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いきなり最終話(クライマックス)  作者: アルファ・D・H・デルタ
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奇跡を見る、その12~ヒーロー見参~

もしかすると予想できた展開でしたかね?

でも良いのだ!

ここからが作者の本当に書きたかった部分です!

私はなぜこのような場所で戦っているのだろう?


勇者はふと戦いの中で思った。


ほんの半年程前、突然足元に不思議な魔法陣が現れ、勇者はこの世界へと召喚された。


驚く自分に対し、周りの人間が頭を下げ、どうかこの世界を救って欲しいと懇願してきた。


どうやら魔王が現れ、その力に対抗できるのは自分だけだと言うのだ。


勇者は迷いながらも、“自分の中のある変化に気付き”この願いを承諾した。

その変化についてはカンとしか言いようのないものであった。だがそれは不思議と信じる事のできる自分の譲れない確信だった。


その為に彼女は戦い続けてきたのだ。



彼女は魔物との激しい攻防のなかで、ふと昔の事を思い出していた。


あぁ、彼は一体どうしているだろうか?

不器用で、優しくて、正義感が強くて、…どうしようもないほどお人よしの幼馴染。


彼女の脳裏に思い出されたのはまだ幼い男の子であった。



「ごめんよ、僕のせいで。こんな、こんな…」


男の子は泣きじゃくっていた。

彼女は車道に飛び出した幼馴染の男の子を突き飛ばし彼の代わりに車に轢かれ救急車で運ばれるところだった。


「あなたのせいじゃない、あのままだと二人とも轢かれてた、それなら私一人の方が良い」


彼女は体中の痛みに耐えながら、男の子を慰めるように言った。


それから数日後、手術は無事成功し、彼女は病室のベッドにいた。

男の子が再び泣きながら、彼女に謝っている。


「次は、僕がお前を守る。何があろうと、誰からであろうと」


この日から男の子は彼女を守る騎士ナイトになった。




「やめなさいよ」


彼女は女の子に暴力を振るう体の大きな男の子に言った


「うるせぇな!男女、お前もこうしてやる!」


体の大きな男の子は彼女にも殴りかかろうと腕を振りかぶった。だがその手が振り下ろされることは無かった。


正義の味方のお面を被った彼が男の子を殴ったのだ。

そして彼は彼女に振り向いていつものセリフを言った…。



…フッとそんな昔の事を思い出していた彼女が、クスリっと笑いそうになった時、一瞬の油断が彼女に隙を作った。


一匹の魔物が彼女の死角から致命的な一撃を繰り出そうと、剣を振り被ったのだ。


あ、駄目、間に合わない。彼女は自分が切られる姿をイメージした。これは、致命傷になる!


しかし、その一撃が彼女に届く事は無かった。


何者かがその一撃を受け止め、魔物を屠ったのだ。



そして彼はこちらを振り向き不敵な笑顔で言った。



「待たせたな。ヒーロー、見参!」



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