表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いきなり最終話(クライマックス)  作者: アルファ・D・H・デルタ
52/109

世界は彼に運命を託した

ごめんなさい。

最後の戦いの前にこれだけ挟ませて。

次からはまたクライマックスに戻ります(多分)

ハイヴィジョンを視る者がテレヴィジョンを視る者が…世界中が大歓声を上げていた。


「すげえ、すげえよ!こいつ!辿り着いた!勇者まで辿り着きやがった!」


「こいつじゃねぇ!カナタと呼べ!虹色のヒーローカナタだ!」


「奇跡だ、奇跡が起きた」


世界中が喝采を上げる中、カナタと勇者カナはみるみるうちに魔物を屠る。


「さっきまでの苦戦が嘘みたいだぜ!勇者の動きも良くなってる!魔物の大軍がまるで溶けたバターみてぇに消えていくぜ!」


「なぁ?さっきから気になっていたんだが…この二人は知り合いなのか?」


「さあ?だが確かにさっきから親しそうに話しているな。動きも息ピッタリだ。まるでダンスのようじゃねぇか」


「おい、見ろ!遠征軍と別動隊もすぐ近くまで来ている。これは…」


「あぁ、勝てる。この戦い、人類の勝利だ!」


ワァー!っと歓声が上がった。


「見ろ!グラン指揮官だ!これであの二人も脱出できるぜ!」


「いや待て、何か様子がおかしい…」


その次の瞬間、カナタがグランの腕を切った。

世界に悲鳴が起きる。


「どうしたんだ?!何故味方を切る?!」


「戦いに疲れて、気が触れちまったか?!」



「いや、待てグラン指揮官はまだ奥にいる!あれは偽物だ!」


再び世界は歓声に沸く。


「なんでカナタは分かったんだ?」


「そんな事はどうでも良い!少し静かにしろ!グラン指揮官の偽物とカナタが何か話している!」



シーンと静まり返った中、突然グランの体が弾け、そして中から絶望が現れた。



「ば、馬鹿な!これは、ギルゴマさまじゃねぇか!」


「おい、嘘だろう。なぜ最高神が魔物の味方をするんだ?!」



「おしまいだ。神が人類を滅ぼそうとしているんだぞ?これはもう神意だ。神からの天罰だ」



世界には一定数必ず神の教えに従う人間はいる。

今その者達がこの残酷な事実を受け入れようとしていた。

しかし、その時、映像の中に突然ユーリィ・エルフィンドワーフが現れた。


「皆の者これから儂の言う事を良く聞くんじゃ」


大賢者の言葉に世界は固唾を飲んだ。


「あの者は儂の古くからの友人じゃ。高潔で気高く、そして誇り高い男じゃ。儂もカナタと勇者の関係は知らん、だが儂はカナタの事を知っておる。あやつは己の命を懸けて勇者を、そして我々人類を救おうとしておる!どうか皆の者達よ。彼の尊い行為を無駄にはせんでくれ、どうか彼に祝福を…」


そういって頭を下げる大賢者の目には涙が流れていた。



「おい…声を出せ、みんな彼に祝福の応援を送るんだ!彼の行為を無駄にするな!」


「そうだ!我々は、彼に全てを託す!これが本当に神の意思だと言うなら!我々は滅びるだろう、だがそれは、カナタが倒れた時の話だ!」


「カナタに祝福を!」



世界が祈った。

老いも若きも、男性も女性も、種族を超え、全ての人々がカナタの為に祈りを捧げた。


途中、カナタの腕が切られても祈りは途絶えない。


カナタが絶対結界魔法を勇者に掛けた時、世界中が彼の行動に驚いた。

だが祈りが絶える事はなかった。

みなカナタを信じていた。

彼ならきっと何とかしてくれる。

世界がカナタに運命を託した。



この祈りはカナタに届くのか。

それとも…。


その答えを知る者は誰もいなかった…。


面白いと思われた方は下のボタンから評価を頂けると励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ