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転生人形の世直し記  作者: 脱穀事件
魔境からの脱出編
11/13

サイコパス引きこもり合法ショタとかいう属性過多

長めです

どうもみなさんおはようございます。

今日は意識半分起こしたまま核を手にずらして寝てみたわけなんですけど。


……アルバートくんに刺されてね?


痛くはない。痛くはないし核が傷ついてない時点でノーダメなんだけどさ。

ここまでの流れをちょっと振り返ってみよう。



今日は意識半分残して寝て、起きたときの疲労度の蓄積を観察しようかな〜とか思ってやってみた。

ピクリとも動かなくなってからおよそ3時間ほど経った頃、アルバートくんがゆっくりやってきた。

そこでおもむろにナイフを取り出して……私の心臓があるはずのところあたりに刺した!


「ダメージ蓄積したらいけるタイプかもしれない……まだ可能性は…」


ぶつぶつ言いながら次は右足に刺す。意識完全に失ってる上で、足にもし核あったらやばかったかも。

その次は腹、首、頭と人間だったら確実に即死レベルの刺し方をして、現在核がある左手に刺されそうでーす。


……今までの朝起きたら腹かっさばき事件全部アルバートくんの仕業じゃね?

まあなんとなくその可能性を感じて核移せることとかそもそも核については話してなかったけどさ。

実際そうってことが確実になったらそれはそれでショックというか。


……っていうかなんでだ?

全力で核を左手から逃がしながら考える。

今のところアルバートくんとは関係は良好、脱出の目処も付いてきた。

……殺す理由、なくない?


そろそろ核のスピードにアルバートくんのぐさぐさが追いついてきそうだし、狸寝入りやめよう。


ぐっと上体を起こし、アルバートくんの後ろに回り込み、背中によじ登る。

こうすればとりあえず刺されることはない、はずだ。


「起きて……っ!?」


あちゃー、こういうときに声を出せないのが弊害だな。一旦背中から降り、紙とペンを取りつつ核の位置を既に刺された位置にずらしておく。

さて、事情聴取といきましょうか。


[なぜ刺す]


アルバートくんは一瞬たじろぎ、ぽつりと呟いた。


「だって、人は信じられないから」


………んん?重度の人間不信ってこと?私今ぬいぐるみだけどそれは関係ない感じだね?


「僕の生活を脅かす人は、みんないなくなればいい」

[外に出たくないのか]


なぜそんなことを言うのか全くわからないという顔をしたアルバートくんが、束の間の沈黙の後、ああ、と声を漏らす。


「この世界はもう神様に見捨てられたってこと、あなたは知らないんだった」


神様に見捨てられた……とは、どういうことなんだろう。


[神様に見捨てられたとは]

「あなたの世界の神はまだいるんでしょう?」


神が、いる?どういうことなんだ?

キリスト教とか仏教とかはあるけど、そういうことなのかな?

こんなファンタジーな世界なら神が実体としている可能性もあるし、その旨も伝えておくべきか。


[神を崇める者たちならいるが、神そのものは見たことがない]

「……どういうこと?ミラルダ様みたいな方がいないってこと?」


ミラルダ様……とかいう人が神(仮)なのかな。


[神などいたことがない。私は私の世界に神がいるとは思わない]

「違う、違う!神様はいるんだよ……!マリカさんの世界もきっと神様に見捨てられただけだ!」


信仰心深い感じかな?でも、神様なんて見たことないしな……日本が無信徒が多いっていうのもあるだろう。敬虔なキリスト教信者に神なんていないとか言ったら同じ反応になるのかも。


[神を見たことがあるのか]

「あるよ!まだ小さかったけど……神々しくて美しくて、いつも僕達に施しを与えてくださった!僕は!……僕は、もう何十年も見ていないけど……」

[神に見捨てられて外に出られないとはどういうことか]

「マリカさんの世界は神様が最初からいないの?」


疑問に疑問で返してきたなこのサイコパス引きこもり合法ショタめ……


[神は少なくとも私たちの前には姿を見せない]

「じゃあ、神様は物を与えてくださったりモンスターを倒してくださらないの?どうやって生きていくの?」


……あー。見えてきた。

多分この世界の神は過干渉だったんだろう。そこから何らかによって神が顕現しなくなって色々なものが回らなくなってしまったんだろう。その成れの果てがこの魔境の外側に広がっている、と。

だからここに引きこもっていたほうが安全だからここにいたいってことか。


ただ、アルバートくん……私を殺そうとする人にくん付けする必要あるか?もうアルバートでいいか。

アルバート……氏は恐らくこのギルドを守る結界がどんどん小さくなっていて、もうすぐギルド内部に食い込んでしまうということは知っているだろう。なのに出たがらないってどういうことなんだ?


[神などいなくてもなんとかなる、それよりもこのギルドを守る結界は小さくなってきている、あなたはなぜそれでも出ないのか]

「神様がいなくてもなんとかなるなんてそんなことありえないよ!………ここから出ない理由?ああ、結界が小さくなっていることは知ってるよ。でもそれなら張り直せばいいだけの話じゃないか」


発声器官持ち魔力強者の強気発言だ……というか論点ずれてるな。私が知りたいのはなぜ私を刺したかってことだ。


[なぜ私を刺した]

「……だから、僕は外に出たくないしこの一人で悠々自適に過ごせるところを邪魔するものは何も要らないんだよ。人は裏切るから、信じられない。だから潰しておいたほうが安心できる。ただそれだけだよ」


いや、確かに裏切りはあるけど安心のために潰すっていうのは……それに私裏切る素振りなんて見せた?


[裏切らない人もいるし、仲良くなれたと思っていた]

「別の世界から来たとかいうぬいぐるみを信用できると思う?」


ド正論でしかないな。確かに私だって信じないわ。


「まあ、だから諦めてよ。どうせ話せないんだしここから出れないんでしょ?死なない生き物なんて無い。だからなにかすればきっと死ぬんでしょ?」


うん。

私がここから出るにはアルバートは必要だ。別に一緒に行くわけでもない、ないんだけど…


イラッと来るんだよね。この世の中知りきってもう諦めましたみたいな態度が。


そりゃあ私だってそんなに生きてるわけでもない。前世合わせても20とちょっとぐらいだろう。若造も若造だ。

それに対してこいつは45歳。実年齢的には圧倒的に年長だろう。でも、この建物からほぼ出ていない。そのくせして人は裏切るだの信用できないだの……ふざけるなっていう話だ。私と彩葉の友情舐めてんのか。

それに神がなんだの……地球が劣等品って言いたいのか!どういうことだ!


アルバートの生まれてからこのギルドに着くまでで何があったのか。まずはそれを聞き出すことだ。

根本的な設定を変えたせいで色々方向転換だよ楽しいなぁもう(キレ気味)

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