スタートライン
結局 つまり 結果的に
ひとりひとりが集まったところで
『一人ずつ』にしかならないんじゃない
喉がつまり声が出ない
そしてみんなが集まった
ところで
本当に集まったと言えるんだろうか
やっと 見つけたはずなのに
壊れるのが怖くて 臆病になる
『あげてもいいけど もらっちゃだめだよ』
そうささやくのは誰だ
砂場、泥んこになって遊ぶあの子たち
そこに混ぜてよ
『綺麗だから』なんて 褒め言葉にもならない
「待ってばかりじゃ 出会えるはずないよ」
言葉に殴られて 目を見開いた先では
言葉が行き交って 願いが行き交って 思いが行き交って
そして 自分なんか
まだその最初にも立ってないんだと知った
「メロディしか知らないわたしにリズムを教えて」
「リズムしか知らないわたしに言葉を教えて」
「言葉しか知らないわたしにハーモニーを教えて」
「ハーモニーしか知らないわたしにメロディを教えて」
欲しがって 求めて その手を伸ばした
誰もみんな全然足りてなんかいなかった
互い違いの憧れを抱いてただけだった
たす もらう かけあわせて わける
どっちが多いかなんて分からないけど
そして 『わたし』は『わたしたち』になる
作詞:市川天音・吾妻由莉
作曲:市川天音