11-2・亀の折紙。それは、オリガメ!
合言葉は、「たまふさよんよん・ぱーと2」(意味不明)
前回の続きのような、そうでもないような。
どうという事は無い、単なるほのぼの系日常の話。
船に歌が響く。
それは、湖魚ヨンヨンの歌うお風呂の歌。
「おふーろー♪熱くない様に、湯をかきまわーすよーん♪」
もちろん、一応魚であるヨンヨンは、温かいお風呂には入れない。
だから、実際にお風呂に入っているのは、二匹の白狐、玉殿と房殿。
ヨンヨンは、二匹の狐が温かいお風呂に入っている間、ただ待っているのも暇なので、
近くに置いてあった洗面器の中にいて、歌っているのだ。
「おふーろー♪熱いお湯は、こまりまっすよーん♪
おふーろ♪浸かれば、おいしいだしー♪疲れが、とれーるよーん♪」
歌をよく聞いてみると、本来の歌詞から遠く、だいぶ適当な歌詞になっているようだが。
「熱ーいだしですぅ♪」
「とれ~るですぅ~♪」
玉殿と房殿の合いの手も入り、さらににぎやかだ。
「おふーろ♪おふーろ♪よーん♪
ひろーい、おふーろ♪よーん♪
せまーい、おふーろ♪よーん、よーん♪」
「おふろですぅ♪」
「よーんですぅ~♪」
「そろそろあがるですぅ♪」
ヨンヨンの歌も一段落したところで、玉殿と房殿は、湯船からあがる。
「温かかったですぅ」
「気持ちよかったですぅ~」
白狐の玉殿と房殿は、お風呂に入ってほっかほか。
「お風呂上りには、あれですぅ」
「一杯やるですぅ~」
ビンに入った飲み物をぐいっと、一気に飲む。
「ほら、ちゃんと拭かないと」
湖族の少年は、体もよく拭かないうちに、部屋の中をはしゃぎまわる白狐たちに、
半ば呆れながらも言う。
「湯冷めしないうちに、今日は、もう家にお帰り」
「今日は、楽しかったですぅ」
「ヨンヨンちゃんに、これあげるですぅ~」
それは、折り紙でできた緑色の亀(多少の防水仕様)だった。
「友達の印ですぅ~」
「うれしいよーん」
「また来るですぅ」
「ですぅ~」
★魚の日記「おりがめ」★
おふろは あついから さますよーん
おいらが あついおゆに はいると きっと だしが とれるよーん
でも あついから はいりたくないよーん
おゆではなくて やっぱり みずが いちばん だよーん
だって おりがめは かみ だからよーん
だから にっきちょうの きょうのぺーじに
たいせつに はさんでおいたよーん
日本は紙の文化。
自慢になってしまうのですが、自分は、1cmの紙で折鶴が折れます。
8mmだと、ぎりぎり?5mmだと、途中までしか折れません。
ちょっとだけ、手先が器用なのです。
折り紙は、外国の人に手軽に見せることができて、喜んでもらえそうな日本の文化のひとつだと思います。