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青の塔  作者: あきお
32/55

31   神の御業






 レンが向かったのは先ほど通った広場に近く、王城の敷地内にある区画だった。


 護衛は必要ない、とレンが言ったのでプラトは一行から外れ、通常の業務に戻っていった。現在、レンを先頭にキアヒム、茅乃、シャノン、そして陛下の護衛ですので、と譲らなかったカシュアの五人で件の建物の前に来ている。


 どういう建物なんだろう、と考えながら来てみたが、目の前にあるのは王城をもっと小さい規模にした建物、に見えた。


 階層はなく、一階部分だけの平屋造りである。左右対称のきっちりとした感の見た目だが、先ほど見た王城よりは扉や窓が大きく、採光を取り入れているような印象を受ける。

 砂色の石積みで建設された外観はどこか簡素にも思えて、貴賓館といえばその国の歴史と技術と粋を集めた建物だと予想していた茅乃は軽く首をひねることになった。

 その建物には現在、出入りしているひとたちがいる。

 軽装ともいえる上衣、そしてズボンと足元には革靴。剣を提げてはいないものの、その恰好はどこかカシュアや先ほどまでいたプラトによく似ている。

「軍のひとたちですか?」

 誰にともなく訊ねると、カシュアから返答があった。

「第四部隊の隊長と隊員ですよ。貴賓館の修繕にあたって、不要なものを廃棄しているところです」

「修繕・・・・」

 言われて見れば、たしかに建物から出てくる人たちは手に手にイスやら棚やらといった家具のようなものを持って運び出している。さらによく見ればイスは座面が剥げ、棚は板が割れている箇所がある。

 あれを修繕するのだろうか、と見ていた茅乃の横をレンが進んでいった。その後をキアヒムが、そしてカシュアが続くのをなんとなくシャノンといっしょに見送る。が、すぐに取り残されたのだと気付き、茅乃とシャノンはその後を追いかけるようについて行く。


 建物の入り口に近いところまで行くと、作業をしていたひとりが歩を進めているレンに気が付いた。

 その人物は一瞬不審そうな表情をしたが、後ろに続くキアヒムとカシュアを見て敬礼の形をとった。

「カシュア将軍、こちらはお客人ですか?」

 その言葉を聞いて、同じように作業していたほかのひとたちも手を止め、直立する。ほかのひとたちが一歩さがった立ち位置で留まっているのは序列の問題でもあるのだろうか。

「当代神子と先代神子だ」

 簡潔な紹介がキアヒムによってなされる。その言葉を聞いて、敬礼の体勢はすぐに解かれた。いっせいに敬意を示すあの姿勢が取られ、石畳の上であろうと土の上であろうと膝を折る。

「いい。中を見に寄っただけだ。こちらにはかまうな」

 軽く手を振ってレンは建物の中へと入って行ってしまう。

 茅乃はレンに続いて建物に入る前に、隊員のひとたちに挨拶をしておこうと考えた。


「あの、はじめまして。わたしは茅乃と申します。あっちに行ってしまったひとはレンさんといいます」


 作業していたひとたちの、下げられたままの後頭部を見ながらそう言うと、その中で建物にいちばん近い位置にいたひとが顔を上げた。

 先ほどキアヒムとカシュアに対して敬礼をし、質問をしていたひとではないだろうか、と茅乃は思う。カヤノやキアヒムよりもいくつか年上、二十代半ばくらいに見える。明るい茶色の髪、そして瞳は濃い茶の色をしている。軍に属しているだけあって、とても立派な体格をしていることは膝を着いた状態でも見て取ることができた。だが上げられた面にある表情は精悍とは程遠く、どこかふにゃりと弱々しいもののように思える。

 その青年は茅乃を見上げるようにして答えた。

「ぼくはラージ―と申します。アズイルの軍で第四部隊の隊長をしております」

「隊長の方、ですか」

「はい」

 ずいぶんと若い人が、と茅乃は思う。先ほど別れたプラトは同じく隊長だと聞いた。そのプラトが五十代くらいの見た目のようだと感じたので、ほかの隊長クラスの人物も同じくらいの年代なのかと茅乃は考えていたが、それは勝手な予想だったようだ。

「あの、失礼ですが、おいくつですか?」

「ぼくですか? 二十二歳です」

 なんの抵抗もない返答を聞いて、茅乃は内心で驚いた。

 茅乃と五つしか変わらない。それなのに隊長という軍のトップに近い位置にいる。

「お若いのにすごいですねえ」

 思わずしみじみと言うと、ラージ―と名乗った青年は眉を下げて首を傾げた。

「・・・・そうですか? でも、先の神域への進軍において第四部隊だけが取り残されました。きっとぼくが頼りないからなのだと・・・・・」

 神域への進軍、と聞いて、茅乃は砂漠で見たカシュアの姿を思い出す。レオトールの軍勢とアズイルの軍勢が衝突したときのことだろうか。茅乃にはアズイルの国内の動きがどうであるとか進軍までの取り決めや流れなどもまったくわからないが、隊のひとつを残したというのであればどういう状況なのかはだいたい想像がついた。

「それでは、第四部隊は王都の護りを任されたんですね」

「・・・・護り?」

「ここは空っぽにできない場所じゃないですか?」

 お互いに疑問形の言葉を発したまま見つめ合う。

 数秒して茅乃が首を傾げたとき、建物のほうから呼ぶ声がした。


「茅乃」


 レンに呼ばれたので、

「あの、これからよろしくお願いします」

 と茅乃も頭を下げ返してから建物へと向かう。その後をキアヒムとシャノンが進んでいく。最後尾を歩いていたカシュアが、いまだ膝を着いたままポカンとしているラージ―を一瞥してひとりごとのように言った。

「我が軍は実力主義ですけどねぇ」

 茅乃が背を向けていた空間では、カシュアが去った後年上の隊員たちから容赦なく肩や背中を殴られるラージ―の姿があったが、建物の中に入った茅乃がそれを見ることはなかった。


 レンに呼ばれて茅乃が建物の入り口をくぐると、建物の外側と中とでは様相があまりにもちがうことに気が付いた。

「・・・・・・」

 床は磨き上げられた石材が敷かれている。大きな採光窓から入る陽射しが床に白く反射して、屋内なのにとても眩しい。ものが運び出された後なので家具類は減っているのかもしれないが、壁には豪華な額縁の絵画や端にはなにを活けるのかわからない大きな花瓶のようなものが置かれてある。その花瓶は茅乃が抱えても腕が回らないだろうくらいの大きさで、質感からして陶器だと思うのだが、どうやって焼いたのかが想像がつかない。鮮やかな色彩を見ても、きっと細やかな作業のもとに作られたものなのだろうと想像できる。

 ということは、と茅乃は入ってすぐの入り口ホールと、廊下にあたる部分を見て思う。


 ・・・・内装を丁寧にしてあるんだ。


 廊下を進むと、その感がなお強くなった。

 窓ガラスの入った明るい廊下の突き当りには、大きな部屋があった。扉は解放されており、中に立つレンに色とりどりの光が降り注いでいる。

「・・・・・?」

 レンがカラフルな理由がわからず、茅乃はその柔らかな色彩を見ながら部屋に入る。そして上を見上げて感嘆のため息をついた。

「・・・・・わぁ!」

 部屋の天井にはステンドグラスが嵌められていた。

 薄い色ガラスを透過して光が降り注いでいる。赤や青や黄、そのほかにも様々な色が使われており、全体はモザイクのような模様を模っている。これがレンと部屋を彩っていたようだ。

 ただ、残念ながらステンドグラスの一部は破損している。割れてぽっかりと空いた向こう側には建物の外に植樹された樹の葉と青空が見えた。


 全部見てみたかったなあ。


 天井全体を覆うステンドグラスはいっそ壮観だっただろう。できるなら壊れていないものを見てみたかった、と茅乃は惜しく思う。

 茅乃の横で同じように天井を見上げたレンの声が聞こえた。

「どうやったら天井まで壊せるんだ」

 天井、まで、という言葉につられて、茅乃は視線を巡らせた。

 下方へと移動した目線が捉えたのは、残っている家具だ。

 低めのソファは布地が破れ、壁際にある大きな戸棚のガラス戸は割れている。床はなにかの液体をこぼして放置したのか変色したままだ。端に寄せられた大きな一枚板のローテーブルにはキズがいくつも走っており、あんな硬そうな表面をどうやって、と驚きのほうが勝ってしまう。極めつけには外され床の上に直置きにされた絵画は裂かれたようにズタズタになっている。ふつう、あんなキズが付くだろうか、と茅乃は眉をひそめる。


 この部屋は広く、開放的な感じがした。大ぶりなソファには本来ゆったりと座ることができただろうし、そこからは壁に掛けられた絵画を鑑賞することができたはずだ。

 もしかしたら本来、リビングのような用途で使われる部屋だったのではないだろうか、と茅乃は思う。そしてこの大きな部屋の壁にはいくつかの扉があった。

 この部屋を起点に寝室や洗面所に行く構造なのだろうか。それともほかの個室があるのだろうか。屋内探検を行っていないので真相はわからないが、少なくともこの建物は外から見た感じよりとても広く造られているようだ。


「さて、茅乃」

「は、はい」

 部屋の中央に立ったレンが、目の前に来るようにと空間に指を向ける。

 なにが始まるんだろうと、茅乃は無言の指示通りにレンの前に立つ。残るキアヒムとカシュア、シャノンには壁際までさがっているように、と同じく無言で指先が向けられる。


 三名が静かに壁に沿ったのを見ると、レンは外套の下から釣竿を取り出した。

「ここは貴賓館という建物だ。神子が滞在するときのために用意された建物だな」

 そう言いながらレンは慣れた手つきで針を外し、糸を解いていく。

「へええ、アズイルにはそんな建物があるんですね」

 先ほどレンが貴賓館を使う、と言ったのはそういう意味だったのか、と思いながら茅乃は返事をする。

 釣り糸を垂らしたままにしたレンが怪訝そうな表情を浮かべた。

「アズイルに限ったことじゃないぞ。レオトールにもあるはずだが?」

「・・・・・?」

 茅乃は首を傾げた。

「そうなんですか? わたしは最初から後宮に入れられて軟禁状態だったんで、よく知らないんですが」

「・・・・後宮?」

「はあ」

「お前、あのままレオトールに滞在していたら、誰かの妾にされていたんじゃないか」

 思わず誰の、と言いかけたが、いまは私情を話しているときではないと茅乃は言葉を押し留めた。かわりに、あのときの状況で考えていた疑問を口にする。

「・・・・あれはいきなり現れた神子に対しての、暫定措置じゃないんですか?」

 ありえんな、とレンはきっぱりと答えた。

「神子に対して? 暫定措置? 神子は本来どの国であっても厚く遇されるものだ。暫定の形を取るのなら最上の部屋くらい与えられる」

「・・・・・」

 そうなの? と思わず壁際のキアヒムを見ると、頷かれた。

 そうなんだ、と新たな認識を得ている間にもレンの言葉は続く。

「そもそも神子はいきなり現れるものではない。神殿や教会といったところに布告がいくはずだ」

「ふこく」

 レンが言った言葉を繰り返しつぶやいて、意味を捉えきれなかった茅乃は、今度はシャノンを振り返った。目が合ったシャノンが説明してくれる。

「神殿に、神託が降ります」

「へええ」

 補足のようにキアヒムが言う。

「その神託を受けて、それぞれの国が迎えを派遣する。といっても神域に入ることができるのは王族とその護衛と定められているので、要員は限られているが」

 今まで知らなかった新たな知識がどんどん増えていく。

 そんな仕組みがあったんだ、と考えていると、レンが軽く手首を振るって釣竿の糸を伸ばした。

「話が逸れたな。茅乃、釣竿の準備をしろ」

「準備・・・・」

「使える状態にしておけ」

 レンがしているように、解いておけばいいのだろうか。

 ひとまず同じように針を外して糸を解くと、レンが頷いた。

「それでは茅乃。この建物をどう思う?」

 いきなり感想を求められては戸惑ってしまう。

「どう・・・・。広いと思いますけど」

「そうだな、それで?」

 返答がひとつではダメらしい。

「ええと、本来もっときれいな内装だったんだろうな、と思います」

「修繕の最中らしいからな。すべての家具を運び出して、そこから壁や床の手入れか?」

 レンが言いながら、壁際のキアヒムを振り返って確認する。キアヒムはふたたび頷いた。

「その予定だ」

「手間な作業だ。それで、茅乃。ほかには?」

「ほか・・・・」

 畳みかけるように感想を求められて、茅乃は困りきってレンを見返してしまう。そのレンの面に降る色彩につられて、茅乃は思わず空いたままになっている天井を見上げた。

「天井が壊れてなかったら、きれいなものが見れたのかな、と」

 そう言うと、レンも目線を頭上のステンドグラスへと向けた。

「天井の修繕もまた手間なことだな。玻璃を外して枠を解体して職人を雇い新たな玻璃を入れる」

「はあ・・・・」

「ただ、神子はそれらを解消することができる」

「はあ?」

 それらってどれなの、と思いながら茅乃が訊き返すと同時に、レンはなんの頓着もない口調で告げた。

「では、神の御業を披露しよう」

 そう言うとレンは軽く釣竿を振るった。糸が翻るようにしなってその先の針が絨毯の敷かれた床を貫通する。

 いまこうして他人がやっているのを見ても、そもそも同じことをじぶんもやっているのだと認識していても、どうなっているんだろうとしみじみ思う。

 そう間を置かずしてレンは釣竿の先を上げた。なにも掛かっていないかのような軽い動作だったが、その動きに伴ってレンが天井を指した。

「見てみろ」

 割れた天井を? と思いながらその指先を追うと、いまにも欠片が落ちてきそうなガタガタのステンドグラスの輪郭に、光の粒子が集まっていた。

 それはごく弱い光であったにもかかわらず、陽射しの中にあってもなお光を放っている。陽光とは別の種類の光源だ。それはあの川のほとりで見た、レンに調和がとれていないと言われて調整をかけてもらったときの、世界が眩く思えるような種類の光と似ているように思えた。それがじわじわと侵食するように割れた隙間を埋めていく。

「・・・・・」

 ポカンと口を開けていることに気が付いて閉めたときには、天井の穴はふさがっていた。もう木の葉も青空も見えない。そのかわりに部屋に降る色彩の範囲が増した。


 ステンドグラスは修繕されたのだ。


「こんな感じだったと思うが」

 レンの声にハッとして見ると、レンも先ほどの茅乃と同じように天井のステンドグラスを見上げていた。

「レッ、レンさん!」

「なんだ」

「すごいです! 相変わらずどういう仕組みなのかわからないですけど、レンさんはこんなことができちゃうんですね!」

 完成形のステンドグラスがあまりにも美しく、飛び跳ねかねない勢いで茅乃がそう言うと、レンは呆れたような眼をした。

「なにをひとごとみたいに言ってるんだ? お前も同じことはできるし、いまからやるんだが?」

「えっ?」

「なんのために釣竿を持ってこさせたと思ってる」

「ええ?」

「さっさと釣竿を使え」

「そっ、そんなことを言われても・・・・・」


 針を絨毯に沈めただけで、天井のステンドグラスの修繕をした。


 どうなってるの、と考えだすときりがない。割れたガラスを埋めたガラスはどこから来たのか、とか、接着剤はどうなってるの、とか理解できないことだらけだ。

 ううう、と悩んでいると、レンからふたたび、

「早くしろ」

 と急かされた。

 言われるまま、よくわからないままにひとまず針を落とす。音も立てずに針が貫通する。

「ええと・・・・」

 仕組みはわからない。どう考えたところで理解などできない。茅乃にはこの世界の常識もなにもないのだ。釣竿の使い方だっていま教えてもらっている最中だ。

 だから、現象だけ見よう、と茅乃は考えた。

 天井の、割れた個所など最初からなかったかのような色ガラスを見上げる。

 修繕したのだ、ということだけ考えればなんとかなるような気がした。


 リノベーション・・・・。


 そう思いついて、足元をふと見た。

 液体の染みがついて変色した絨毯と、その下にある磨き上げられた石材の床。家具を運び出して絨毯を敷きなおし、また家具を入れるのだろうか。それはレンが言ったようにたしかに手間のかかることだと思えた。


 水分を弾く素材だといいよね・・・・・。


 石材だけなら拭き取るだけで済んだだろう。けれどもここはリビング、寛ぐ場所として造られたのなら絨毯という柔らかなものは必要だったのだろう。


 リビングじゃなければいいんじゃない?


 そのとき釣竿を持つ手に負荷がかかった。

 ここだ、という確信のもと、釣竿を引き上げる。


 変化は一瞬だった。

 茅乃が立つ場所を中心にして、一気に光の粒子が部屋の床全体に走っていく。

 足元から照らす光が消えたときには、絨毯も石材も消えていた。かわりに、薄い青色をした二センチ四方の小さなタイルがびっしりと敷き詰められている。

「・・・・できちゃった」

 小さくつぶやきながら、どこかで見たことがあるような古めかしいタイルを見つめて、茅乃は黙考した。


 ・・・・・これは。


 思わず履いていた靴を片方脱いで、素足でそのタイルを踏みしめてみる。ヒンヤリとした感覚に、茅乃は思考を固める。


 これは、使える。


 うん、とひとり頷いて靴を履きなおしたとき、頭上から声がかかった。

「できたようだな」

 見上げると、糸を巻いて自身の釣竿を片付けているレンの姿があった。

「レンさん」

「なんだ」

「もしかしてこの釣竿は、なんでもできてしまうのですか」

 レンは直接茅乃の言葉に言葉を返すことはしなかった。

 かわりのように、腰元の鞘を軽くたたいて、

「これは切るしかできないと言っただろう」

「・・・・・・」

 肯定とおなじだった。

「使い方にもよるが。というより持っている人物による、というところだな」

「どういう意味でしょう?」

「お前次第だということだ」

「・・・・・」

 わからない。できることが増えたと思えばわからないことが出てくる。

 じぶん次第だと言われたところで、教えてもらってようやく釣竿を使うことができたじぶんにどういったことができるというのだろう。


 とりあえず、リノベーションができるということは理解した。


 うん、ともういちど頷いて、茅乃は壁際にいるキアヒムを振り返った。

「キアヒム君」

「なんだ?」

 そう答えたキアヒムの隣では、シャノンが無言で足元のタイルを見つめている。反対側の隣に立つカシュアは子供のように明るい表情をして天井と床を見比べている。なにかそんなに楽しいことがあるのだろうか。

 ふたりの反応はともかく、いつものように応えたキアヒムに、茅乃は申請してみることにした。

「ここは、ずっと貴賓館として使わなきゃいけないものですか?」

「・・・・なにを考えている?」

「この建物、わたしにください!」




 活動報告を書いております。よろしかったらご覧ください。

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