2話 2年A組
〜前回のあらすじ〜
霊夢の『空を飛ぶ程度の能力』という不思議な力を使って、東京都から離れた『幻想街』に引っ越した魔理沙。
そして、魔理沙は小中高生が通う『幻想学園』に通うことになったが……?
2023年 3月13日
その後、何故か余っていた部屋に案内され、そこで、1晩を過ごした。
私はカーテンを開け、日の光を浴びた。
雲ひとつ無い晴天の空。
今日はいい事が起こりそうな気がした。
霊夢「今日もいい天気♪」(ク☆)
……それは多方面から怒られるよ
朝食は当番にすることにした。今日は霊夢がやる日だ。
霊夢のご飯はとびきり美味しい。実は食べたことがあるんだよね。
魔理沙「美味し〜♪」
霊夢「今日は食パンに目玉焼きを乗せてみたんだけど、大丈夫みたいね」
そういえば、昔はシェフが霊夢の将来の夢だったかも。
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魔理沙「この制服可愛い!」
霊夢「でしょ〜?」
制服は胸に2年生のピンクのリボンが付いている。
(ちなみに1年生は赤いリボン、3年生だと青のリボンが付いています)
魔理沙「……よし、準備OK!」
霊夢「それじゃ、行きましょ」
あ、先に行っちゃった!
魔理沙「……行ってきまーす」
誰もいない部屋は、ゴミ袋を変えたゴミ箱のようにガランとしていた。
ーーーー幻想学園 昇降口前ーーーーーーーーーーーー
霊夢の家から幻想学園が遠かったのか、はたまた私の体力が元々無かったのかは分からないけど、息がぜぇぜぇだった。
そうだ。何組だか確認しないと……
魔理沙「えっと………あった!」
2年A組
アリス・マーガトロイド
十六夜 咲夜
霧雨 魔理沙
東風谷 早苗
魂魄 妖夢
博麗 霊夢
パチュリー・ノーレッジ
紅 美鈴
………と記されてあった。
霊夢とは同じクラスみたい。
早く行かないと。
2年A組の教室を探しながら、霊夢の後を追った。
ーーーー幻想学園 3階 2年A組ーーーーーーーーーーー
魔理沙「はぁ……はぁ……」
???「遅いですわ、魔理沙さん。32秒遅れています。」
教室で待ち構えていたのは、銀髪で三つ編みが2つの少女。
青い目は鋭く、とても綺麗。
霊夢「咲夜、そんなに時間に厳しいのあんただけよ……」
咲夜「あら、貴方も12秒遅れているわよ?」
咲夜さんの笑みが溢れる。
ガラガラガラ
その時、教室のドアが開いた。
???「あ……やっぱ遅れています……?」
咲夜「美鈴……?帰ったら1時間説教ね?(圧)」
美鈴「あ……(絶句)」
魔理沙「まあ、2人のことは置いておこう……」
霊夢「そ、そうね……」
私達も怒られそうな気がしてきたので、これについては関わらないことにした。
ガラガラガラ
その時、またドアが開いた。
???「皆さん揃っていますね。良かったです」
華扇「私は茨木華扇といいます。これからよろしくお願いします。」
ピンク髪の女性が目の前に立った。
きっとこのクラスの担任の先生。優しそう。
(二次創作だとなんとなく霊夢を叱りがちな気がするけどね)
華扇「それでは、突然ですがA組の皆さん、出席番号順で自己紹介をお願いします!」
アリス「という事は私?私はアリス・マーガトロイド。人形師の娘です。趣味は、『幻想公園』で人形劇を開くことです。よろしくね。」
アリスさんは金髪の青い目で、パッと見イタリア人っぽいが、日本語が上手だった。
まるで、どこかの国のお姫様みたい。
ちなみに、後から霊夢に聞いたら、幻想公園は紅魔館っていう館に住んでる「レミリア」さんが管理している公園なんだって。
それにしても、レミリアさんに会ってみたいな〜。
きっと、大人で綺麗な人なのかな〜♪
(皆さん勘違いしないでください。レミリアは原作でも幻想学園でも子供です。)
それに、人形を作ってるのかな。人形ってどんなものかな?今度見せてもらいたいな……!!
咲夜「初めましての方は初めまして。十六夜咲夜よ。レミリアお嬢様のメイドをさせてもらっております。1年間、よろしくお願いしますね。」
カッコイイ…!!というか、レミリアさんのメイド!?
そんな凄い人のメイドなんて……やっぱり咲夜さんカッコイイ……!!!!
そういえば、次は私かな?
魔理沙「私は霧雨魔理沙です。えっと、これからよろしくお願いします……」
なんかカタコトになっちゃった……(泣)
自己紹介が終わった瞬間、緑髪の少女が素早く立ち上がった。
早苗「おはようございますっ!東風谷早苗です。『幻想山』の頂上にある、『守矢神社』で風祝をしています。あと、常識に囚われては行けないのですね!」
最後は何言ってるか分からないけど……。
まあ、いっか……
妖夢「魂魄妖夢です。冥界の白玉楼に住む剣術指南役兼庭師です!数学は苦手ですので、教えて頂けたら嬉しいです……これからよろしくお願いします!!」
銀髪で青くて丸い目をしていて、黒と白の髪飾りをしていた。可愛い。
…ん?「冥界」……?冥界って幽霊らがい住まうところですよね!?妖夢さん大丈夫!?!?
というか、剣術指南役って…どゆこと!?!?
霊夢「次は私ね。私は博麗霊夢よ。皆知ってると思うけど、博麗の巫女の娘よ。改めてよろしく。」
パチュリー「私はパチュリー・ノーレッジ。趣味は読書。……ほら、次どうぞ」
紫の目と髪の毛。サラサラしてそうで、正直触ってみたいと思う。(TDN変態)
右手には「黒魔女さんが通る!!」を持っていた。
※黒魔女さんが通る!! とは、
オカルトオタクの小5(ロリ)の黒鳥千代子、通称「チョコ」の所に突然現れたインストラクター魔女「ギュービッド」の弟子にされて、黒魔術を叩き込まれるオカルトコメディ小説です。
面白いから読んでみてね。
パチュリーさん、本が好きなんだ〜。どんな本だか、今度聞いてみよー。
美鈴「最後は私ですね。私は紅美鈴です。紅魔館っていう館で休日は門番をしています。紅魔館は私の我が家みたいなものですね、よろしくお願いします!」
茶髪の背が高い赤い目をした少女。
さっき、咲夜さんに怒られてた(脅されていた?)人だ。
華扇「それでは、2限目は部活決めを―」
いや、個性的すぎるでしょこのクラス…正直、そのクラスメイトの私も驚いている。というかここに来てから驚きしかない。
人形が好きなアリスさん、クールな咲夜さん、天然な早苗さん、庭師の妖夢さん、静かなパチュリーさん、咲夜さんに怒られがち?な美鈴さん。
どの人もいい人だ。
でも、個性的すぎて友達が出来るかどうか
私はさらに不安になりました。(泣)
ーーーーー少女休憩中 ーーーーーーーーーーーーーー
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムが鳴った。
今日の日直は私とパチュリーさんだ。
ちなみに、席はこんな感じ。
霊夢 咲夜 魔理沙 パチュリー
美鈴 妖夢 アリス 早苗
魔理沙「起立、礼」
全員「お願いします」
あれ、私しか言ってない……?
横にいるパチュリーさんを見てみたけど、下を向いたままだった。
華扇「それでは、1限目に言ったように部活決めをします。何か希望はありますか?」
えっと、部活ってサッカー部とか、野球部とかイラスト部とか……だよね。
華扇「ちなみに、全く新しい部活を作ることも出来ますよ」
へぇ……そうなんだ。興味無いけど。(青春を楽しむ気がない陰キャの鑑)
霊夢「それでは、私も部活を作っていいですか?」
突然、口を開いた
華扇「それはどんな内容ですか?」
首を傾げて聞いた。
霊夢「幻想街や幻想学園で起こる異変を解決したりしますね」
華扇「ほほう……名前ってもう決めてありますか?」
霊夢「はい。『秘封倶楽部』ですね」
……それって、『東方Project』の秘封倶楽部……
そのままって事は、パクリ……??
でも、面白そう!!
魔理沙「私、秘封倶楽部に入ります!!!」
早苗「私も!」
妖夢「私もお願いします!」
咲夜「……まあ、私も入ろうかしら」
アリス「私も気になるから入るわ」
美鈴「あ、じゃあ私も……」
咲夜「美鈴は、ね……?(圧)」
美鈴「ああっ!?わ、私は無しで!!」
美鈴さんは咲夜さんの圧力に勝てなかったけど……
華扇「それでは、霊夢さん、魔理沙さん、咲夜さん、早苗さん、妖夢さん、アリスさんで秘封倶楽部を作りますね。」
霊夢「はい、よろしくお願いします。」
こうして、パチュリーさんは吹奏楽部に、美鈴さんは帰宅部(きっと咲夜さんに進められた)になった。
果たして、秘封倶楽部はちゃんとした活動が出来るのでしょうか。
そして、私の青春はどうなってしまうのでしょうか……
それは私にも分からないのであった。
3話「紅魔館にて」に続く……
次回はレミリアさんがついに登場致します!
お楽しみくださいね ♪
アリス・マーガトロイドだから出席番号は美鈴の前な気がするけども、知らなーい(ク☆)