テンプレはあるがこれは回避したい
一文修正しました
修正前
「マナー違反してくる奴とは嫌だ、しかも先約居るんで無理だ他を当たって」
修正後
「いきなり話しかけてきてパーティに入れとか常識が無い奴とは嫌だ、しかも先約居るんで無理だから他を当たって」
冒険者登録が終わりメタトラの所に戻ろうと辺りを探すとライガーとメタトラは酒場と思われる所のテーブル座って何かを飲んでいた。
「おーっす、登録を終わらせてきたぞ」
「お疲れぇ」
「お疲れ様トラにぃ、職業は何にしたの?」
俺はとりあえず『忌み子』の称号効果や、第6の街「チェル」に称号効果を無視する本があることを伝えながらギルドカードを見せる。
「うげぇ第6って言ったらまだまだ先じゃん」
「そうだろうな」
「まぁでもはじめから就こうと思った職業につけたんでしょ?良かったじゃん」
「セヤナー」(ア〇ネチャン風)
「「ア〇ネチャンカワイイヤッター」」
さて茶番はさておいてようやく依頼を受けられるな。
「んじゃあとりあえず依頼の受け方を教えてやるか」
「なんか良い依頼あると良いね」
兄妹達はそう言うとウキウキとした弾んだ声で掲示板の方へ向かって行った。
━━━依頼掲示板前
掲示板の前に着くとそこにはリリース初日だからであろうか、大量のプレイヤーでごった返していた。
「うへぇ…」
「見ろぉ!人がゴ「それ以上はいけない!!」
「でもこれじゃあ近づけないよ?」
それな、確かにこれでは近づけないしどうしたもんか、最悪依頼を受けないで狩りに出ても良いんだか。
「おいそこのお前」
でもなぁ…金策は必要だしなぁどうすっかなぁ…
「おい!聞いてんのか!?」
やっぱり少し失礼だがあの人混みに突っ込むしか……
「おい!テメェ!」
「ねぇトラにぃ話しかけられてるよ?」
「あ?何だよメタトラ?」
「俺じゃねぇよぉ」
あ?んじゃあ誰だよこれからあの人混み突っ込む気だったのに。
「無視してんじゃねぇぞ!」
「ん?あぁ…お前さんかい話しかけてるってのは、何の用だ?」
声の方を見るとそこには魔法使い風の装備をした男が俺を睨んでいた…解せぬ。
「やっと向いたか、お前俺のパーティに入れ」
「いきなり話しかけてきてパーティに入れとか常識が無い奴とは嫌だ、しかも先約居るんで無理だから他を当たって」
「今からパーティ申請を送るk……なんだと!?」
いきなり何だよったくラノベじゃないんだから、こんな展開望んでねぇてんですよ。
「おま…俺はβテスターだぞ!?」
「だからどうした?言っとくが先約はそのβテスター様が二人だが?」
「なっ!?嘘突いてんじゃねぇぞ!?そんな奴何処に……」
「何かご用かなぁ?」
「βテスター様だぞーガオー(`□´)」
ここに居るんだよな二人とも今は初心者装備だから判りづらいが聴いた話だとβテスターは一部数を限定して装備とアイテムを引き継げるらしい、二人とも面倒くさくてまだ着替えてなかったようだ。
「お前ら初心者装備じゃねえか!って…メタトラと…ライガー?」
男は二人の名前を見るや否や信じられないと言わんばかりの表情を向けてきた。
「まさかお前ら、あの『不落の鉄虎』と『雷速の獅子虎』か」
「止めろぉ!そんな恥ずかしい名前を言うなぁ!」
「トラにぃ聞かないでぇ!私たちの不可抗力の黒歴史を聞かないでぇ!」
何だよ『不落の鉄虎』と『雷速の獅子虎』って、二人は恥ずかしそうに嫌々と耳を塞ぎながら首を横に振っていた。
「まぁ……そう言うことだから、コイツらと組むから他を当たってくんな」
「っ……くそ!」
男はガン!っと近くの椅子を蹴るとそそくさと何処かに去っていった。
「全く何だったんだよ」
「トラにぃのその腕が珍しいから戦力になると思ったんじゃないかな?」
「確かになぁ、これは今後もこう言うことがありそうですなぁ」
うへぇ…マジかよ(;`・ω・)ノ
「まぁ、『不落』さんと『雷速』さんが居れば何とかなんだろ」
「「その呼び名止めろください!」」
さてとじゃあさっさと依頼書を取りに行きますか。
「その事だけどもうぶっちゃけ依頼を受けないで狩りに行っちゃわない?正直まだ生産職の人たちはレベル上げに集中するから、私たちは素材をプレイヤーに売るとかギルドに売るとかで良いと思うよ?」
まぁライガーがそう言うならそれでも良いのか?でもなぁ依頼自体受けてみたいしなぁ……
「まぁwぶっちゃけ初心者の人達は知らないだろうけどよw、討伐系じゃなくて素材納品依頼なら後から受けて達成出来るなんて事あるからな」
「なら最初からそれでも良かったやん」
「まぁまぁ、依頼の受け方レクチャーしようと思ったけどこの混みようだからあとでも大丈夫と判断したんだよ」
「そうそう、まぁそうするよりさっさと狩りに行った方が効率良いと思ったから受け方は次回と言うことでさ」
「はぁ……なんか絡まれるし時間を無駄にしたな」
俺たちはギルドを出て街の外に移動して行った…つけられている事に気がつかずに。