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理不尽なり、生成AI!
わが名は丹波 影丸
われは由緒ある忍びの末裔、丹波家の子孫、16代目の影丸の名を引き継ぐものである。
忍び故、幼き頃より、厳しき鍛錬を重ねに重ね、感情を表に出さぬように訓練をうけている……。
ゆえに、感情を表に出すことは無い。
――が、 今拙者は泣いている。
目の前に広がる不条理、理不尽な光景に。
ゆいちゃんと言う年端も行かぬ幼子が、我々が長年の積み重ねで身に着けた ぷろぐらみんぐ と言う、現代の戦である情報戦で戦う術を、生成AIと言うもので、いとも容易くこなしていた。
無論、ソレでだけは終わらなかった。
彼女はそれを使いこなし、我々が数か月かかる資料の入力仕事を、おーしーあーる とか言う訳の分からぬカラクリを作り出して入力作業を機械に全部を任せ、入力を一晩のうちに済ませていた。
――しかも、彼女本人が、寝ているうちに。
此処まで容易く仕事を奪われるとなると、血の涙を流して会得したプログラミングスキルとは何だったのか?
解せぬっ!