とりあえず見つけたやつを殺ってみた
多分……グロ注意です。
文章が明らかにおかしかったところを少し修正しました
何だ『入るないからな』って入るのか入らないのかどっちだよw
━━━マーニュ平原
街から外に出ると目の前に広がるのは綺麗な色の草花と整備された草の生えていない道、そして遠くには濃い緑の森が見えた。
「最初はどんな奴が出るんだ?」
「最初はウサギとかオオカミかな、夜になるとコウモリと少し強化されたオオカミが出るけどレベル1だと無理だよ?」
「そう言えばβ時代に何も知らないプレイヤーが、夜に狩りに出て死に戻りが多発したってあったなw少なくとも推奨レベルは10レベルあたりじゃないかとか言われてたっけ」
なるほど夜は変に強くなると…夜は注意だな。
俺が辺りを見回していると角の生えたウサギがピョンピョン跳ねながら此方に向かってきた。
「「あぁ^~心がピョンピョンするんじゃあぁ」」
「何だコイツら……とりあえずコイツを倒せば良いんだな?」
俺はそう言うと同時に左腕を振り上げ、ウサギに向かって降り下ろした。
「あ!バカお前」
「へ?」
気づいたときにはもう遅い俺の巨大な手はウサギを捉え、ドーン!と言う爆音と共にウサギは潰された。
「っ……!?」
すると突然手に少しだが痛みを感じ慌てて手を上げると、地面には圧し潰されたウサギの姿があり、俺の左手にはウサギの角と思われる物が1本刺さっていた。
「ほらぁダメージくらってんじゃん」
「トラにぃ大丈夫?」
「あぁ、大丈夫だそれよりもこのウサギは……」
俺は手からウサギの角を抜き取り、もう一度ウサギの方をみるとウサギの口からモザイクのかかった何かが飛び出ていた。
「グロ!?」
「あれ?おかしいな?誰もまだ解体系スキルを持ってないからポリゴンになって砕ける演出の筈なのに」
ライガーはそう言うが俺の前に潰れているウサギの死骸が明らかに砕ける演出の兆候が見えなかった。
「………トラ、ちょっとお前のスキルの詳細を確認してみろw」
「スキルの詳細?」
俺はステータス画面を開き一覧に書かれたスキルを確認していった
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スキル
〈ステップ〉〈空き〉〈空き〉〈空き〉〈空き〉
種族スキル
アームハント(固有)
アームイーター(固有)
アームチェンジ(固有)
嗅覚強化
聴覚強化
腕力強化
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この中からこの惨状にした原因は……明らかに固有スキルだよなぁ。
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アームハント……アームハンターの固有スキル
敵の腕部位に対する与ダメージ増加
(大)、確率で部位破壊、破損可能、
パッシブスキル
アームイータ-……アームハンターの固有スキル
部位破壊に成功した腕を補食する
ことにより体力を回復することが
できアームチェンジのストックに
することができる。
アームチェンジ……アームハンターの固有スキル
自分の腕狩りの腕をアームイータ
-により補食した腕に自在に変化
することができる、変化に使用し
た腕のストックは減らず、任意で
腕狩りの腕に戻すことができる。
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「てな感じなんだけど」
「何だよそれ、これ作った奴どんだけ腕に執着してんだよ、くっそ笑える」
「ウサギのこの惨状の理由は『アームハント』が原因みたいだね、部位破壊系スキルや解体系スキルを所持すると18歳未満の人はモザイク入りで生々しくなるから」
16歳で良かったモザイクで済んでる。
「18歳越えてる俺には凄惨な光景なんだけど!?メッチャ血地面に飛び散ってるんだけど!?」
「悪かったって次は気を付けるからよ、ところでこのウサギはどうすれば良いん?」
「触れて『収納』って念じれば消えるよ」
俺はしゃがんでウサギの死骸に触れ『収納』と頭で念じるとふっ…と死骸が跡形もなく消えた。
アイテム覧を覗くとそこには『一角ウサギの角』『潰れた一角ウサギ』が入っていた。
「おぉ~メッチャ便利」
「つってもそこまでは物が入ないからな、最初は最大15種類しか入らなくてさぁ」
「一応第2と第3の街の神殿に行けば神様からインベントリ増加クエストを受けられるんだけどそれまでアイテムは15種類でやりくりしなきゃね」
わりと入んないんだな素材の事とか考えるとあれもこれもと入れられないな。
「まぁシステムについてはこれくらいにして、さっさとオオカミを見つけ次第に囲んで袋叩きにすんぞ」
「「ヤー!」」
因みに
タイガー(猫宮 大河)は16歳高校1年
ライガー(猫宮 雷華)は15歳中学2年
メタトラ(猫宮 虎鉄)は20歳大学2年