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おわってなかった。
この現実を夢ではないかと願うあまりに。
あ、他人事ですよね。
これからもお付き合いをしていく人だし、礼を尽くします。
「ありがとうございます。なんだか元気が出てきました!」
こんな「能無し」の僕でも、たまにはラッキーがあるんだな。
冒険者ならスキル付与は当たり前なんだけど。
「スキル付与を受けたら冒険者登録をしたことになるから。一応、採取クエストでも受けて、採って来たものをここへ提出してくれ。なーに、期限の長いやつを見繕ってやるから心配はいらん。鑑定後に買い取るから。さっそく行ってこい!」
「は、はい!」
ギルド長の鋭い眼光に脅されて、早速お仕事へ行くことになった。
手渡されたクエスト書を受けて街を後にする。
念願のスローライフにピッタリのスキルで良かった……とも言えない。
「オワコン」ってなに。
その疑問符はさておきだ。
「採取は……その辺の雑草、100本か。ただの草むしりだな」
いまはこれに専念だ。
これはなんとも気楽で素敵ですね。
なんとか生きて行けそうです、と思うように努力するしかない。
僕の胸の内は人生の墓場にでも向かうような気持ちでいっぱいだった。
おわり。




