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おわってなかっ……もういいか。
「あ、言うて。50本はむしったんじゃないか?」
ただ。
もっと街から距離を置けば目当ての雑草は入手できる。
そう。
目当ては雑草なのだ。
雑草じゃなければ意味がない。
小春日和で花が咲いている。
だが、それじゃない。
目指すものは、それじゃないんだよ。
「これじゃない。……そこのもちがう!」
遠目には雑草に見えたが。
雑草だけ探すというのも面倒なものだ。
これが任務というやつか。
慣れれば楽になるだろうが。いまは楽には行きそうにない。
もう少し遠出をして、早く回収しよう。
少し足を森林地帯の傍へと延ばしただけだ。
草むらの奥から、がさっと音がした。
「うわ。……なんか居そうだ!」
きっと魔物だな。
はい、魔物です。
おわった。
草を摘んでたから嫌な予感してた。
さっそく人生が詰んだ。
おわった。
おわった。
おわった。
今度こそおわ。




