始まりの微睡み
「転生ですか…、所謂、今の人格を無くして魂を真っ白な状態にして新しく生きるみたいなことですか?」
それは結局、私がなくなるということでは……?
「いえ、その認識が間違いなんです
そもそも転生というたものは魂を真っ白な状態にすると言ってますが、朕が管理している華…つまり魂とは腐り果てそれが土になり肥料の様な役割をし、あらたな魂を育むのです
要するに、腐り果てたものを新しくする.真っ白な状態にする等不可能なんですよ」
「えぇ…?じゃあ、私はどうなるんですか…?」
「だから、転生をするんです
ーまぁ、簡単に言うと記憶を持ったまま違う世界…異世界で新しい生を生きるってことです」
「…解りました、
あの…私が行く世界について少しでもいいんで教えてもらえませんか?」
「あぁ…、すみません、君に来世について教えることは出来ないんです」
「そんなぁ~」
「すみません……」
「……いえ、そんな大丈夫ですよ?」
あれ?!なんか気まずい……!
「ぁあ、そろそろですね」
え?…何故か……段々眠く………ーーー
「行ってらっしゃい、朕の華よ……
貴女に多くの幸があらんことを…」
温かい…此処は?
見覚えのない天井だ………誰かの声がする
二人いる
「あ、起きたわ……」
「小さいな…」
「当たり前じゃない?
ふふ、可愛いわぁ!」
「それこそ当たり前だ、私とお前の子だぞ?
可愛いに決まっているだろう…」
優しい声…産んでくれて…ありがとう…あ…
まだ……眠い………おやす……みなさい…
更新が遅くてすみません!!
……精進致します!