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~賽の目は、何を生む~

  問1;主人公の名前は何か?

   選択肢:

     1.岡工太郎 2.岡谷太郎 3.仮面のヴィーナス

     4.小松弘キ 5.ラインハルト・ハイドリヒ 6.メガネ

   結果:2


 僕の名前は、岡谷太郎。小さい頃から、この名前に苦しめられてきた。


 「ねぇ、お前名前は?」

 突然、体格のいい同年のやつが絡んできた。

 取り巻きは3人で、周りの空気から察するにボス格のまま上がってきたのだろう。

 「お、岡谷…た、太郎です。」

 驚きとその空気感から、声のトーンを押さえ震わせる。

 「太郎だってよ。いまどきそんなやついるか?」

 問いかけ。待っていたかのように、取り巻き達が声を上げる。

 「いない」「いないよ」「岡谷市を貴様、知っているだと!」

 通過儀礼を終了し、ボスはなんともボスらしい笑い声を上げ去っていった。


  次の日には、洗礼が始まった。まぁ、当然のことである。

 取り巻きは、事実に尾ひれや背びれをつけて泳がせる。

 事実は金魚のように自由に閉鎖空間を泳ぎまわり、見たものに情報を与える。

 そうして、第一段階は完成した。

 第二段階へは、展開が速い。

 なんか気に食わないから、といった鬱憤を晴らすはけ口がほしいだけの集まりが形成される。

 そうして、今度は、精神から身体へと攻撃が及ぶ。

 第三段階は、まさに無の境地だ。ものがなくなり、机がなくなり、居場所がなくなる。

 もう先は、見えるのだ。無を超えた世界が。


 そんな過去が今に与えたもの。それは、この僕の性格と生活だろう。


  問2;主人公の性格は何か?

   選択肢:

     1.ムッツリスケベ 2.神経質 3.天然 

     4.傲慢 5.ロリコンキモオタデブ 6.几帳面

   結果:4  

 

  問3;主人公の生活は?

   選択肢:

     1.NEET 2.ランボー 3.ロボットでモンスター狩り

     4.フリーター 5.魔法協会会長 6.囚人

   結果:1


  問4;主人公の好きなものは?

   選択肢:

     1.機械 2.FPSG 3.絶対領域(聖域)

     4.薬品 5.愛 6.アニメ(意味深)

   結果:2


  結局、耐えられなくなった僕は引きこもるようになった。

 引きこもったは良いものの、暇な時間が生まれた。そこで、ためしにゲームに手を出した。

 それは、戦争系のゲームでいわゆるFPSと呼ばれるものだった。

 最初の一作をクリアするのにかかった時間は、一ヶ月くらいだった。

 それにしても楽しい。今まで人に虐げられからかわれてきた自分が、仮想世界ではあるもののそんな  人々よりも強くいられるのだ。なんて楽しいことだろうか。

  そうやって、楽しんでいくうちに僕の部屋には壁のように積み重なったゲームの空き箱が置かれてい た。そして、僕の心をも変えていった。

 FPSの基本は、撃たれる前に撃つことと相手に自分を強く見せることの二つが重要だ。

 要は、早く多く殺して狩る側に回れれば勝てる。NPCなど的に等しいと、そんな風に考えていた。

 そうしてあるとき、母親と話しているときにようやく自分の変化に気がついた。

 前の頼み込む自分から、脅し取る自分に変わっていたことに。


  問5;スタート地点は?

   選択肢:

     1.山の中 2.岩の中 3.崖の上

     4.刑務所 5.暗黒大陸 6.ビックバンの中心

   結果:2


  問6;主人公の体格は?

   選択肢:

     1.シュワちゃんみたいな体格 2.力士 3.グラマス

     4.ガリガリ 5.微妙 6.絶妙

   結果:5


  問7;主人公の所持金は?

   選択肢:

     1.一文無し 2.貝殻一枚 3.ブラックカード

     4.1169円 5.1689円 6.アラブの石油王

   結果:4


 さて、そんな僕は今、岩の中にいる。僕にも訳が分からない。

 もっと訳が分からないことがある。

 それは、めちゃくちゃ美人のお姉さんが泣きながら僕のそばにいることだ。

 一体、どういうことだってばよ。

 しかもひどいことに、ここには灯りがあっても電気がない。

 これでは、FPSで人を殺せないじゃないか。なんてこった。

 それにしても、この女の人どうしよう。起きたらもう居たんだよなぁ。

 あの時、確か一週間?いや、一ヶ月くらいか?

 詳しくわからんが、とにかく長い時間殺しまくってたら意識が飛んでいた。

 はぁ、これが報いか……。

 「そんなことはないです。あなたへの報いは、こんなものじゃすみませんよ?」

 泣いていたのが嘘のように、きりりとした口調で話しかけられた。

 「え?………(まさか、声出てた)」

 「ええ、出てますよ」

 表情はない。声も、事務的だ。

 「あっ、って、え?…こんなものじゃすまないって……」

 僕は呆気にとられたまま、返す言葉の続きが見えない。

 「どうやら、私の迎えが来たみたいです。あ、見つからないようにこっそり出てくださいね。

  見つかると厄介ですから。」

 振り向きざまに言うと、その美人は軽く岩を押しのけて外へ出て行った。

 ここは、言われたとおりにしよう。周りに注意を払い、岩の中から脱出した。

 周辺一体を見渡すと、周りは背の高い木で囲われている。

 狙うなら、3本奥の6番目の太い枝か24本奥の12番目の太い枝か。

 武器はないし、体を鍛えているわけでもない。

 そうたいして弱くもなさそうだし強くもなさそうで、なんというか微妙な体だ。

 所持品のは、家から出ないにも関わらず何故かズボンのポケットに入っていた財布。

 中身は1169円かぁ。なんだろう、微妙だなぁ。


  問8;街全体として採用されている建築様式は?

   選択肢:

     1.地下要塞付き縦穴式住居 2.モダン建築 3.ゴシック建築

     4.西洋建築 5.ダンボール 6.公園

   結果:4


  問9;どんなものがそこにいるか。

   選択肢:

     1.アイボ 2.裸族 3.モンハン的モンスター

     4.UMA 5.紳士 6.淑女

     7.性格のヤバイ奴 8.キモオタ 9.ゆるキャラ

     10.きのこ 11.神

   結果:10


 道中では何もなかったので割愛されるらしい。

 さて、街が見えてきた。

 うん。なんとすばらしいのだろう。

 幾度となく海外のFPSゲームで見てきたこの西洋の佇まいというのは。

 遠目でも、その建築外観の繊細さは窺い知ることができる。

 目を凝らしてゆくと、なにやらおかしい。あれはなんだ?




                              ...To be continue

 

 読んでいただき、ありがとうございます。一話にもあるとおり、作者は文章力がありません。また、発想力も足りないため読みづらい部分が多々あると思います。そういった点を、ご指摘いただけるとありがたいです。


 次回、「きのこ」との遭遇。


 明日を決めるのは君のダイスだ!

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