第21話 巨大妖怪vs人類!
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第21話 巨大妖怪vs人類!
いよいよ小金井公園にてダイダラボッチ撃滅作戦が始まる。
未生「くそっ、こんなところでお前が来るとは・・・!」
ガルディス「おっと、邪魔はさせないよ、未生!」
まさかの予想外、こんなところでガルディス自身も来るとは・・・。
ガルディス「ダイダラボッチには指一本触れさせないからね。」
未生「お前が・・・お前があの巨大妖怪を召喚したのか!」
ガルディス「そうだと言ったら?」
未生「お前を倒す!」
ガルディス「私を倒すだと?笑わせるな。」
こいつ・・・この前はわざと手を抜きやがったな。
未生「そこか!」
しかしガルディスは俺の攻撃をかわす。
ガルディス「お前の攻撃はもう見切った!そうだ、私は強い相手と戦えばその相手の力量を得ること
ができる。これでもうお前と対等だ!」
未生「そうかい、だったら相手に不足なし!」
以前と比べ、ガルディスもパワーアップしている。どうやら俺の力量をコピーしやがったな。一
方、エノたちは・・・
エノ「こいつ、強いわね。だけど私も負けていないわ!」
サーリャ「気を付けて!巨人の時は聖術を使えないわ!身体的能力は大幅に上がるけど、その分魔力
が犠牲になるわ!」
エノは巨人化でダイダラボッチと対等にやり合っている。そして千恵美たちは・・・
千恵美「数が多いわね。これじゃキリがないわ。」
ノエル「あきらめちゃダメよ。未生たちも戦っているからね。」
みんなあきらめずに戦う。リンネや栗子たちのほうはというと・・・
リンネ「よし、兵たちのゾンビ化はうまくいったようね。あとは回復術で始末しないとね。」
栗子「そしてゾンビになれば首を攻撃するだけでも倒せるわ。そうなったら遠距離攻撃のチャンスね。」
リンネも栗子も兵たちを始末していく。
未生「俺の力量をコピーしたくらいで俺を倒せると思うなよ。」
ガルディス「ちっ、強がりをっ!だがまだこんなものではない!」
ガルディスは俺に強力な攻撃を仕掛ける。
未生「くそっ・・・またいきなり強くなりやがったな。」
ガルディス「ふっ、お前には甘さというのがあるようだな。だからお前はすぐに気を緩めようとして
しまう。その甘さが命取りになるということを忘れるなよ。」
未生「何を・・・小賢しい!この程度で俺がやられるとでも?」
ガルディス「なんだと?お前、この私が怖くないのか!?」
未生「怖かったらこうして戦えるわけないだろうが。そうだ、こうして思いっきり戦いたくてこの戦
場に立っているのさ。」
ガルディス「ちっ、その楽しそうな顔が気に入らないんだよっ!」
未生「嫉妬?醜いね~、じゃ、そっちがその気なら思いっきりやっちゃうからね。」
俺はガルディスに強力な一撃を繰り出す。
ガルディス「まさか私にこんな傷を負わせるとは・・・そうだな、そうでなくちゃ面白くないな。」
未生「当然だ。こうして戦えるということがどれだけ楽しいか・・・俺も楽しくて楽しくて止まらな
いな!へへっ、俺の本気はまだまだこんなんじゃないからな。」
ガルディス「ちょ、こんなにも強いとは・・・上等だ!」
激しくぶつかり合う両者・・・そのころ、エノたちは・・・
エノ「どう?まだやりたいかしら。そろそろ降参してもいいんじゃない?ちょ、どこ行くのよ!相手
はこの私じゃ・・・!」
サーリャ「あいつ・・・未生のほうに行くわね!まさか・・・!」
そしてダイダラボッチはガルディスに攻撃を仕掛ける。
ガルディス「なに!?くそっ、洗脳が解けたか・・・あいつら・・・エノたちが洗脳を解いたな!」
未生「ダイダラボッチが俺たちの味方に・・・そうか、奴は洗脳されていたのか。彼が弱ったところをエノが洗脳を解いたんだな。」
サーリャ「エノ、大丈夫?あっ、巨人化が解けてしまったわ。」
エノ「ハァハァ・・・かなりつらい戦いだったわ。」
巨人化が解けたエノ・・・だがダイダラボッチの洗脳も解けた。奴も本当はいい奴だったんだ。それをタイムディスターバーが洗脳したせいで・・・奴らは本当に許せない!
未生「覚悟しろ、ガルディス!お前を始末する!」
俺は憎しみのあまりにガルディスを攻撃しまくる。
ガルディス「もうやめてくれ!わかった、私が悪かった!」
未生「俺は許さない!絶対許さない!ここで排除しないと気が済まないんだ!」
エルダール「もうやめて!未生ちゃん!」
未生「エルダール・・・なぜ、シャドーエルフをかばうんだ!?」
エルダール「彼女は転生者ね。もともと彼女はエルフだったけれど、未生ちゃんへの復讐を忘れられ
ずにシャドーエルフに堕ちたのよ。いったん彼女の身柄を拘束するわ。あとは私たちに任せて。」
ガルディス「私を・・・許すのか?」
エルダール「しばらく監視をさせてもらうわ。許すかどうかはそれから決めるからね。」
周りの兵たちも無事全滅、ガルディスは身柄を拘束され、監視される身となった。
未生「どうも気に入らないが、あいつ、本当にこのまま生かしておいて大丈夫か?」
エルダール「安心して、万が一のことがあったら私たちが対処するわ。魔力の根源であるソーサーと
ブースターであるチェーンを破壊しておいたわ。ソーサーというのはシャドーエルフ堕ちの発生源
で、力量のブースターがチェーンね。それを破壊すればもうただのエルフよ。これでもうしばらくの
間は悪事を働けないわね。」
さすがエルダール、エルフ同士色々とよく知っている。シャドーエルフの源を破壊して改心させる
とは・・・まぁ、それも悪くないかも。これだけ暴れればさすがに満足だろうな。あとは奴がどうや
って善行を働いてくれるかが問題である。それから数日後・・・
フォセッタ「あら、ガルディス、やられちゃったの?しかもエルフにつかまっちゃうなんて・・・。」
グレネリア「とんだシャドーエルフの面汚しだね。まぁいいわ、私もあの未生とかいう奴に借りがあるからね。」
俺はあれからずっとガルディスのことが気になっていた。まさか1周目の俺の行為に関する物事を引きずっていたとはな。とはいえもう奴はシャドーエルフではない。だがいずれにせよ何らかのきっかけでまた悪堕ちする可能性はないわけではない。念のためしっかりと監視せねば。
第21話 おしまい