えらそう
「ああ、なんてえらそう」
少女は彼女を見る。
彼女は常にクラスの中心にいて、誰よりも大きな声で話して笑う。イベントごとでは常にクラスを引っ張って、自分の意見を押し通す。
今も彼女はクラスを仕切り、文化祭の準備をしている。
そんな彼女の隣で笑いながら、少女は思う。
「ああ、なんてえらそうなの。まるで世界の中心みたい」
彼女は少女を見る。
彼女の友人である少女は、常に彼女の隣に居て、笑みを浮かべて彼女に追従する。
今も少女は彼女に従い、楽しそうに文化祭の準備をしている。
だけど彼女は知っている。少女も他の人間も、碌に意見も出さなかったくせに、いざ失敗しようものなら全てを彼女に押しつけるのだと……。
そんな少女たちを率いて、彼女は思う。
「ああ、なんてえらそうなのかしら? 責任を取ることも知らないくせに」
私はクラスの中心である女子のグループを見る。
明るい表に透けて見える汚れた裏は、この位置からでも良く見えた。
結局みんな自分勝手なのだ。
だから私はこう思う。
「ああ、なんてえらそう。どっちもどっちとしか言いようがない」
あるクラスメートは、達観した目で彼女たちを見る女子を見て思った。
「ああ、なんてえらそうなんだ。見ているだけの癖に全てを見下したような目をしている」
そして読者はこう思う。こんな話をドヤ顔で書く作者が一番えらそうだ。(ドヤァ)
いや、こういうあとがきはもっと表現力と文章能力付けてから書くものですね。お目汚し失礼いたしました。