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ViB  作者: うーまる
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展開~歴史~

「ねえ神崎。ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」


「ん?どうした?」


「あのね、もうソフトは完成しているの。量産も今の技術のダークマターストレージとの通信だから必要ないの。それに通信環境も受信機が必要だけと今回はダークマターを使った通信なの。それがあればインターネットも使えるし今までの受信端末の更新として世の中に出回るから問題もないのね。で、少しお試しでプレイして欲しいんだけど、どうかな?」


「え?いいの?でも僕の家にはダークマター通信機は当たり前だけど無いよ?」


「大丈夫。私の家の端末を使ってもらうわ。」


「まあ、それならいいけど、宗光は誘わないのか?」


「刈り取ったばっかりだからまだ芽が生えてないんじゃないかしら。」


「呼んだ?」


と、いきなり僕ら2人の後ろから声をかけてくる宗光。

2人とも驚いて声を上げる。

宗光が言うには声をかけたあたりから僕らの後ろを付けていたらしい。

変態か。


「ストーカー芝生も、まあ、仕方ないからテスターとして入れてあげるわ。」


「ほんと?ラッキー。これでテレビに出られる!!」


「あんたほんとにお花畑ね。芝じゃなくて花畑にでも改名したら?テレビには出られないわよ。私は製作者として出れるけどテスターごときがテレビに出てたまるもんですか。神崎はいいけど。」


「なんだよそれ~。差別だ!サイテーだ!卑怯者!暴君!鈴カステラ!俺がおいしく食べてやる!」


「まったく。暴言はいいとして最後のは聞き手によっては変態よ。さらにさっきのストーカー行為も合わせると刑務所行きね。」


「う~~。もう鈴は嫌い!」


「べ、別にあんたに嫌われたところで痛くも痒くもないわよ。それよりテスターやるのやらないの?」


「やる~♪」


「何時くらいに行けばいいかな?」


「そうね。今が15時30分位だから、家について準備して、でも晩御飯を食べ損ねちゃう可能性もあるし。。。ん~。まあ、明日が休みだから明日でも…」


「「それはダメ!」」


「はあ、ほんと2人には呆れさせてもらうわ。ずっと前からゲーム好きよね。」


「もちろん。僕は濤川が今回作ったゲームのような世界をずっと探していたんだから。」


「まあ、私も制作者側としてゲームが嫌いだったらこんな案思いつかないんだけどね。」


「だよな~。まあ、良くも悪くも似た者同士ってことで。」


「否定したいところだけど賛同せざる負えないわ。」


「だね。僕らは結構同じゲームずっと前からやってるし。」


そう。

僕らは幼馴染で、小さいころからゲームが好きだった。

地球がおかしくなったのは僕らの先祖の話なんだけど、そのころから結構きれいで楽しめるゲームなんかは開発されていた。

VR、VRplus、4DVRstudio、R。

VRplusはVRゴーグルとグローブを付けて行うゲーム。

4DVRstudioは風や雨、寒さや暑さも体感できる車のシート一つ分を使ったリアルを求めたゲーム。

Rは部屋全体を使ったゲーム。

4DVRstudioのグレードアップ盤。

暑さ寒さ等も体感できるし複数人同時で入ることもできる。

フィールドを展開するために一人一人専用ブーツと専用グローブ、アーマー、ネックアクセサリーも付けて入る。

4Dからも進んだ技術で巷では10Dくらいまで体験できるといわれていた。

医術も化学も進んでいて世界は平和に見えていたがそうでもなかったみたいだ。

西暦2120年少しずつ増えていった地震により人間は住む場所を追われた。

唯一安全だった南極、北極に移り住み世界をどうするのか、世界規模で会議が行われた。

宇宙旅行としては2030年には行われていたのでその技術にプラスして仮死状態での時間停止技術と、宇宙空間での太陽光エネルギーの吸収と宇宙空間での最速推進の維持と目的惑星へのリモート、着陸と仮死状態の解除をすべてクリアして、僕たちが今住んでいる惑星、クリーズへと移り住んだ。

その他にも太陽系内で住める場所を確立して住んだ人もいるし、宇宙を渡って住んでいる人もいる。

そうなったのが今から150年前の西暦2530年。

当時の宇宙を渡ってきた人たちは仮死状態で400年も宇宙を渡ってきたというからびっくりだ。

その時に400年もの間に使われていたシュミレータがWMSの原点。

地球を模した世界での生活ができるようになっている。

人を仮死状態にして延命とその意識をデジタル内へと投影、転送する技術は革新的にして一つ古い技術として今に受け継がれている。

現在ではネックタイプ、ブレスレットタイプ、イヤータイプ、クロウズタイプなど様々なものが出ている。

それぞれ体の神経へと通信し、直接脳へとつなぎ、目の前にディスプレイが無くても物を表示したり文字入力をしたりとすることができる。

ちなみに文字入力は手を使うのではなく頭の中で思い描いた文章をそのまま入力することができる。

自分の考えていることの疑問を瞬時に導き出して答えのあることは答えを、答えが無いものに関してはそれについての意見の書いてあるサイトを表示してくれる。

デバイスは体と一体化し、体の能力もこのデバイスを装着することによって飛躍的にアップすることができる。

例えば歩行中の視覚機能。

何かをしながら歩行をしていると事故に合いやすいが、何かをしながらでも安全に歩行することができるようになった。

他にも身体能力強化等様々な補助強化もできるようになった。

そうなった背景にはこの惑星の生態系が影響している。


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