舞台の二人
小説というよりは
漫才もどきみたいなものにしてみました
投稿するのを少し考えてしまいましたが…
せっかく書いたので…とかです
「どうもこんにちは〜」
「こんにちは〜」
「え〜本日はお日柄も良く…」
「えらいベーシックなつかみやな」
「まあ基本に忠実というやつです」
「そうか…応用があって基本がある…何かうまいこと言った?」
「君の言うのは突っ込むのも難しいなぁ…」
「まあそう言わずに…551の豚まんでも食うか?」
「いきなりやな」
「豚まんってでもうまいよなぁ…」
「それには合意する」
「こう…豚まんを二つくっつけたら…さながら地球のようだ」
「ちょっと待て…話が飛躍し過ぎと違うか?」
「この辺が中国で…この辺がブラジル…」
「おいおい…何かちょっとそれ…大丈夫か?」
「まあ…雨に降られて風邪気味なのかも」
「そうか…体調には気をつけんとあかんな」
「傘さして…そうアンブレラ」
「何で英語なん?」
「この前饅頭買うたらなぁ…」
「うん」
「皮ばっかりであんが全然入ってなかったんや」
「饅頭屋のおっちゃんにこう言いたかってん」
「何?」
「あん入ってないやん…あんブレら」
「…気持ちは分かるけど…ボケとしては今ひとつやな」
「無念な気持ちは…笑われへんねん」
「なるほど」
「反対に感情が篭ってるのは言いやすいんやけどな」
「例えば?」
「人と別れるとき…じゃね〜ん…とか」
「ん?じゃあねでいいんじゃ」
「つまりは邪念ってことね」
「おいおい…お前それ…」
「いや白状するとな…この前振られてしまったんや」
「………」
「どうしてもそう思ってしまった…まあもうかなり忘れたけど」
「そっか…でも別れ際に邪念とはあまり良くない感じはするぞ」
「まあ…だからわざわざ雨の日を選んで」
「何がわざわざか分からないが…
まあそういうこともあるさ…ちょっと明るい話にせえへんか?」
「そうやな…明るい話…」
「パッと明るい照明でも買って」
「うんうん」
「シャンデリアとか」
「え?でも君の部屋は四畳半やろ…」
「見てたら宇宙何とかなヤマトに出てくる彗星帝国のようだ」
「………」
「思わずこういう気分になるね」
「うん?」
「停電まで…あと何日…」
「それ…聞いてる人分からんほうが多いやろ」
「あくまでうちらの漫才はマイノリティーです」
「自慢にならんけど…まあそんな感じではあるな」
「豚まんもある意味マイノリティーかもしれん」
「ん…全国区で売ってるもんじゃないからな〜」
「チキンラーメンも大阪が誇るものかも」
「まあ発祥は大阪やからな」
「豚まんとチキンラーメンを合体させて…」
「え?」
「ゆるキャラにしてみいへんか?」
「ちょっと待て…それ意味分からんし…出来ても怖いやろ!」
「チキンラーメンを脳みそに仕立てて」
「あかんあかん!」
「まあゆるキャラにしなくても…両方おいしいからいいか」
「まとめるの早いな」
「何せ3分以内という時間制限があるからな」
「意味は分かるような気はするけど…別にそれ関係ないんと違うか」
「3分超えると…の@太君になってしまうんです…麺だけに」
「う〜ん…まあ四次元ポケットとか…欲しいよなぁ」
「うん」
「四次元ポケットあったら…何出して欲しい?」
「………」
「君の答は何か怖いわ…この質問は無かったことに…」
「ぼくはあれがええね」
「ん…」
「ガリバートンネルってあるやん」
「ああ…あの人間が入ると小人になるという…」
「あれに車を入れると…」
「………」
「そう…超精巧なミニカーが手に入るっていうことね」
「いやいや…元手かかりすぎやろ!」
「それは問題無いね」
「何で?」
「自分も小人になればいいからさ」
「もう君の発想は怖い通り越して…ひたすら…」
「でもこうしたら免許無しで車を運転することが出来るよ」
「それはそうだな」
「ただ問題は…」
「うん」
「ガソリンをどう補給するか…」
「ガソリンも小型化すればいいんじゃ」
「もったいないやん」
「変なところでせこいな…流石大阪人」
「ハイブリッド…いや電気自動車というのはどうだろう」
「君の頭がハイブリッドって気もしてくるけど…電気自動車か…
まあそれなら何とかなりそうだ…というか話合わせるの
そろそろ疲れてきたわ…」
「ルンバと競争するねん」
「ああ…でもそれもし勝っても嬉しいか」
「いや別に」
「………」
「でも元の世界に戻るっていうのが前提やねん」
「何で?」
「やっぱり不便やん」
「そりゃそうだ」
「いや…ここで言う不便とは」
「とは?」
「トイレが使えないという」
「ガクっ」
「ありがとうございましたー!」
おしまい
あらすじを考えなくていいので
その点では楽でした
笑いのセンスとは…かくも難しいものだと痛感しました…
読んでくれた方へ…ありがとうございました