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いきなり最終話(クライマックス)  作者: アルファ・D・H・デルタ
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PERFECT ANSWER、その2~魂の呪縛と解放~

まあこれが第三幕の舞台裏ですね。

そうとは知らずに語り出したギルゴマが少し可哀想な気もします。

「それで?その対策ってのはどうするんだ?」


ホレスがぶっきらぼうに聞いてきた。

どうやらホレスは自分が、ただ“動くな”と命令されただけで動けなくなる未来が気に食わないようだった。


「簡単な事よ。貴方達は自分の親であるギルゴマから命令されて、動けなくなる。これは魂に組み込まれた本能だから仕方ないのよ。でも、私達は上位者であるギルゴマから命令されても動けるわ。これは命令の系譜が違うからなのよ。私達は地球の管理者であるルクレシアの系譜。だから、ギルゴマの命令にも逆らえる。つまりは…貴方達も系譜を変えれば良いのよ」


アルファはあっさりと言った。

しかし、他の者達には、その様な事が簡単に行えるとは思えなかった。


「系譜を変えると言っても、勝手に変えられる訳ではないのでしょう?系譜の、親となる存在が必要なのではありませんか?」


レーナが当然の質問をした。


「そうね、本来であれば第四世代の身元引受人が必要ね。でも、今回は特別なのよ。何しろここに代理権限を持つ第五世代が二人揃っているから」


そう言ってアルファは自分とベータを指さした。


「つまりアルファとベータが身元引受人となって、みんなをルクレシアの系譜に変えるって事か?」


カナタが呆れたように言った。


「そういう事ね。こう見えても私達は二人揃ってならば、かなりの代理権限を行使できるのよ」


そう言ってアルファは胸を張った。


「ようするに、黙って養子縁組するような物か」


アルファの言葉を聞いたカナタが、的確な表現をした。


「ま、そんなところね」


アルファは肩を竦めてカナタに答えた。


「それでギルゴマの命令から逃れられるのですか?」


アリシアが不安そうに聞いた。


「えぇ、少なくとも魂の呪縛からは逃れられるはずよ。ただ、本能が恐れる事まで逃れられる訳ではないわ。アリシア、貴女は自分自身の心で恐怖に立ち向かう必要があるの」


アルファは優しくアリシアに言った。


「…大丈夫です。私が恐れたのは、このまま何の役にも立てずに終わってしまう事。みんなのお役に立てるのならば、怖くなんてありません」


アリシアはそう言って全員の顔を見渡した。


「よし、もう大丈夫そうだな」


カナタはそんなアリシアの様子を見て、笑って答えた。


「はい!教官」


アリシアもまた笑顔で答えた。


「じゃあ、作戦を説明するわね。まず、ギルゴマが動くなと言ったら、貴方達三人は動けなくなった振りをするのよ」


アルファが作戦を説明しようとしたが、途中でカナタが口を挟んだ。


「あぁ、ちょっと待ってくれ。その前にギルゴマへ偽の情報を流すとしよう。ハイヴィジョンを通して作戦の相談をするぞ」


カナタは意地の悪そうな不敵な笑みで、全員に向かって言った。


それを聞いたパーティーメンバーは、さすがはカナタだと思うと同時に、この男だけは敵に回したくないと心の底から思ったのであった。







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