24 綾織り
茅乃は顔を上げた。
また、知らないところにいた。
いつかレンと会った川のほとりで思ったこととおなじことを思い、そしてあたりを観察する。
川のほとりではない場所だった。
屋外ですらない。
ひとつの部屋、のように見える場所だった。
四隅に透かし模様の入った白い柱があり、その繊細さに目を奪われる。緻密な彫刻であるように思えるが、上に目をやるとその柱が支えているのは半球状の天蓋である。重量に耐えられるのだろうか、と思いつつほかの部分も見ていく。
壁はなかった。柱と天蓋のみ、という東屋のような佇まいは、神域のあの建物を彷彿とさせる。けれどもここには一組のテーブルセットのようなものが置かれてあった。釣竿と石台しか置かれていなかったあの場所とは異なる場所のようだ。
ひとり掛けのソファのようなものがふたつ、その間に白色の石で造られたローテーブルがある。床も柱も天蓋も、そしてソファもなにもかも白色だ。その中でふたつだけ別の色彩を持つものがある。
ひとつはローテーブルの上に置かれた釣竿。
細く、ショボい。どう見ても茅乃の釣竿である。
いつの間にかソファのひとつに座っているこの身といい、この釣竿も持ってきた覚えがなく置いた記憶もないのに、ここにある。
そして、もうひとつの色彩は、本来なら窓があるべき空間に垂れさがっている一枚の布だった。
柱と柱の間、開け放たれた窓も壁もない一辺に、大きな布が掛かっていた。
この布もまた透けるような薄さで、部屋の一辺を覆っているというのに室内が暗いと感じることはない。天蓋にほど近い上部は白、そして下部へ向かうほど薄い水色から青、そして紺へとじょじょにその色が変わっている。見事なグラデーションに吸い寄せられるように、茅乃は思わずソファから立ち上がり、近くまで寄ってみた。
大きな一枚布、左右に引かれることを想定されていない。カーテンのような目的で掛けられているわけではない。どちらかというと見せるための布、タペストリーのようなものではないだろうか、と茅乃は考える。
近くで見ればその布の見事さがよりわかった。
色の変化は染められているのではなく、縦横に走る糸によって丁寧に織り上げられたものなのだとわかる。布の下部は床からさらに外側へと流されているので、すべてを目に収めることはできない。触れることもためらうような見事さだったのでなおさらである。
夜明けの色だなぁ。
ちょうど目線の位置にある、青から紺へと変化する色を見てそう思う。日が昇る前、朝焼けよりも前の時間の、夜の闇が空ける瞬間の色だ、と茅乃はため息とともにその色を見つめる。
「気に入ったか」
いきなり声をかけられて、茅乃は心底驚いた。
ぼんやりとしていたし、悲鳴が出なかったのは押しとどめることができたからではなく、驚きすぎて声も出なかった、というほうが正しい。
振り返ると、じぶん以外は誰もいなかったはずの部屋にふたりの人物がいた。
・・・・・さっきまで誰もいなかったよね!?
テーブルセットと、釣竿しかなかったはずだ。重ねて言うなら生き物はじぶんしかいなかったはず、と記憶を確認しながら茅乃は部屋に現れたひとたちを見た。ひとりはローテーブルの横、手を重ねて控えるように立っている。歳は五十くらいだろうか。緑の髪が首の後ろで括られており、リボンのように背中へと流されている。笑みを浮かべたときのように細まった目と、どこか包容力を感じさせる穏やかな笑みが口元にある。その肌に刻まれた皺がどこか渋い、と思う。かなり年上のおじさんだなぁという感想を持つ。
簡素に見えるが体格に合っているシャツとズボン、身長も厚みもある体格に見えるが、静かに立っていると気配を感じない、不思議な人物だった。
そしてもうひとり、振り返った背後にあるソファに座っている人物がいる。大きくゆったりとした背もたれが邪魔をして、茅乃が立っている場所からは後頭部くらいしか見ることができない。そう思っていると背もたれの影から白魚のような腕が伸びた。
「座るがよい」
その腕は細く、嫋やかであった。そして、なんの力もこもっていない自然に伸ばされたその腕の形、指の先の爪までもが美しい形をしていた。
見とれるような腕と、かけられた言葉に促されて、茅乃は慎重にソファへと戻る。
「し、失礼します・・・・」
受験中の学生のような、イスに座る前に言うあいさつの言葉を口にして茅乃はソファに座り、目の前に座っている人物を見た。
天蓋の近くから掛けられたタペストリーのような織布を背後にして座るのは、見たことのない女性だった。
頭髪は真っ白、長く緩やかに波打つ髪はソファの座面にまで広がっている。双眸は黄色とも金ともつかない光を放ち、そして細く通った鼻筋と、艶やかな赤味を持つ唇。その顔を作るすべてのパーツというパーツが、ありえないほど美しい形でもって作られていた。
絶世の美女。
美人は平均値によって感じられるものだ、と聞いたことがあるが、この人物はそれに当てはまらない、と茅乃は思った。平均値とはパターンを集めて集計し、統計的に割り出されたものである。見たことのある形や配置によって美人ってこういうものだよね、とどこか安心を覚えるような顔立ちではなく、髪の生え際、眉の位置、目の形、鼻のバランス、唇の色と厚さ、それらすべてがまるで綿密な計算によってつくられたような、美、というものを眼前に叩きつけるタイプの美しさだ。
その体もまた惜しみない造形をしていた。
纏うのはできるだけシンプルにおさえたロングワンピース、という形に見えた。首元は白色、そして足首に向かって濃緑へと変化していくような、ここでもグラデーションの色合いが使われている。ゆったりと大きく開いた肩回りといやでも強調される胸元。ボンキュッバンのボンの部分には柔らかそうな肉が詰まっている。
―――なにを食べたら、そんなに。
思わずじぶんの胸元に手をやった茅乃は、どうにもできない絶望を覚える。
そしてボンキュッバンのキュッの部分は、装飾としてベルトが使われているわけではないのに括れていて、なんなら生地の上から腹筋のラインがうっすら見えるほどだ。
コルセットではなく天然の補正が入った腹部は薄く、締まっている。そして最後のバンの部分は大きくも小さくもないように思えたが、ウエストの対比を見れば明らかに理想的なサイズがあると言えた。一見タイトスカートの形に見えたスカート部分には大きくスリットが入っていて、それは太ももの上部分からである。ゆったりと組まれた美脚が惜しげもなくさらされている状態だった。
その女性の顔を見ると、不機嫌そうな表情をしているわけではなく、かといって微笑んでいるわけでもない。なんの感情も乗っていない無表情で茅乃を見ていて、そしてこう言った。
「名は?」
「は、あの、茅乃と申します」
ふむ、とその女性は頷いた。
「そうか。茅乃というのか」
女性は淡々と繰り返して、そして次にこう言った。
「怪我をしておるな」
「はい?」
一瞬なんのことだかわからずに、首を傾げた茅乃の前に女性が迫る。テーブルを挟んで身を寄せてきた美女は、その腕を茅乃の頬へと伸ばした。
そういえばそんなところに怪我をしていたっけ、と眼前に迫った美貌に気圧されながらも考えていると、女性の指先が茅乃の頬から唇の端へと触れる。
あれっ、たしか湿布があったはず・・・・。
と思い出すも、事実女性の指は直に茅乃の肌に触れていた。ひと撫でされ、触れれば痛んだはずの箇所がなにも感じないことに茅乃はさらに首を傾げた。
ふと手を見下ろしてみる。そこに巻かれていたはずの包帯も消えており、傷口だけが空気にさらされている。
湿布と、包帯はどこへ・・・・。
そう考えている茅乃に、さらに女性の声がかかった。
「使いからの傷か。なにをすればこうなる」
後半はひとりごとのように言って、口元にしたのと同じように茅乃の手の甲を撫でる。
たったそれだけの動作だったのに、指が通りすぎていったときには、傷が消えていた。
「えっ?」
なにこれ、と、茅乃は手を上げ、目の前で矯めつ眇めつ見つめる。乾き始めたくらいの傷口だったのに、その痕はどこにもない。おそらく、見えはしないが口元の怪我も治してくれたのだ、と気付く。
どうなってんの、と混乱する茅乃に、ソファに座り直した女性が問いかけてきた。
「名付けたのか」
「はいっ? 名前ですか?」
なにに、と考える茅乃に、女性はやはりなんの感情も窺えない表情で続けた。
「卵を釣ったのであろう。茅乃の使いとして働くものじゃ。名前を付けるがよい」
あの鳥? と思い当たると同時に、さらなる混乱を覚えた。
卵。
どうして、この人はそれを知っているのだろう。どこから、なにを見ていたのというのか。卵を釣ったときもそれが孵ったときも、茅乃ひとりしかいなかったはずなのだ。
あの、と茅乃が口を開こうとするより先に、女性は傍らに立ったままの男性を見上げた。
「ソラ、用意を」
「かしこまりました」
低く、見た目通りの落ち着きある声だった。
ソラと呼ばれた男性は、用意? と顔を上げた茅乃へと、その顔を向けてきた。もともと細目であるということもあるが、どこか雰囲気が柔らかく、愛想笑いではなくほんとうに笑まれている気がした。けれども茅乃には初対面のひとに微笑まれる理由が思い当たらないので、キョトンとしたまま見返してしまう。
「茅乃。甘いものは好きかな?」
いきなり嗜好を訊かれたので内心びっくりしたものの、そういえば最近甘いものは食べてないなぁということを思い出した。
「はい。なんでも食べます」
正直に答えた茅乃に、ソラは嬉しそうにその笑みを深くした。
「ではどうぞ、召し上がれ」
ソラがそう言い終わると同時に、釣竿しかなかったはずのテーブルの上に茶器とお菓子の乗った皿が出現した。
「・・・・・・!」
カップから立ち昇る湯気からはふわりといい香りがした。皿はテーブルの上を埋め尽くさんばかりにあって、さらにその皿の上にはシンプルだが多くの種類の焼き菓子が乗っている。
こ、これは・・・・・!
いったい、このお茶会セットはどこから?
もしかしてここはひとがいきなり出現するくらいだから、物だって簡単に出現するのだろうか、ということを考えなければいけない・・・・! とは思うものの、茅乃は目の前のスイーツに釘付けになっていた。クッキーのような見たことがあるお菓子から見たことのない形のものまで、様々だ。
「取りわけてあげよう。どれがいいかな?」
テーブルの横に膝を着いて茅乃と目線を同じにしたソラが、皿と小さなトングを手にして茅乃に訊ねてくる。
「あの、ええと」
「すべて食べるがいい」
茅乃の代わりに答えたのは、目の前に座る女性だった。
その女性にもお茶が用意されており、香りを楽しむように薫らせてからカップに口を付けている。
「あの、わたしは最後でけっこうですので、先に選んでください」
初対面のふたりに遠慮しながらそういうと、女性はひとことで断ってきた。
「甘いものは好かん」
ええ・・・・、と戸惑いながら思わずソラを見ると、ソラは苦笑しながら補足してくれた。
「あのひとは甘いものはいっさい食べないんだ。それから、わたしも味見でお腹がふくれているから、遠慮しなくていいんだよ」
えっ、と茅乃は目を見開いた。
「味見・・・・ということは、このお菓子を作ったのは、ソラさん、ですか?」
「趣味みたいなものだね」
これを! すごい! と茅乃はテーブルの上のお菓子をまじまじと見つめる。
茅乃も簡単なおやつくらいなら作ったりすることはあった。だが、いまテーブルの上に乗っているのは様々な種類のお菓子だ。ひとつひとつ同じようなサイズで作られ、果実が練り込まれたようなものや、絞り出された生地のもの、カカオが使われているのだろうか、色の変化を持たせているようなものまである。
「お店ができますね!」
茅乃がそう言うと、ソラは小さく笑った。
「ありがとう。自信作だよ。さあ、どれが食べたいかな?」
「ええと・・・・」
迷って決められない茅乃に、ふたたび女性の声がかかる。
「とりあえず全種類取ってやれ」
「わかりました」
茅乃そっちのけで決定してしまう。
「そんなに食べられないです」
「食べきれないぶんは包んでやろう。持って帰れ」
「えっ、いいんですか!」
ありがとうございます、と笑顔になった茅乃の前に、皿が置かれる。取り分けられたクッキーのようなものを見て、茅乃はいただきます、とつぶやいてひとつ口に運ぶ。
ザクリとした触感だった。
小麦粉だけではなく、おおぶりの穀物も入っているのだろうか、香ばしく、噛み応えのあるお菓子はものすごく好みだと思った。
ザクザクと咀嚼して、柔らかな香りがするお茶をひとくち飲んでみる。そのお茶もまた美味しかった。すこし苦味の感じるお茶がまたお菓子とよく合う。
「おいしいです!」
傍らのソラを見て言うと、当の本人は深く笑んだ。
「気に入ったのなら良かった」
そして取ってもらったお菓子をいくつか口に運ぶ。どれもおいしい、と満足しながら食べていると次第にお腹が埋まってくる。カップが空になるとお茶のお代わりが淹れられた。
「あ、ありがとうございます」
最高の時間を過ごしている。初対面の知らない人とはいえ、ゆったりとしたソファに座りおいしいお菓子とお茶でもてなされている。
「・・・・・・」
問題は、と茅乃は考える。
どうしてこんな対応を受けているのか、ということである。
おそらくこれは現実ではない、と茅乃は認識している。
レンと会ったときと同じで、意識はある状態で、現実ではないどこかに存在している。夢をみているようなものだ、と思う。そして同時に、これが夢であるとも認識している。明晰夢というやつだ。
前にもこんなことあったけど、体のほうはちゃんと休めているのかな。
休んでいるときに意識だけははっきりしているのだ。体だけでも休めておきたい、と茅乃は切実に思う。
そして、目の前のふたりを見て、内心で首を傾げる。
このお茶会の目的がわからない。かといって初対面で年上の人に直截に訊くのは憚られて、茅乃はお茶を楽しみながら気長に待つことにした。用件があるなら言ってくるだろう、という気軽さでテーブルの上のお菓子を眺めていると、前に座る女性が口を開いた。
「で、茅乃」
用件だ、と内心ドキドキしながら顔を上げると、女性はおいしいお茶を飲んでいるにもかかわらず相変わらず変化のない表情をして、こう言った。
「なにか、言いたいことはあるか?」
誰に? と思わず見つめ返してしまう。
「言いたいこと、ですか?」
意図がわからないので、思わず質問に質問を返す形になってしまった。
漠然とした言葉に茅乃が戸惑っていると、ソラが苦笑しながら補足してくれる。
「レンから聞いたのですよ。茅乃には調整が必要だと」
「えっ」
そういえばそんなことを言っていたような気がする。と言われても茅乃には調整というものがどういうものかわかっていないし、必要なのかどうかさえわかっていない。そもそもこのふたりは、レンと知り合いなのか。
「必要かどうかは茅乃が決めるがよい。いるというのならかけてやろう」
「ええっと・・・・」
そう言われても、そもそも根本のところがよくわかっていないのだ。調整とやらをかけられたところでなにがどうなるのかもわからない。なにもかもがわからない。とっさに答えが出てこない茅乃を見て、女性はさらに続けた。
「ほかのことでもよいぞ。不足があるとか、困っていることはないか?」
聞きながら、不足はない、と思っていた茅乃は次の言葉に飛びついた。
「あっ、あります、困ってること!」
「言うてみよ」
困っている、というよりはそれを越えてここ最近ずっと考えていたことである。
カップをテーブルに戻して、茅乃は口を開いた。
「力が、強すぎるんです」
真剣な悩みだった。
せめてふつうの力だったなら、とあの逃走の間にどれだけ悔しく思ったか。
せめてふつうの、女子、とかいう枠でなくてもかまわない。ふつうに人間の範囲内の力であったならまだやれることやできることがあったのではないか、とどうしても考えてしまう。
触れても骨が折れることなどなく、粉砕することもない。そんな力であったなら自力で馬に乗れたかもしれないし、戦おうとするキアヒムをつかまえて引きずっていくこともできたかもしれない。
なにもできないということは、茅乃にとって耐えがたいことだった。現状が変えられないというのならなおさらだ。
ふむ、と女性はつぶやいた。
「手を摑むがよい」
そしてその美しい腕を上げ、手のひらを茅乃に向ける。
「あの、折れますよ」
本気で言った言葉にしかし、女性ははじめてその表情を崩した。
小さく笑ったのである。
それは茅乃の言葉を軽んじたわけではなく、相手にしていない、というふうの嗤いでもなかった。どちらかといえば真逆の、柔らかくも受け止めるかのような、慈しみさえ垣間見えるような笑顔だった。
「折れることはない。摑んでみよ」
そう言ったときにはすでに表情は戻っていて、見まちがいだったのかな、と思ったくらいの瞬間的な表情だった。
女性に促されるまま、茅乃はおそるおそるそのきれいな手にじぶんの手を重ねる。摑んでみろと言われてもどこか恐怖が勝るので、すこしだけ指先に力を入れてみる。
女性は茅乃の恐れなどものともせずに、グッと摑んできた。光を放つかのような眼は茫洋としたものに変わり、手とも空中ともつかない場所を見ている。あの目はいま、なにを見ているのだろう。
しばらくして女性は手を離した。なので茅乃も手を戻す。
「茅乃の特性じゃな」
「とくせい・・・・ですか」
「そういう力を持ってしまった、というだけのことじゃ。まあ、不便だというのなら抑える道具を作ってやろう」
「ほんとですか!」
思わず腰を浮かせた茅乃に、女性はすこしだけ渋い表情を見せる。
「といっても、一から作るのでな。しばらくかかるかもしれんが」
「待ちます! あの、ありがとうございます!」
しばらく、というのがどれくらいかはわからないままに、茅乃は心の底からの気持ちを伝えた。
これでふつうに過ごせるかな。
悩みが晴れそうな事態に茅乃は心が軽くなるのを感じた。
言ってみてよかったなぁ、と考えていると、茅乃の視界がうっすらと霞みはじめる。
「んっ?」
あれ、と瞬いた茅乃に、女性が言う。
「体が目覚めるころだな。道具ができれば寝床に送ってやろう。いまは、たしかアズイルにいるのだったな」
だから、どこからなにを、と思いつつも、テーブルの横に佇んでいるソラを見上げる。
「ごちそうさまでした」
「また食べに来なさい」
どうやって・・・・と思いながら、茅乃はふとテーブルの上の釣竿の存在を思い出した。
「あの、どうしてこれがここに・・・・」
持って戻らないと、と思う茅乃に、女性が言った。
「きちんと使えたようじゃと思ってな。手入れをしておいた」
「・・・・・・」
サラっと言われた言葉がすぐには頭に入ってこない。
んん? と首を傾げたときには視界はさらに霞んでいた。
この便利道具の、手入れをした?
それができるのって、まさか・・・・。
「あの」
「釣竿も送ってやろう。いろいろ使ってみるがよい」
「もしかして、あなたは」
その言葉の続きを言えず、また答えも返ってこない間に茅乃の視界はなにも映さなくなった。
活動報告を書いております。よろしかったらご覧ください。




