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ちなみはいつの間に帰り支度を整えたのかわからないが、荷物を持ってあたしたちからちょっと離れたところで腕を組み突っ立っていた。
「あのーあたし帰るので。中入ってやってください、お二人さん。」
「ちょっ…」
「11月だよー?そんなとこでおっぱじめちゃったら風邪引くよー?」
「ちょ、ちなみ!!」
「えへっ」とちなみは最高にかわいい顔でウインクしてきた。
あたしはいろんな意味で恥ずかしすぎて顔が真っ赤になる。
玄関の中まで入り、ちなみを見送る。
「ごめんね、ちなみ。ありがとう」
「にやけてるよ、愛梨ちゃん。ふふ、なんてね。またね、お二人さん。お幸せにー」
バタン
そういって満面の笑みで彼女は帰っていった。
さて…次どうしよう…さっき途中で止まっちゃったからもう一回、なんて言いづらい。
(…とりあえずリビングに入ろう)
「…よし、じゃあ」
話しながら横をみると彼の顔が残り数センチの距離。
「わっ」
驚いた私は後ろに後ずさる。
彼はさっきの距離を保ったまま、ポケットに入れていた左手を
あたしの腰に回し、あたしの「じゃあ」を奪って
「じゃあ…続きを。まずはキスから…」
「ちょ、ちょっと待っ…」
彼の唇に塞がれる、私は、はなせなくなる。
「あ、待っ…ん」
止めようとするあたし。
だが一瞬の隙間を空け彼は
「もう、止められないから」
そういった。
−−−−−−−今日は私の誕生日。
今日は幸せな振り返りができそうです。
初完結。
なんかグダグダ…文才ないです、すみません。