ラスト!
『正』の字
空を掴むようだった
理由もわからず書いた
その記号はまるでただの『五』
押すと
ライターが点けたあの火
解凍しようとして
その資格すらなかったことを知った
どんなに謝ったって
未来は真っ白だったんだ
デモはもう聴かないよ
バンドじゃないと聴かない
『おまじない』読んだから
こんなにも強い気持ちになった
ずっと夢を見ていた
今日まで醒めることなんてなかった
いつか一緒に音を鳴らせるかな
だからこそ
ラスト!
だってもう決めたんだ
その先のわたしたちを迎えに行こう
たとえそれが死ぬほど苦しい道だとしても
どうせ他に生きる意味なんてないし
ラスト!
きっと明日のさらに
その先で「私とあなた」を塗り替えよう
たとえ それが今を否定したって
あなたにもらった声 出ないと意味なんてないし
一緒に見た夢 何一つ叶わなくても
次の夢を見よう
なんてことないよ
だって、初めて鳴らしたあの音が
この耳の中に残り続けてる
『本当』は見にくいけど
『本当』はずっと痛い
優しくなんてなくていいから
全部離そう
一つ残らず 全部
ラスト!
だってもう決めたんだ
その先のわたしたちを迎えに行こう
たとえそれが死ぬほど苦しい道だとしても
どうせ他に生きる意味なんてないし
ラスト!
きっと明日のさらに
その先で「私と貴方」を塗り替えよう
たとえ それが今を否定したって
あなたにもらった声 出ないと意味なんてないし
ねえ、聞こえる? 最後の言葉
決して振り返らないで
行っていいかなんて もう迷わないで
ほら、これで未来は空欄になった
ぽっかり空いた穴を
その声で満たして
離れ 欠けても 夢に向かう
物語を今、
一度ちゃんと結ぼう
そのための常套句だよ
せーの、
『おしまい!』
作詞:吾妻由莉
作曲:小沼拓人