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1. マリアのお人形

初投稿なので

文章力皆無ちゃんです。

ある小さな町に5歳の誕生日を迎える女の子がいました。

女の子はケーキに立てられた5本のロウソクに向かって大きく息を吹きます。


「ハッピーバースディ、マリア!」

「ありがとう!パパ、ママ!」


幸せそうな笑みを浮かべる女の子にお父さんは言いました。


「今日はマリアのためにプレゼントを買ってきたよ」


少し大きめの袋から取り出されたそれは女の子が以前から欲しがっていたお人形でした。


「パパ大好き!」


女の子は大喜びです。

娘のはしゃぐ姿をみてお父さんもお母さんも笑みを浮かべます。

そんな幸せそうな一家の様子を二つの人形は見つめていました。



しばらくして、女の子は人形たちに名前を付けることにしました。

どちらも綺麗なドレスを身に付けてまるでお姫様のようです。

女の子は少し考えたあとお母さんのところへ人形を抱いて走っていき言いました。


「ママ、わたしねこの子たちにお名前つけたんだ!」

「黒い方がダリアちゃんで、白い方がメリアちゃんなの!」


お母さんは笑いながら


「ふふ、マリアって名前にそっくりね」

と言います。


女の子は満足気な表情で人形たちを見つめ、また部屋へ戻りました。



その日の夜のことです。

女の子は不思議な夢を見ました。


女の子は真っ白な部屋にひとりぼっちで立っています。不安になった女の子は部屋を歩き回りますが、白いだけで何もありません。


「マリアちゃん、マリアちゃん」


後ろから女の子を呼ぶ声がしました。

振り向くとそこには白い綺麗なドレスを着た女の子と、黒い華麗なドレスを着た女の子がいました。


「はじめましてマリア、会えて嬉しいよ」

黒いドレスの子が男っぽい口調で話しかけてきました。


びっくりしている女の子に白いドレスの子は言います。


「驚かせてごめんなさいね、夢の中でしかあなたとお話できないから…」


「もしかして…ダリアちゃんとメリアちゃんなの…?」


女の子は小さな声で二人に尋ねました。


「そうさ、あたし達はマリアと遊びたくて会いに来たんだ」


その言葉で女の子の不安な表情は明るくなりました。


「さあ、わたし達の世界にいらっしゃい」


何もなかったはずの場所にドアがあらわれました。

二人に手を引かれドアを通るとそこは女の子にとって夢のような世界でした。


絵本に出てくる可愛らしい動物や子供たちが楽しそうに踊り、甘いお菓子やご馳走がたくさんあります。


「さあマリア!あたし達も踊ろうよ!」


「で、でもわたしダンスなんてしたこと…」


女の子は恥ずかしそうに下を向きます。

するとあることに気がつきました。

いつの間にかパジャマではなく綺麗な桃色のドレスに身を包んでいるのです。


「似合ってるわよマリアちゃん、さ、早く行きましょう。」


また二人に手を引かれ、女の子はみんなが踊っている場所へ向かいました。



どのくらい時間が経ったのか、女の子はすっかり夢中になって遊んでいました。


「マリアちゃん、そろそろ朝になるわ」

白いドレスの子が女の子に話します。


「また今度夢の中で会おうな」

黒いドレスの子は名残惜しそうに女の子を見つめています。


気がつくとさっきまでいたみんなは居なくなって、また白い部屋に戻っていました。


「うん!私も楽しかったよ!できればずっと遊んでいたいなぁ」

女の子は笑顔で二人を見つめます。


しかし二人の表情はどこか曇っていました。


「夢から覚める前にちょっとだけ言っておくね」

「あたし達と会えるのはマリアが子どもの間だけなんだ」


女の子は少し驚いたあと、淋しげに

「じゃあ、わたしが大人になったらもう会えないの…?」

とつぶやきます。


「そうよ、だから……その…それまではわたし達と遊んで欲しいの」


もう二人の姿は見えなく声だけでした。


「待って!わたしが大人になるっていくつ…に…」



はっと夢から覚めた女の子は目をパチクリさせ体を起こしました。

朝ごはんのいい匂いがしています。

女の子は人形たちを抱きしめながらいい匂いの場所へ向かいました。




それから数年後

大きな町のおもちゃ屋でとある夫婦が悩んでいます。


「なあマリア、アリアの誕生日プレゼントは何がいいかなぁ」


奥さんは少し悩んだあとふと思い出したように言いました。


「ねえ、あのお人形なんてどうかしら」











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