということで、秘密にしているらしかった。


リミットオーバーファンタジアは会社としても初めての作品であるらしく、開発段階から絶対に売れるとの自信があったようである。


宣伝などのマーケティングはとても苦労したらしく、実感のこもったコメントをしていた。


最速ミリオンを達成した原因として、体験版を配信したからと社長は語っていた。


そこまで読むとあとは流し読みで済ました。


まぁ、雑感としてはこの社長はとても意欲的な人物なんだろうということだけはわかったというところだろうか。


色々と調べながらのんびりと食事を終えた。


攻略記事を読んでおくかは非常に迷ったものの、やってみて難しいところがあった場合はそうしようと決めた。


そして、片付けやら何やらゲームをする前の準備を一通り済ますと、俺はゲーム専用椅子、といってもほとんど寝転がるような態勢のもの、に座った。


それから、VRヘッドをかぶり、ゲームを起動した。

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