最終決戦の朝、その3~英雄誕生~
これまでに書いた部分は重複するので割愛します。
世界中でこのような会話がされていると思ってください。
「馬鹿な!こいつ何考えている!!」
中央冒険者組合本部テレビジョン前では絶叫が起きていた。
「おい、裏切りだ!」
「仲間割れか?」
「ちょっと、勇者はどうなるの?」
「まて!静かにしろ、メンバーが何か言ってる!」
誰かが言った一言であたりはシーンと静まり返った。
「ハイヴィジョン?新しい魔法か?」
「おい、誰か唱えてみろ!」
「うるせえ!もうやってるよ!うお!なんだこりゃ、すげえな」
一人また一人と次々に人々はハイヴィジョンを唱えた。
「…おいおいおい、嘘だろう?なんだよこいつの戦闘は!」
「なんて動きだ!こりゃあ…アリシアより早い!」
「いや、それよりなんだ?この魔法の使い方はなんて正確で見事な連射なんだ?こんな魔法の使い方見た事ねぇぞ!」
「うお、なんであれを躱せる?こいつ後ろに目でも付いてんのか?」
「まて、メンバーが何か言ってる!…視点を動かせる?…本当だ、なんて便利な魔法なんだ」
「おい、遠くに勇者が見えるぜ!距離…約1.5キロ!」
「これは…間に合うか?」
「いける!こいつのでたらめな強さなら無理じゃねぇ!」
「あ!危ない!!」
観衆達は悲鳴を上げた。彼が至近距離の自爆攻撃に襲われたのだ。辺りを絶望の空気が包んだ。
しかし
「おい、生きてるぞ!奴は生きてる」
わあぁー!と歓声が響くしかし次の瞬間、再び自爆攻撃が始まった。
さすがにあれでは生きてはいられないだろう…観衆は完全に諦めムードになった。
「おい、…うそ…だろ…!」
「立ち上がったぞ!なんなんだ?!こいつは!」
「すげぇ、すげぇよ!こいつ、こいつなら…!」
「あぁ、勇者を救えるかもしれねぇ」
「こいつの名は?なあ誰かこいつの名前を知らないのか?」
「この人はね!」
中央冒険者組合本部のベテラン受付担当のカリナが声を上げた。
「この人は…英雄さ!さあ、みんな声を出して応援するよ!」
「おう!!」
諦めかけていた人々に再び希望の光が見えた。
勇者までの距離…あと1.2キロ。
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