表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
-醜-  作者: KANAR1024
1/1

-不協和音-

自信作ならぬ、不安作ってね。

◼︎7月17日 (金)


僕は二ヶ月前から、A県のオンボロアパートに住んでいる。

でも最近、隣の部屋から変な音が聞こえてくるんだ。


何だろう、不協和音っていうのかな?

色々な音が混ざったような、その音は毎週金曜日の夜の九時付近に流れる。

はっきり言って、迷惑だ。

今日は金曜日だ。もう、聞こえた瞬間に部屋にいってやろうかそう思った。


いや、それは良くない。流石に明日の朝にしよう。


◼︎7月18日 (土)


抗議に行った。

その部屋の住人は若い女性で、とても優しそうだった。

それで、不協和音の事を聞くと、何でもアニメをリアタイしているだけだそうだ。

不協和音が聞こえるようなアニメを見ているのか、頭が心配だ。とは思いつつも、どうやら来週からは音量を下げて見てくれるそうで、もう心配は無くなった。

よかった。安心して寝れる。


—————————


◼︎7月24日 (金)


うるさい。音量を下げるんじゃなかったのか。

ずっと、不協和音が聞こえる。オンボロアパートなのが原因なのか、ずっと聞こえる。

今、日記を書く事で気持ちを和らげてる。



訴えてやろうか。


いややめだ。明日もう一回行って、だめだったらやろう。


◼︎7月25日 (土)


変だ。女性は音量を下げたと言った。なのに、昨日も不協和音が聞こえた。

ついでに、そのアニメとやらも見せてもらった。

何でも、今流行りのアニメらしい。

しかし、そのアニメを見ても、不協和音は聞こえなかった。


なんだ?僕は言いがかりをつけてしまったのか?

女性はどうやら今日は忙しいようで、さっさと外に行ってしまった。


来週にでも、謝りに行くか。


—————————


◼︎7月31日 (金)


今日の夕方、謝っておいた。

そしたら、女性は軽く流し、許してくれた。

なんて優しい人なんだろう。

何もしてない人を疑ったのに。

今日はよく寝れそうだ。


◼︎8月1日 (土)


昨日は散々だった。

女性には許されたが、不協和音が解決してない事を忘れていた。

寝不足だ。


—————————


◼︎8月6日 (金)


またこの音だ。

うるさい。

日記を書いて気を紛らわせているが、うるさい。

何でこんな事するんだ。

こっちもやってやろうか。

…やっぱり、隣の部屋から聞こえる気がする。


—————————


◼︎8月13日 (金)


今日は13日の金曜日だ。なんてね。


—————————


僕は日記にそう記した後、家を出た。

現在夜九時、絶賛不審者だ。


隣の部屋のドアを先日注文したバールでこじ開けて、入る。


部屋の奥で、ガタガタと音がする。怖がっているのだろうか。

僕はずかずかと土足のまま家に押し入る。


ドアを開けると、そこには女性がいた。


なんか、「やめて、こないで!」って言っている。

バールで殴った。

動かなくなった。


そこで、耳をすましてみると、不協和音は聞こえなかった。

単純にうるさいアニメが流れてるだけ。


ここじゃなかった。


次の部屋に行こう。





—————————


何だか、施設に入れられた。

精神病棟のような感じだ。

別に、僕は普通なんだけどな。

でも、いい。ここは静かだ。

口うるさい先生はいるけど、まだいい。


そういえば、やっぱりあの不協和音は女性だったのかな?

まだ、わからない。


—————————


最近、気分がいい。

一日中ゆっくり過ごしてられる。

窓から見える景色も、いい。


—————————


外に出てもいいか聞いたら、怒鳴られた。

うるさかった。


—————————


また、うるさかったから、殺した。


おしまい。





こういう怖い人っているよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ