表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/10

殺りに来るってことは何をされても構わんよな?

 「ヒャッハー!!待ちきれねぇ!」

 「いったい何時の世紀末だボケ!」

 

 襲いかかってきたプレイヤーの攻撃を避けながら相手の頭の上をみると赤い▼こんな感じのアイコンが付いていた。

 

 「うわぁ…トラにぃ、コイツらレッドネームだ」

 「赤い名前(ネーム)じゃないから!赤い記号(アイコン)だから!?」

 「こまけぇ事はいいんだよ!」

 「余裕こいてんじゃねぇ!」

 

 なんか茶番してたら怒られた、因みに相手はライガーの言う通り5人、種族の見た目は皆人間でその中で3人が初期装備、1人は槍を持った鎧の男、最後はギルドで話しかけてきた魔術師装備の男だった。

 

 「コイツらサービス初日から犯罪とかバカなの?」

 「しっ!トラにぃ駄目だよどうせ負けなきゃ良いとか考えてるアホだから」

 「ア〇ガールならぬアホボーイとか、ウケるわぁ」

 「うるせぇ!てめぇら!数は此方が多い!俺に近づけさせなきゃ大丈夫だ!」

 

 魔術師装備 (以下魔術師)がそう言い杖を取りだし構えると、魔術師の足下に魔法陣が現れる。

 

 「あ~トラにぃ、私達皆獣人じゃん?MNDが低いから魔法に弱いんだよね、まぁ一撃与えれば止められるけど」

 「行かせるわけねぇだろが!!」

 

 初期装備の1人がそう言うと片手剣を構えライガーに向かって走ってきた……がしかし。

 

 「いやいや、レベル上がってても人間がAGIで獣人に勝てるわけないじゃん、レベル差が相当離れてないとキツいよ?」

 

 ライガーはそう言いながらするすると男の攻撃を避け、男の首元にナイフを突き刺す。

 

 「ぎゃぁぁぁぁぁ!?」

 「うわ……エグっ…」

 

 因みにライガーは短剣二刀流でメタトラが大盾に両刃の片手剣を装備している。

 

 「獣人ってSTR、VIT、AGIが上がりやすいから、重戦士や軽戦士とかの物理系の職業に向いてるからなぁ」

 「まさか最序盤の近接戦闘で獣人に勝てると思ってる?」

 

 刺した短剣を抜くとライガーは魔術師の方に駆けていく。

 

 「おい!その女を止めろ!」

 「…………」

 「っ……!邪魔だなぁ」

 

 あと少しの所で槍を持ったPKに邪魔をされてしまう。

 キャストタイムが終わったのか魔術師の前に炎が集まり圧縮され炎球体となっていく。

 

 「ふははは!食らえ『ファイアーボール』!」

 

 ヤバイ圧縮された球体はライガー目掛けて飛んでいく、ライガーもそれに気がついたのか回避しようと動くも槍を持ったPKに邪魔され避けることができない。

 

 「ライガー!」

 「くっそ!邪魔だ!」

 「行かせるかバカが!」

 

 メタトラと俺は助けに行きたくとも二人のPKに邪魔をされ動けない。

 

 「くっそぉ!」

 

 俺は邪魔をするPKを左腕で力強く払いのけライガーの方へ駆ける、だが無情にも火球はライガーを捉え被弾した。

 

 「………………」

 

 被弾したライガーは衝撃で後方に吹っ飛び背中から地面に叩きつけられた。

 

 「あはははは!どうだ雑魚が!獣人なんざ近寄らせなきゃ問題ないんだよ!」

 

 横たわっていたライガーはピクリと動くとよろよろと弱々しく立ち上がる、良かった死んではいなかったようだ、だけどどうして。

 

 「あぁ…もうせっかく1つしか持ってこれない身代わりアイテムが壊れちゃったじゃん!どうしてくれんの!」

 

 ライガーはそう言って懐から飾りが砕けたネックレスを取り出す、すると取り出されたネックレス歪みポリゴンとなって砕け散った。

 

 「ちっ……だがもう一回やれば!」

 「させるかよ!」

 

 俺は魔法陣を展開する前に魔術師の方へ駆け出す。

 

 「クーフー!アイツから俺を守れ!」

 「………わかっている…」

 

 槍を持ったPKは頷くと魔術師の前に立ち行く手を阻み槍で俺を攻撃をしてくるが。

 

 「遅いんだよタコ!」

 「ぬ!?」

 

 俺は突き放たれた槍を右手でSTRの限りを使って握り、自分に当たらないように軌道をずらしなから手前に引っ張ってから、相手の顔面に目掛けて左腕で肘打ちを放つ。

 

 「震脚を使ってないけど形だけの『鶴打〇肘(かくだ〇ょう〇ゅう)』だゴラァ!」

 「ぶべっ…!?」

 

 放たれた肘打ちは見事に槍持ちPKの顔面に捉え仰け反らせる。

 

 「お前ら……俺の家族に手を出してただで済むと思うなよ?」

 

 仰け反らせた後直ぐに槍を離し直ぐ様相手を左腕で人形を握るように掴む。

 

 「ぐ……ぎゃ!?」

 「クーフー!おいお前ら早く此方に」

 「行かせるかわけないだろぉ?」

 

 今度は二人の初期装備PKがメタトラに行く手を阻まれていた。

 

 「ちくしょう!なんだよコイツ!何で初期装備なのにこんなに硬いんだよ!?」

 「お前らさぁ目に見えた防具だけが防御力なわけないだろぉ?」

 

 そう言うとメタトラはニヤニヤしながら二人のPKの攻撃を弾いていた、コイツもアクセサリー系の装備を使ってるな。

 

 「このゲーム攻撃する側のSTRが受ける側のVITと差がありすぎるとダメージが0になるんだよぉ!」

 「まだサービス開始したばかりだろ!?こんなに差が出るわけ……」

 

 ガンガンと二人で攻撃するも攻撃は大盾に凌がれ、たとえ本体に当たっても鋼でも叩くように弾かれていく、つか体マジで硬いなレベル的にまだ3だろ?獣人の成長率は知らないけど多くても直ぐにそんなさが出るとは思えない。

 

 「メタにぃのは鉄化(てっか)の腕輪って言うβ時代に手にいれたボスモンスターからのレアドロだからねレベル1から装備できてVITか60上がる代わりにAGIが100下がる、しかもVITの成長率が上がってAGIの成長率が下がるって言う重戦士御用達アクセサリーだよ」

 「おぉ、ライガーお帰り大丈夫だったか?」

 「うん大丈夫、ところでトラにぃ、もう握ってた人、死に戻ってるよ?」

 

 そう言われ左手を見ると握ってたはずの鎧男が消えていた、どうやらいくら部位破壊持ちでも人が死んだりすると直ぐに死体が消えるらしい」


 「あれ?あの魔術師風のPKは?」

 

 そう言えばと辺りを見回すと走って逃げる魔術師PKがいた。

 

 「トラにぃアイツは私に殺らせて?」

 

 コテンっと首を傾げ上目使いで見てくるライガー……う~ん、あざとい!

 

 「別に構わんよ早く行っておいで」

 「はーい!」

 

 その後明らかにレベル3ではないだろと言える速度で追いかけられた魔術師はあっという間にポリゴンになって爆散して死に戻っていった。

戦闘シーンは苦手だなぁ、どうもグダグダにしてしまうorz...

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ