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死ぬほど研究を重ね、体得していた。
実家の庭に置いて来た稲刈りの鎌がないけど──意を決する。
面倒くさがりなので、うだうだと考えるのは好まない。
いくぞ!
「でやあぁぁあー!!」
楽をして生きたい僕は「回転斬り」を習得していた。
ひたすらに草むしりをしていた僕に油断をしたのだろうか。
バチバチバチバチ、バチバチバチッ──!!
木の枝がスライムの顔面を殴打した。クリティカルヒットしまくり。
周囲に居た7匹のスライムがそれであっさりと倒れてくれた。
「い、生きていれば、奇跡って起こせるものだな。こういうのは躊躇っては駄目なんだよ」
身体の中心に丸い核があるんだ。やつの討伐証明の部位だ。
それを一度に7つも入手した。
ばあちゃんはいつも大好きなものをピカピカに磨いていた。
スローライフを夢見てた僕も農作業の技を密かに磨いていた。
この技は無駄のない一連の動作で多くを得られるんだ。
ばあちゃん、ありがとう。
「スライムたちを入れてやる棺桶はないけど、努力は無駄じゃなかった」
努力の結晶だ。
残りの雑草も勢いづいて全て採取し終えた。
気分爽快だ。
おわり。
おわり。




