第16話 アビリティホルダー出撃!
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第16話 アビリティホルダー出撃!
相変わらず努力三昧の日々をおくる俺・・・今となっては小学校4年~中学校3年までの勉強に加え、高校1年の勉強もするようになった。もちろん水泳部との両立も欠かさない。そんな努力ばかりをやり続け、5年の時が過ぎたころ・・・
未生「中学3年か・・・いよいよ来年は高校生か。ここから検定などの資格も得ていかないとな。」
俺は検定などのあらゆる資格を得ていくことを決意した。学校の勉強ばかりでは飽き足りない。そのため検定も色々と受けまくって見せる!そのためにずっと努力を欠かさなかった。そう、公務員になるには文武両道を極限まで極めなければ務まらない。
千恵美「来年高校生か・・・時が経つのって早いよね。」
ノエル「だよねー。未生ちゃん、相変わらず努力ばかりやってるの?」
未生「もちろん、将来は公務員になるって決めたからね。公務員になって悪い奴らを取り締まるって
決心したからね。」
千恵美やノエルもすっかり女性らしくなってきた。もちろん勉強も運動も、そして検定資格も、み
んな文武両道をこなし続ける!そのための2周目である。そして漢検当日・・・
未生「1級ならもう問題ない。1周目の経験をいかしてさんざん努力しまくったからな。」
漢検1級の問題を解いていく俺・・・そして後日結果発表が出た。合否は・・・なんと、合格であ
った。
未生「よし、1つ目の検定は取得した。この調子であらゆる検定資格を取得せねば。」
漢検に続き英検やワープロ検定、ペン字検定、そして秘書・ビジネス検定の勉強もしていった。当然すべて1級の勉強をすることにした。そう、普段の勉強ばかりでは飽き足りず、検定や高校全学年の勉強や大学入試の問題もやってみようと思った。
エノ「最近、未生ちゃんったら、色々と張り切ってるわね。」
サーリャ「だって、彼は将来公務員になりたいってよ。そのためにいっぱい努力しているみたいだ
わ。」
とにかく俺は1周目のような惨めな思いをしたくない。だからこそこの世界で努力を積み重ね、最
終的には警察官になり、この世の悪をすべてこらしめる!しかし、平和な世界に突如異変が起きた。
未生「なんだこれは・・・こんなはずでは!」
ニュースを見た俺は、都内のあるテロを目の当たりにする。
エノ「始まったわね。いよいよこの次元にタイムディスターバーが出現するとは・・・!」
未生「タイムディスターバーとはいったい!?」
エノ「タイムディスターバー、それは次元を乱す悪の組織、エルフとの共存が盛んになったことで時
代が頻繁に変わるようになったからこの世界は奴らの恰好の的になってしまったようね。」
サーリャ「これはあんまりだわ。正しいことのために時空を修正することの何が悪いというのかし
ら?」
未生「とりあえずエルダールやフィンダルのところに行こう。何かわかるはず。」
エノ「お姉ちゃん、私たちも行こう。」
サーリャ「もちろんよ、エルダールやフィンダルが何か知っているはずだわ。」
栗子「お兄ちゃん、私も行くよ。」
リンネ「私も向かうわ。」
俺たちは人類監視所清瀬支部に向かう。そこで千恵美とノエルとも合流した。
千恵美「なんかとんでもない組織が現れたんだってね。私も戦うわ。」
ノエル「未生ちゃんばかりに苦労を負わせるわけにはいかないわ。私も協力さsてもらうわ。」
役者はそろった。そしてみんなで人類監視所清瀬支部に向かう。
エルダール「みんな、集まったわね。タイムディスターバーという悪の組織がテロをおこなったとい
う情報は聞いているわね。奴らはエルフと人間の共存によって歴史を修正しようとしたことで奴らに
狙われるようになってしまったわ。」
フィンダル「そうじゃな、これはさらにやっかいなことになりかねないようじゃな。とはいえここは
放っておくわけにもいかんな。」
未生「被害状況は?まさか、誰かがやられたとか・・・!?」
エルダール「今のところは街を略奪しているだけのようね。場所は西東京市のほうだわ。えーっと、
田無のほうかしら。」
未生「田無か・・・ここからは遠いな。それに僕たちは学校もあるし・・・どうやって戦いに行けば
いいのか・・・。」
エルダール「細胞変換が可能なエルフをありったけ集めて彼女たちに未生ちゃんたちの代理で学校に
行ってもらうわ。その間に私たちがタイムディスターバーたちと戦うということでいいかしら。」
未生「もちろん、そのほうが賢明だね。僕もそれを考えていたんだ。」
エルダール「そうとわかったらすぐに田無に向かうわ。」
俺たちはタイムディスターバーという悪の組織の討伐に向かう。エルダールの空間移動によって田
無駅周辺に向かうことになった。
タイムディスターバー兵「チッ、来やがったか。気をつけろ、奴らはおそらくアビリティホルダーの
連中だ。」
未生「なにか廃材があれば・・・そうだ、あの鉄パイプ・・・!」
俺はその辺にあった鉄パイプで剣を錬成する。よし、これなら戦える。
タイムディスターバー兵「へへっ、奴は錬金術師か。さて、他はどんな奴だ?」
俺は奴らと剣で戦う。日頃の努力を活かし、相手をなぎ倒していった。
タイムディスターバー兵「くそっ、こいつ、強いぞ!」
俺に負けじと千恵美たちも応戦する。千恵美は廃棄物のお鍋のフタで盾を錬成し、鉄パイプで片手
剣を錬成した。
千恵美「相手の遠距離攻撃は私が受け止めるわ。弾切れを狙うのよ。」
未生「了解。」
俺と千恵美の連携プレーで雑兵を倒していく。だがさすがに数が多い。
ノエル「この槍があれば範囲攻撃が可能ね。これで周りの兵をまとめてやっつけられるわ。」
千恵美もノエルも錬金術を習得していたとは・・・これならなんとかやれる!
サーリャ「我が周りに集う大気よ、冷気となり、相手を貫け。アイシクルニードル!」
エノ「我が周りに集う大気よ、炎熱となり、相手を焼き尽くせ。クリムゾンヒート!」
リンネ「回復は私に任せて。被害者の傷を治療しないとね。」
栗子「あとは私のトラップワークで相手の動きを封じれば相手の被害が甚大になるわ。」
それぞれの役割分担で被害者を救い、加害者を懲罰していく。
未生「これでやっと全滅か・・・だがまだ何かが現れようとしているな。」
???「フフフ、まさかアビリティホルダーがここまでやるとは・・・さすがだな。」
未生「誰だ!」
ガルディス「私はタイムディスターバーの長のガルディス。まさかこの少年たちがアビリテ
ィホルダーとは・・・面白いものを見させてもらったよ。ひとまずここはいったん退かせてもら
う。」
未生「あいつがタイムディスターバーのヘッドか。」
奴はガルディス、タイムディスターバーのヘッドで、シャドーエルフという悪に堕ちたエルフたち
である。まさかエルフの中にもこんな悪党がいるとは・・・!
未生「奴らは並大抵の相手ではない。今の僕たちでは勝てないな。とにかく今まで以上に強くならな
いと。」
一方、タイムディスターバーのほうは・・・
グレネリア「ふふっ、また厄介な相手が現れたようね。」
フォセッタ「みたいだね。人間にもアビリティホルダーがいるとは・・・。」
ガルディス「私もこの目で見させてもらったよ。まさか本当にアビリティホルダーを見つけられると
は思わなかったよ。」
彼女たちはタイムディスターバー3幹部、グレネリアとフォセッタ、ガルディスの3人によってタイ
ムディスターバーが結成されている。そして俺たちが帰宅後・・・
エノ「ガルディスとかいうシャドーエルフの部族たちについて調べたところ、タイムディスターバー
の3幹部の1人であることが判明したわ。マッドサイエンティストのドクターグレネリア、そして参謀
のフォセッタ。彼女たちがタイムディスターバーを仕切っているようね。」
未生「そうか、発端はシャドーエルフたちによるものか。1周目の災厄もシャドーエルフによって裏
で事象を操っていたということか。しかしどうやってこの世界を動かすことができるのだろうか?」
エノ「どうやら彼女たちは裏次元ともいえる世界、アークディメンションの中枢に介入して事象を操
っていたとされているらしいわ。確か未生ちゃんって、エルダールと契約して1周目からこの世界に
タイムリープしたんだってね。」
未生「そうだけど。僕の場合はエルダールと契約し、1周目で僕に対する加害者全員を生け贄にして
すべての負の事象を打ち消すということで2周目の人生を楽しむことになったんだ。」
エノ「そうなんだ。確か1周目では阪神大震災とかあらゆる負の事象があったけど、この世界ではそ
の事象がなくなっているようね。それほど生け贄の対象が多かったってことみたいね。よっぽど1周
目で人間を信じられなくなっていたということがわかるわね。そして未生ちゃんは1周目でパニック
障害によって気に入らなければ奇声を上げたり地団駄を踏んだり刃物を持ったりととんでもないこと
をしてきたわね。」
未生「どいつもこいつも僕の希望に答えてくれない奴らばかりで、それならいっそのこと一度死んで
生まれ変わろうと思って・・・その際にエルダールに呼び出されて僕は彼女と契約して1周目のステ
ータスを引き継いでもう1度3歳からやり直そうと思って・・・そう、すべて後悔したことを2周目で
すべて修正して今度こそ努力を重ねて二度と後悔がないように明るい人生を歩もうと心がけるように
と思って。」
エノ「そうか、未生ちゃんも努力家なんだね。あとは自堕落にならないよう頑張らないとね。」
未生「わかったよ。もっといっぱい努力して本当に明るい未来を築こうと思うんだ。」
エノ「そうね、私たちも頑張らないとね。」
こうして俺は二度と後悔がないようエノとも約束を交わし、さらなる努力を重ねることを決意し
た。高校に入ったら俺は大学の勉強もして公務員になろうと思っていた。そのために今のうちに検定
資格をいっぱい取得しておく。そう決意した。そのため努力を惜しまない。これからも前へ出続け
る!
第16話 おしまい