表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いきなり最終話(クライマックス)  作者: アルファ・D・H・デルタ
93/109

PERFECT ANSWER、その4~あと一手~

今までクライマックス詐欺のような事を言ってきましたが、次回からは本当にクライマックスです。

カナタはこのシミュレーションの事を「詰め将棋」のような物だと、以前からアルファとベータに言っていた。


一手一手少しずつ可能性を潰していき、一筋の希望を手繰り寄せる。


そんな気の遠くなるような作業を、これまでカナタは何度も繰り返してきた。


しかし、この「詰め将棋」という表現は、将棋を知らないアルファとベータはおろか、仲間全員にもピンと来る表現では無かったようだ。


しかし、カナタ達はこの気の遠くなるような作業を何度も繰り返して、とうとう、このシミュレーションにおいて、仲間の誰一人欠けることなく、全員が、身動きの取れないギルゴマの元へと辿り着く結果を出した。


「ようやく、ここまで辿り着いたな」


ホレスが感慨深げに呟いた。


「ええ、やっと完璧な答えが出たわ」


レーナもまた息を吐きながら、ホッとした表情で言った。


「最初にダメージを与える事よりも、硬直狙いの魔法を撃った事が最大の勝因ね。あとは、カナタの剣をホレスへ渡した所が大きな転換期だったようだわ」


アルファも疲れた顔をしながらも、安堵の表情を浮かべていた。


言葉にすると何という事もない結論だが、最初の魔法攻撃の答えに辿り着くまでに、大半の時間を費やした。

そもそも、最初に打つ手が、魔法攻撃が正解なのかすら、分からない状態からのスタートだったのだから、これは仕方のない事であった。


さらに、ホレスにカナタの持つ神剣を渡す答えに辿り着くためにも、大半の時間を費やした。

これらは全て、紆余曲折を経て、ようやく辿り着いた答えである。


「あぁ、みんな良くやってくれた。上々の結果だ」


カナタも仲間達にそう言った。


しかし、ベータだけは少し陰りのある表情を見せていた。


(カナタ、これでは一手足りない)


ベータはそっとカナタにだけ聞こえるように囁いた。


(うん?あぁ、大丈夫だ。この先は俺に任せてくれ)


カナタは唇に人差し指をあて、そっとベータに言った。


ベータはカナタのその姿を見て確信を深めた。


(やはり、カナタは自分の手で最後の決着を着けるつもり。ならば私達に出来る事はひとつだけ)


ベータはもはやカナタを止める事は無駄だと知っていた。


ならば、自分はカナタの願いを叶えるために最善を尽くそう。

自分もまた“成すべき事を成す”のみ。


そうして、ベータは自分の役割を果たす事を固く心に誓った。



「さて、アリシアが随分と頑張ってくれたようだ。だが、そろそろ限界が近い。ギルゴマがこちらの動きに気付くのは時間の問題だ。急いで戻るぞ」


カナタは全員に対して、確認するように言葉を告げた。


「おい、アリシアにはシュミレーションをさせなくても大丈夫なのか?」


ホレスは心配そうにカナタに聞いた。


「アリシアには、グループチャットで伝えれば大丈夫だろう。ああ見えて、アリシアの戦いにおける、カンの良さは一級品だ」


カナタはアリシアの心配は要らないと全員に保証した。


「そうね、あの子ならきっと、シュミレーションの結果だけを聞いて、対応してしまうんでしょうね。本当にあの子のカンの良さには呆れるしかないわ」


それを聞いてレーナは、呆れと称賛が入り混じった溜息を吐いた。


一瞬、パーティーメンバー達からは笑みがこぼれた。




…そして最後にカナタが全員に向かって檄を飛ばした。


「さあ、みんな。覚悟は良いか?ここからが本物の…クライマックスだ」


面白いと思われた方は評価を頂けると励みになります。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ