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いきなり最終話(クライマックス)  作者: アルファ・D・H・デルタ
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カナタの不安

やっと戦いの場に戻ってきました。


パーティーメンバーが全員揃った事で形勢は一気に逆転した。


カナタ、ホレス、レーナ、アリシア、四人の連携は、元々これまで共に乗り越えて来た数々の冒険により、もはやお互いの動きを見ていなくとも、理解し合えるほどに一糸乱れぬ行動となっていた。


そこへさらに同調により、今は意思の疎通も出来ている。


パーティーは一瞬のタイムラグすらなく機能していた。


そしてギルゴマは自らに課した宣誓によって、カナタ以外の三人に対してまともに反撃すら出来ない状況であった。


ホレスもレーナもアリシアも、このままギルゴマに勝てると思っていた。



しかしカナタだけは、ギルゴマの動きに不安を抱えていた。


(おかしい、いくらギルゴマが力を失っていたとはいえ、管理者と呼ばれる存在がこれほどまでに簡単に倒せるモノだろうか?)


カナタの不安はふと思った疑問から始まった。


(そもそもこいつは、人類を滅ぼし、システムの呪縛から解放された後に、自分より格上の第三世代へ戦争を仕掛けるつもりだったはず。それはつまり…それを可能にするだけの自信があったからだ。俺達のパーティーが第三世代へ戦争を仕掛けるなど自殺行為に等しい。その俺達にギルゴマが苦戦する事などあり得るのだろうか?)


そこまで考えた時、カナタの不安は確信へと近付いていた。


(ギルゴマは力を温存している。おそらくそれは次の戦いへ向けて用意している力だ。もしこのままギルゴマを追い詰めたならば…)


カナタがその考えに辿り着いた時、ギルゴマの威圧感が急激に増した。


「クックック、まさかこのような所で、真の力を解放する事になるとは、計算違いも甚だしいのですが、まあ仕方ありませんねぇ。これは君達に対する敬意だと思ってくれたまえ。能力解放!」


ギルゴマがそう言った瞬間、今までの存在感を圧倒する爆発的な力がパーティー全員を襲った。


それは攻撃でも何でもなく、ただそこにあるだけ。

しかしその存在そのものの力でパーティーメンバーは全員が吹き飛ばされた。


それ程までに絶望的な力の差。

いや、それは存在そのものの差であった。


ギルゴマは持てる力を出し惜しみする事をやめた。



ギルゴマ能力解放。



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