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おっと、そんな想い出に浸ってる場合じゃない。
「草むしり、残り50本だ。……いやそれよりスライムに気をつけなきゃ」
始まったばかりの冒険だ。
まだまだ終わるわけにはいかない。頑張って畑を手に入れるんだ。
「……ッ!」
夢を見るのは後回しだ。あっという間に大変な状況が生まれてしまった。
成りたくなかった冒険者の試練を受けることになったみたいだ。
「気を付けようがない……いや、これは!」
草むらに潜んでいたスライムにすっかり周囲を囲まれていた。
やばい。
そう思い、ヒヤリと表情を凍らせるも、いいことを思いついたのだ。
手には先ほど拾った木の枝があるだけだ。
いきなり殴ったら、逆切れされるだろうな。
一発で薙ぎ倒すことなんてできるはずもないけど。
僕はその技を知っている。
知っているだけで実践経験は皆無。
それに戦闘用じゃない。
おわり。




