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3rd.初めての魔法

「おい、ここは俺の練習場所だ。どけよ。まさか…貴様もか…?」


行き成り春前に話しかけるなり例のリングを光らせた。どうやら、この赤髪で盛り立っいて犬歯の目立つ少年も同じリングをしていたが水晶の色が異なっているらしい。


春前はとっさに身構えたが慌てて否定する素振りを見せた。


「へぇ??いや、僕は……唯の人です…すっすみません!!」


「ふんっ。………っん?ちょっと待てよ、小僧。なんで俺と同じエンブレムを付けているんだ??」


慌て否定する春前の腕を掴み、そのリングを見るなり質問してきた。当然なんのことを言っているのかわからないようだった。すると、遠くから声を掛けられた。


「おーい、ナッツー!!久しぶりだな!!元気にしてたかぁ??」


二人はその声がするほうへ振り返った。そして、ナッツーと呼ばれた青年はその声に対して、


「馬鹿。その、ナッツーってゆうのはどうにかならねぇのか??てめぇの脳みそ焼き尽くすぞ??」


そして、二人に近付いた青年は笑いながら冗談を噛ましていることがわかった。彼は髪を金髪にしていて赤髪の青年と違って前髪だけランダムに立っているような髪をしていた。


「はははっ。全くいいじゃん。じゃあ餓鬼みたいに秀ちゃんとでも呼んでやろっかえぇ??………あれ?こいつ誰だ?新しいエントリーの人??」


「てめぇ、マジ許さねぇぞ!!さて、俺もこいつ何者かさっぱり。でも、アイツの輩じゃねぇし。」


「まぁな。でなきゃ、オジィ特製のエンブレムは付かないしな。」


オジィ………?エンブレム……?さっきからこの二人の慣れた会話に付いていけてない。そして、赤髪の青年は春前を睨みつけて問うた。


「なぁ、小僧。まさかさっき黒いローブに白髪の老人に会ったか??そして、お前のリングに紋章みたいの付けられなかったか??」


「え……えと……確かに会いました。ただ、付けられたというよりそのリングを直接はめ込まれました。しかし、エンブレムの意味が……」


すると、ちょうど言い終えたタイミングで空中から人…先程1番始めに会った老人が現れた。


「おぉ。これで全員集まったかい??あれ?まだ一人いないかぁー。」


老人が出現するなり、赤髪の青年は胸倉を掴んで文句を言った。


「おぃ、クソジジイ。こいつ誰だ??新メンバーってまさかこいつか??なんかこの世に慣れてない感じだけど大丈夫か??」


「お〜、秀に千蔵か。コイツはうぶだからこそ、真の可能性を秘めているんだ。まぁ、魔法一通り教えたが実戦してみなきゃどうなるかわからん。」


こうして、もうひとり来るまで春前は魔法を出す練習をすることになった。


秀と呼ばれた赤髪の青年のフルネームは、夏目なつめ秀作しゅうさく。自分に関することに感情的になりやすく、それ以外のことには無関心である性格をしている


千蔵と呼ばれた金髪の青年のフルネームは、秋本あきもと千蔵せんぞう。ユーモアがあり、楽観的な思考をもつ、頼りになるかならないか両刃という感じの性格をしている。


春前に話し掛けてきた老人はユウサクと名乗った。彼は、オジィという愛称で慕われいる。




春前はオジィに教えてもらった魔法の出し方を練習をしているが、彼のリングは反応しなかった。傍で見ていた夏目は少し違和感を感じていた。


(こいつ……、この世の者じゃないんじゃないか…?まぁ、アイツの輩だとしても、簡単に仕留められるから泳がすか。)


夏目は自分の練習をするために秋本を誘って離れた場所に移動してしまった。


一方、春前はその二人に気付かずにオジィ付き添いの練習に精力を尽くしていた。


元の世界に戻るための方法を教えられず、オジィの手によって、重くはないが欝陶しいリングを眺めていた。桃色の水晶には、確かに特徴のあるエンブレムが刻まれていた。

オジィの見本を見せた時に、

「来たれ、[炎]」の後に任意の技名を唱えると、体内にある魔髄系という魔族の人間特有の神経が流れていて、魔法取締システムの特殊魔磁波によって魔力という潜在能力を活性化させることが出来るのだが………


春前はその話を唯ポカーンと聞いていた。一言、なんじゃそりゃ?という態度で、なかなか魔法を出せなかった。


そして、オジィは何かを考え、こうアドバイスをした。


「なぁ、悠徒。魔法を出すにはまず全身に集中をかけて、それからあのリングに向かって唱えるんだぞ?でないとリングが魔磁波をキャッチしないぞ…?大丈夫か?」


はっと春前は気付き、慌てて集中して……唱えた。


「来たれ……[花]……草木よ可憐なままに刃と化し我が行く道を開け《リーフジェノサイドカッター》!!」




……………。一瞬だった。リングに意識をかけた瞬間、口が、脳が勝手に行動していた。そう、ゲームでコマンド入力するかのように………


春前は感じていた……。それと同時に目の前から突風とともに幾つもの緑色の刃が過ぎていった………

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