平日
目覚まし時計に追いかけられて家を出た
革靴は足にひっかけたまんま
チャイムと同時に教室に飛び込んだ
寝癖をみんなに笑われた
憂鬱なはずの起床、窮屈なはずの電車、面倒なはずの学校が、
なんでだろう
机の下を走る秘密のメッセージに
「えっ?」て声が出て叱られて
4限で指された私の代わりに
お腹が答えてまた笑われた
退屈なはずの授業、困難なはずの勉強、面倒なはずの学校が、
なんでだろう
下校道、電車を何回も見送って
ホームで日が暮れるのを見て
帰りの電車、今日一日を思い出したら
変だな、なんかちくっと痛い
厄介なはずの下校、窮屈なはずの電車、面倒なはずの学校が、
なんでだろう
ねえ、なんでだろう?
楽しいとか嬉しいが大きいほど 切ないも大きくなっていく
割り勘のアイス、机の落書き、「おはよ」の挨拶
あと何回くらい なんて数えかけてやめた
ねえ、なんでだろう?
こんな日々が普通であるうちに その答えは分かるかな
夕暮れのベンチ、帰りのコンビニ、「またね」の挨拶
あと何秒くらい その横顔を見られるのかな
知らないふりして また笑ってみせた たった一つだけの 当たり前の平凡な日常
作詞:amane(吾妻由莉)
作曲:amane(小沼拓人・市川天音)