3話 2年B組
〜前回のあらすじ〜
2年A組のクラスメイトになり、幻想学園や幻想街の異変を解決する『秘封倶楽部』に入部した魔理沙。
魔理沙は、隣の席に座っているパチュリーと仲良くなりたいようで、今回は『パチェマリ仲良し大作戦』(これは主が考えた名前であり、魔理沙が考えた訳では無い)を実行するようで……?
部活が決まった時、ちょうどチャイムが鳴り出した。
魔理沙「起立、礼」
全員「ありがとうございました」
また私しか言ってない気がしたけど、もう気にしないことにした。
ーーーーー業間休みーーーーーーーーーーーーーーー
魔理沙「パチュリーさん、何読んでるんですか?」
私はパチュリーさんがずっと持っていた本のことについて聞いた。
パチュリー「えっと……これは……」
パチュリーさんは私と同じぐらい(もしかしたら私よりも?)カタコトだった。
仕方ないので、自分から表紙を見て作品名を確認した。
『マジカル少女☆紅夢の魔女』
……と書いてあった。
魔理沙「あ!これ有名ですよね!私も大好きなんですよこのシリーズ!!」
『マジカル少女☆紅夢の魔女』はアニメ化もされているアクションコメディ。
通称『マジ☆マジョ』です。
多分、パチュリーさんが持っているのは『マジ☆マジョ』の小説版かな?
パチュリー「……!!!」
パチュリーさんの目はキラキラと希望の光でいっぱいだった。
魔理沙「パチュリーさん、良かったら私と友達になりませんか?一緒に『マジ☆マジョ』の話しましょう!」
パチュリー「…………大歓迎よ!」
パチュリーさんが明るく笑った。
その時、無理やりドアを開いて、
???「号外、号外〜!2年A組にも配っときまーす!」
少し茶色が入った黒髪の女の子が教室に入ってきた。
2年A組には大量の新聞が配られていた(ばらまかれていた)。
霊夢「……文?」
文「?」
文と呼ばれた女の子は首を傾げた。
霊夢「……もう新聞は書くなって言ったでしょ〜!!」
文「わああああ!!!」
まあ、文さんの事は置いといて……
???「……あらら、止めようとしたのに。」
???「ちょっとぉ!咲夜、早く止めなさーい!!」
咲夜「今すぐ止めに参ります、お嬢様」
もうどっからツッコんだら良いか分からん……。
えっと、まずは文さんは置いとく。
そして、教室にピンク髪の女の子と水色髪の女の子が入ってきた。
霊夢「よし、駆除完了」
いやいやいや人を駆除って言わないし、駆除しちゃダメ!(ガチ焦り)
文「もう書かないから……許してぇ……(泣)」
文さんはもう半泣きだった。
ちなみに射命丸文さんは自称新聞記者。
去年、『博麗神社、今年も賽銭なしか!?』という記事を出され、それからこの2人の仲は悪いらしい。
(まあ、喧嘩するほど仲が良いと言うので……この2人の場合は言うのかな……?)
???「よし、とりあえず文と霊夢の暴走は止めたと……」
水色髪の女の子は腕組みをした。
霊夢「ちょっと、なんで私まで暴走したことになってるのよ……」
霊夢は呆れた顔をした。
咲夜「あれは完全に2人とも暴走してたでしょ……」
咲夜さんはため息をついた。
水色髪の女の子は急に私に目線を向け、
???「あら、貴方見ない顔ね。名前は?」
魔理沙「きり……」
私が「霧雨魔理沙です、」と言いかけたところ、
???「霧雨魔理沙、そうでしょう?」
水色髪の女の子は私の名前を当てた。
私は今日転校したばかりだから名札はつけてなかった。
なのに、この女の子は名前を当ててきたのだ。
私と会った覚えは無いので占い師みたいだなと、思った。
???「運命が、視えるのよ」
運命?
???「私は『運命が可視化される程度の能力』を持っているの。嘘みたいな話だけど。」
水色髪の女の子は切り替え、
レミリア「紹介してなかったわね。私はレミリア・スカーレット。通称『スカーレットデビル』。2年B組の生徒で紅魔館に住んでいるわ。これからよろしく」
……えええええっ!?
あのレミリアさん!?
幻想公園を管理しているのが、この小さい(と言っても同い年だけど)女の子が管理してるわけ!?
ちょっと不安だよ!!(ガチ焦り 2回目)
そういえば、妹に『フランドール・スカーレット』さんっていう妹がいて、『学園の美少女姉妹』って文さんの新聞に書かれてたような…。
(スカーレット姉妹って呼ばれてて、ファンクラブもあるとか……)
確か、他にも書かれてたよね…。えっと、確か……
レミリア「で、こっちが私の友達のさとり。」
さとり「古明地さとりです。地霊殿に住んでいます。よろしくお願いします」
そうだ!さとりさんだっ!
古明地さとりさんは妹に『古明地こいし』さんという子がいるんだって。
そして、『学園の美少女姉妹』の1人とも呼ばれてるんだって!
(古明地姉妹と呼ばれていて、ファンクラブもあるとか…)
レミリア「そうだ、良かったらウチ来ない?魔理沙とも話がしたいわね」
魔理沙「はい……いい機会ですので。」
咲夜「それでは、紅魔館に案内しますね。」
私達は紅魔館に来る事になった。
ここから新たな『異変』が起こるとは、この頃の私達は知らないのであった……。
〜次回予告〜
紅魔館に招待された魔理沙。
魔理沙は紅魔館で起きた、新たな『異変』に立ち向かうことに……!
最近ネタが思いつきやすくて良いな。
次回もお楽しみに☆