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転生人形の世直し記  作者: 脱穀事件
魔境からの脱出編
6/13

傍目から見たら蛮族ぬいぐるみ

レーザービーム部屋のことは一旦無視して上に来た。

ここは図書館かな?本がたくさん置いてある。ここで言語を学びたいところだけど、一体何で学べるだろう?

日本語と異世界語の翻訳本とかあればいいのに……英和辞典って偉大だなぁ。

英語嫌いな諸君に言いたい、同じ世界にある言語ってだけでよっぽどいいよ……


本を見出したら止まらないと思って上の階に来てみたけど、ここも図書館だった。かなり広いみたいだ。

そもそもこの建物、1フロアあたり高校の教室5個分ぐらいあって普通に広いんだよね。だから、それが2階分となると相当な蔵書数ってことになる。


ちなみにこの図書館も、本が散らばっていたり机の上に開きっぱなしの本があったりと逃げたような痕跡があった。


まあとりあえずここもスキップして上の階へ。

上の階……6階は一直線に廊下があってそこにドアがいっぱいある、みたいなホテルに似たつくりだった。

ドアにも何か書いてあったし、おそらくホテルに近しいものだろう。

……ここも、ほとんどの部屋のドアが開きっぱなしだ。開いているところに入ってみると、タンスは引き出され、クローゼットのようなものも開きっぱなしと急いで物を取ったようなあとがある。

ここを調べているときに夕方になってきて気付いたけど、そういえば明かりもずっと点いている。この建物はランタン式とかではなく、光る石のようなものが天井から吊り下げられていて部屋を明るくしているみたいだった。

……流石に明かりを消すための何かはあると思うから、点きっぱなしというのも逃げた痕跡と言えるだろう。

ついでに言っておくと、部屋に風呂はなかった。銭湯とかがあった可能性が高い。


部屋での収穫は布と糸だ。なんで布?と思われた方はレーザービームを思い出してほしい。私の手の先、今超黒焦げ!

使えるっちゃ使えるけどちょっと気になるから後で縫いたいなあ。でも自分の体を縫った経験がないし、手もかわいいぬいぐるみアームなもんでできる気はあまりしない。

他の部屋も回ってみたけど目立った収穫は特になかった。


と、いうことで上に来ちゃいました。階段を登った先に待ち構える重厚な扉からするに、ここはお偉いさんのお部屋だな?

まあ、やっぱり開きっぱなしなんだけど。開きっぱなしなのは身体が小さい私からするとめちゃくちゃ助かる。

中は……あ、やっぱりお偉いさんの部屋だ。分厚い本にでっかい机にアンティーク感漂う……なにこれ?甲冑?

机の上には紙の束が散らばっている。威張るだけのお偉いさんじゃなくてちゃんと仕事しなきゃいけない系のお偉いさんか……文字は急いで書いたけど美しい字、って感じ。


机には……あったあった、引き出し。

……んん?なんかお金とか入ってないかなって思ったけどなんか資料っぽいものばっかりだぞ?

......お。おおおおお!どこのものか分からない鍵×4だ。まあこれは色々回ってたら挿すところ見つかるかな?

引き出しにはもう他にめぼしいものは無さそうなので、部屋を物色する。

本棚、めっちゃ本あるな……この建物の総蔵書数ってどのくらいなんだろう?

本棚を見つめていると、一箇所違和感があることに気付いた。触れると、ゆらめいて金庫が現れた。


金庫、金庫かー!なんか良いもの入ってないかな。

……開かない。鍵かかって……ああ、ここが一個目なのかな?こんなに鍵近くに置いてて大丈夫か?

一個目の鍵……開かない。二個目の鍵……開かない。三個目の鍵………開いた!

中に入っていたのは書類だった。お金じゃないんだ……お金お金言ってはいるが、お金の価値も分からない身としては正直そんなに今は興味ない。


書類をめくって見てみたけど、文字しかない。図が一つもない。何も分からない。

っていうかこの国の言葉、左から右じゃなくて右から左なんだな。横書きなのに。空白が左側にできているのは不思議な感じだ。

文字の形も筆記体っぽい感じで繋がってるし……わかりにくい。解読に相当時間かかるなこりゃ。


書類を金庫に戻して立ち直る。

こういう部屋ってゲームとかだとカーペットの下になんかあるんだけどないかな……あっ、あった!お菓子のゴミだ!いらねー!

ここにいた偉い人とかがこっそり仕事中に食べて隠したりしたのかな……そう考えると可愛い、か……?いや別にそんなことないな。


もうこの部屋は見るところないな。上の階に行こうか。



この部屋は随分と狭いな……あ、扉がある。鍵穴があるけど……開きっぱなしだな。これも逃げた痕跡か。

試しにさっき手に入れた鍵を挿れてみると、一つ綺麗にはまるものがあった。つまり、ここは施錠をしなきゃいけない場所だけど、逃げ出したときに人がいたくらいには自由に使えたってこと……?

ドアの向こうに行くとその理由はすぐわかった。ここは多分武器とかの練習場だ。しかも屋上。

木製や鉄製らしき剣に弓矢、槍、大剣などが置いてある。他にも的やら広めのスペースやらエトセトラエトセトラ。そりゃ危ないし施錠もするわ。でも自由には使えると、ほう……

異世界に行ったら弓矢使いたいなぁとかは思ってたけど、ちょっと私が小さすぎるな。身に余る大きさだ。

ここは本当に武器の練習場としての用途しかないようで、他にめぼしいものはなかった。

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