8話:魔族の街に到着した。
ユニークで100人を達成しました。 見てくださったかた、
ありがとうございます。これからも毎日更新を頑張るので
よろしくお願いします。
あと、不定期更新で別の物語を作成しようと思ってます。
(書き溜めするのでいつアップするかわかりませんが。)
(多少誤魔化しておくか。)
そういうと彼女たちに説明を始めた。
「色々あってな・・・。転送魔法は元々素質があったみたいで
ある人に教えてもらったな。蘇生魔法や回復魔法に関しては、
小さい頃、書物を見て気づいたら使えるようになっていたんだ。
かなり古かった本だから実物はもうぐちゃぐちゃじゃないかな。」
「そうなんですね。他に魔法は使えるのですか?」
そう聞くリーザ。
「いや、魔法を覚えていない。俺はあの魔法以外は使っても
威力が低すぎてダメだった。」
「そうなんですね。」
「二人は何か魔法が使えるのか?」
「私は、炎と氷の魔法他には姿を変えたりできます。」
そう答えるリーザ。
「私は、水魔法と風魔法です。後は貴方ほどではないですが
回復魔法を使えます。」
そう答えるエルマ。
「そうか。」
そう言って呟く俺。
他にたわいのない話をしていると、時間は過ぎ去っていき。
「そろそろ明日に備えて寝たほうが良い。」
そういうと、二人にテントに入って寝るように促す。
「ミナトさんは?」
「俺は見張りと火の番をする。軽く仮眠も取るから大丈夫。」
「分かりました。おやすみなさい。」
二人がテントに入ったことを確認し、自分は地面に横たわる。
火が消えないように見つめながら。
(わざわざここで寝なくても洞窟で寝て、そのままここにテレポート
したほうが良かったような・・・・。いや、こういうのも良かったか。)
と心の中で思うのであった。
「ミナトさん。」
4時間程すると、リーザが出てきて話しかける。
「リーザか。」
「はい、ミナトさんは寝なくて大丈夫ですか?火の番は私がしますよ。」
「大丈夫だ。少し寝たから。」
「それなら少しお話しませんか?」
「良いよ。」
そういうと隣に座ってきた。
「あの時はありがとうございました。」
「大丈夫だ。」
「ミナトさんが居なかったら私たちは・・・。」
「そういって、顔を伏せるので。」
「辛かったんだな。」
そういって頭を撫でてやる。
「はい。」
そう言って涙声になる。
「まあ、必要ならいつでも助けるから。
こうなったのも何かの縁だしな。」
「ありがとうございます。」
しばらく撫でてやることにした。そして、
「そろそろ寝たらどうだ?」
「ミナトさんも寝てください。」
「いや、俺は起きているよ。」
「じゃあ、私も起きておきます。」
「分かった。」
そう言って、色々話をして時間が過ぎていった。
途中二人共2時間ぐらい横になっていた。
そして、全員でテントの片づけなどを行い、
もはや、物置と化した洞窟に持っていく。
そして彼女たちの街に行くことにした。
途中は特段と危ない事もなく、街の門に行くと
「止まれ、人間が何の用だ。」
そう門番に遮られる。
「この人は私を助けて頂きました、そのお礼の為に
連れてきたのです。」
そう言ってエルマが話しかける。
「分かりました。それではお通り下さい。」
そう言って、街に入っていく。
人間が珍しいのか、じろじろ見られていたのが気になったが。
まずは、実家に案内したいとエルマが言っていたので、
エルマの家まで歩いて行く。すると、領主邸があった。
俺が呆然としていると。
「どう?驚いた?」
そういうエルマ。口調かわってるし。
「え?お嬢様だったの?確かに可愛かったけども」
少しリーザがムッとしているような気がしたが
気のせいだろう。
「そうよ。リーザも別の街のお嬢様よ。」
「えっ?マジ?」
物凄く驚く俺と頷くリーザ
「いやいやいや、お嬢様が二人で出歩いたらダメでしょ?
護衛も付けずに。」
「人間の姿になれるのは貴族の魔族なのよ、それで人間の姿に
なれば大丈夫だと思ってて。」
「それで、解呪食らってあんなことになったのかよ。」
「そう・・・よ。」
少し暗くなるエルマとリーザ。
「悪かった。」
誤る俺。
「ってことは、この後リーザの街にも行くのか?」
「いいえ、家族に連絡をして来てもらおうと思ってます。」
そういうリーザ。
そういうやり取りの後、領主邸に入っていった。