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転生人形の世直し記  作者: 脱穀事件
魔境からの脱出編
5/13

科学的レーザービームの脅威

おはようございます。

私は今もう隣の建物まで来ています。今日は受付のカウンターの方に行ってみるんだったよね。

カウンターを見るんだったよね。

やっぱこの体小さい……カウンターの向こうが覗けない。

仕切りを押して……重っ!?

やばいな……筋力が全然ない……

……ん?もしかして、火の部分が少なくて密度が小さいから筋力がないんじゃない?

おやおやおやおや?だったら腕だけに接続部分を集中させたら……?

周りの接続を薄くして、腕の接続を濃くしていく。時間はちょっとかかるけど。

まだちょっとキツいくらいだけど、仕切りが開けられた。手入れがされていないのか、ギィ…と嫌な音がした。

よし、じゃあ行こ……足めちゃくちゃ遅いぃ……接続薄いからか……

まあ接続を移動したらそこが強化できるってわかったのは良いことだね。

私はのろのろと受付のカウンターに入り、足に接続を戻した。


これは……猪に羽つけてみた感じの生物の写真とこの国の言葉っぽいものが並んでいるもの……あ、これさっき見た数字っぽい記号だ。というかこの世界には写真があるんだね。

文字の解読は追々やるとして、他のものも見てみよう。──これは、紙とペンだな。紙は羊皮紙とかではなく、薄くて軽い。やっぱり技術はかなり発展してそうだよね。

これは……お金?お札っぽい。小銭はなさそうだし、そういう貨幣制度の国なんだろうね。

で、これは…水晶玉?覗いて見ても何も見えない……かと思ったら、触りながら見たら何らかの文が見えた!まあ言語わかんないんですけど。


ちょっと下の台に乗っているのは、綺麗に整理整頓された色々な色のプレートだった。ちょっと免許証っぽいけど、一番多く置いてあるものは白地なのに対し、最も少ないものは金色に……なにこれ、宝石?とにかく貴重そうなものがはめこまれている。


他に見つかったのは、なにかの草、なにかのパンフレット、小さな物置に繋がるドア、どこかの鍵、ペン立て、本らしきもの、小さな観葉植物、ファイルなどなど事務作業にいるだろうなぁって感じのものが置いてあった。

小さな物置には輝玉と輸血パックを除いた倉庫にあったものとか、紙の山とかインクの山とかがあった。

草は舐めてみたらちょっと苦かった。鍵だけ念の為取っておくことにした。


入るときと同じ要領でカウンターを出て、無造作に置いてあるソファや椅子のところに向かう。

ここには特に何も無いなぁ……机の上に何かあるのかもしれないけど、高すぎて見えないからよくわからない。

床にも何も……あっ!

髪の毛を見つけた。これは黒じゃなくて……赤?髪の色がカラフルな世界なのかここは。


掲示板を見てみる。

………やっぱり全然わかんないなぁ……数字はなんとなくわかるようになってきたけど、普通の言葉は全くダメだね。日本語から翻訳するのって相当大変そうだし遠い道のりすぎる……

掲示板の掲示物の写真とか絵とかには謎の動物の絵とか写真とかが主にあって、時々馬車?みたいな写真がある感じだ。


トイレも見てみたけど、割と臭くなかった。

しかもボタンがあって、押してみたらなんと水が流れた!

どういう仕組みなんだろう……気になる…


ここがどういう施設なのか一向に掴めない……

まあ一階はこのくらいかな?

次は二階を見ていこう。



二階に着きました。階段キツかった……

筋肉がどうたらとかは無いんだけど、身体が小さいもんだから登るのにも手間がかかる!それがとんでもなく面倒で、精神的な苦痛が大きかった。

エレベーターとかないものかね。あっても止まってるだろうけど。


二階は……なんか、売り場みたいな感じ?

色んな商品が棚に置いてある。ラインナップは……ガラス瓶に入った透明な液体、カラフルな袋、輸血パック、紙、インク、ペン、サラダっぽいもの、岩?、ガラス瓶に入ったオレンジ色の液体……その他雑多なものたちみたいな感じだった。

液体シリーズがどんなのか気になるな。濡れたら困るから味も確認できないし……

魔力回復ポーションとかだったら心躍るよね。っていうかこの世界、魔法あるのかな?

ここのカウンターも似たようなものだね。


一番気がかりなのは、あまりにも「今ここに人がいた」って言われても信じられそうなほど物がそのまんまってこと。

まあほこりは積もってるんだけど、例えば重そうなリュックとかが部屋の隅にあったり、飲みかけだったであろうものが普通に置いてあったりするんだよね。

そうなると、何かを見捨ててでも逃げなければいけない何かが来たから避難した……とか、そんな風じゃなきゃおかしいんだよね。そう考えれば外の結界も辻褄が合うし。


……うーむ。これは匂いますなあ。

まあこの辺はこの建物を調べ終わったら外に出て検証とかしつつ考えていくことにしましょうか。


二階は特に良いものはなかったね。カウンターにあったお金はとりあえず拝借しておいたけど。

三階も見てみよう。



三階は……今までの木造建築とはちょっと違って白くて冷たい床だね。タイル張りみたい。

なにこれ?なんか看板があるぞ?

まあ読めないから無視、と。


私がちょっと歩くと、タイルの一つがカチッという音を立てた。


っ!?あっっっつ!?

うわ、手のさきっちょが焦げてる……痛覚オンにしてたらどれくらい痛かったんだろう…


私に見えたのは飛んできた白い光くらいだった。

ってことは……レーザービーム!?そんな高度な文明な感じの世界なの、ここ!?

思ったより発達しているみたいでびっくりする。

看板は注意書きだったのかな……だったらもっと全力で注意してよ…!


ちょっとここ怖いから後回しにしよ〜っと……

探索長くてすみません……伏線と設定はりはりパートなので許してください…

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