3話 春雪異変 後編
〜前回のあらすじ〜
春のはずなのに、雪が降ってることに違和感を感じ、外を飛び出した霊夢。
ヘアピンを落としたレティさん。
迷子の子猫、橙。
情報通(?)のアリス。
『幽霊楽団』で有名な、ルナサ、メルラン、リリカ。
色んな人に助けられ、とうとう異変を解決します!
キーンコーンカーンコーン
魔理沙「数学終わりー!」
霊夢「正直、数学が1番疲れるわね…」
早苗「それなです…」
霊夢「そうだ、話の続きしなくちゃ(使命感)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうやらルナサによると、
ここは幻想街の「冥界」と呼ばれるところで、普段人間が立ち入るところでは無いと言う。
そこには幻想学園に通うお姫様とその従者がいるそうだ。
「冥界」には桜を1度も咲かせたことがない「西行妖」と言われる桜の木があり、それを咲かせたいという姫の好奇心から異変が起きているという。
ーーーーーー少女移動中ーーーーーーーーーー
私は冥界に着き、長い長い階段を登って行った。
???「あら?貴方も異変解決へ?」
穏やかに話した。私は握っていたお祓い棒を少し下ろした。
レミリア「自己紹介がまだだったわね。私はレミリア。レミリア・スカーレットよ」
私はレミリアに目を向ける。
そして、初めてレミリアといる、もう1人の存在に気づいた。
レミリア「こっちは、私のメイドの咲夜」
咲夜「初めまして、十六夜咲夜です。貴方は博麗の巫女の娘だと聞いているわ」
霊夢「で、私が…」
「博麗霊夢よ」と言おうとしたところで、
レミリア「博麗霊夢、霊夢ね?」
レミリアにまさかの先を越された。
突然、名前を言われたので
霊夢「あんた悟り妖怪!?祓うわよ!?」
と、半分ぐらい警戒する。
レミリア「貴方に会ったのは初めてだったけど、運命が視えるのよ。」
私は不思議に思いながら、
霊夢「あんた達は何しにここへ?ここは普通、人間が安易に立入るところでは無いわ」
咲夜「異変解決へと、私が協力致します」
霊夢「じゃあ、よろしく。咲夜」
私達は握手をし、先を急いだ。
(その後、レミリアは紅魔館に帰りました)
ーーーーー少女移動中 白玉楼の庭ーーーーーー
???「…! 博麗の巫女…では無いな」
白髪の少女が呟いた。
霊夢「博麗霊夢よ。貴方が姫?」
???「私は姫では無い。ここはお前たちが安易に立ち寄っていいところでは無い。さあ、立ち去れ」
咲夜「この異変の解決しに来た咲夜よ。立ち去れとか…貴方、いい度胸してるじゃないの?」
妖夢「紹介だけしておこう。私は魂魄妖夢。姫の従者だ。姫には会わせない!!」
妖夢「獄界剣『二百由句の一閃』!!」
霊夢「おっと…危な!」
咲夜「幻像『ルナクロック』!」
咲夜の攻撃は妖夢に大体全部当たった。
妖夢「くっ…!!」
霊夢「霊符『夢想封印』!!」
妖夢「…すみません…幽々子様…」
妖夢はあっけなくやられた。
霊夢「…よし、それじゃあ、姫の所へ行くわよ!」
ーーーー少女移動中ーーーーーーーーーーーー
霊夢「…これが原因かしら、ね」
私の前には、もう少しで満開になりそうな桜の木があった。
???「それは、西行妖。気に入ってくれたかしらね?」
幽々子「私は西行寺幽々子。私、桜を見たことがなくてね。満開になったら綺麗だと思って」
霊夢「でも、幻想街中が冬になってしまうのは困るわ!」
咲夜「…確かに。」
と、咲夜が頷いた。
幽々子「……そうね。でも、貴方達には屍の山になってもらうわ!」
突然、目の色を変えて奇妙な笑みを浮かべた。
幽々子「亡郷『亡我郷 -自尽-』!!!」
……ヤバい、弾幕で前が見えない…!!
幽々子「亡舞『生者必滅の理 -魔境-』!!」
霊夢「…! 夢符『二重結界』!!」
…このスペルカードは、戦闘で2回しか使えないのに。
でも、ここで使わなかったらどうなってたのかしら…
私は震えながら、弾幕を打ち続ける。
霊夢「……終わった?」
そう呟いた瞬間、
幽々子「反魂蝶『八分咲き』!」
こ、これって「ボーダーオブライフ」!?
こんなの、避け切れるはずが…
アリス「ごめんなさい、遅くなったわ!」
霊夢「…アリス!?来ちゃダメ!」
アリス「人形たち、やっちゃって!」
そうすると、不思議なことに人形たちは太い糸を持って、幽々子を縛った。
幽々子「……糸が絡んで、動けないわ…」
アリス「今よ、霊夢!」
霊夢「ラストワード! 『夢想天生』!!!」
幽々子「…もうダメみたいね」
何故か、笑顔で呟いた。
ーーーーー博麗神社 4時ーーーーーーーーーー
リリカ「それじゃ、ライブ開催だよ〜!」
観客が歓声を上げた。
霊夢「はあ、一件落着ね〜」
咲夜「……そうですね」
咲夜が何かを考え込みながら言う。
レミリア「本当ね。これでお花見が楽しめるわ」
霊夢「…そういえば、咲夜。あんたさっきから考え込んでどうしたのよ?」
咲夜「…いや、この『文々。新聞』に博麗神社のことが書かれてあって…」
霊夢「ああ、文が書いてるあの新聞?アイツも物好きよねぇ…というか、いつ博麗神社に取材に来たのかしら…」
私が『文々。新聞』を手に取った。
そこには、『博麗神社、今年も賽銭無しか!?』という見出しが目に入った。
霊夢「……次会ったら、タダじゃ置かないんだから…!!(怒)」
そして、この後散々怒られるのは、また別のお話なのであった…。
ーーーー異変解決後 白玉楼ーーーーーーーーー
橙「あ、紫様〜!蘭様〜!会いたかったです(泣)」
紫「…また霊夢が解決するのかしら…」
蘭「…1度様子を見ましょう。次の異変の予定は?」
紫「次は私も関与したいけど…少し時間がかかりそうね。」
紫は考え込んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖夢「では、めでたしめでたし〜」
妖夢以外「いや全然めでたくないでしょ(です)!!」
と、大きな声でツッコんだのでした。
第2章完結
第3章 転校生登場でハチャメチャ!?
次回もお楽しみに!!!