7話:初めて野営をしてみた。
「二人共大丈夫だったか?」
そう言って、洞窟に戻り二人に声をかける。
「はい、大丈夫でした。」
そういうのは、リーザ
「はい。」
震えるような声を出すエルマ。
「大丈夫か?エルマ」
「はい、大丈夫です。」
「そうか。何かあったら言えよ」
そう言って優しくなでる俺。。
「分かりました。」
震えも落ち着いているようだった。
「む。」
そう言ってジト目で見るリーザ。
「どうした?」
「なんでもないです。」
そうか。
(エルマに触ったことを怒ってるんだろうな。)
「それじゃあ君たちの街に行くか。」
「「はい」」
「場所を教えてくれるか?」
「ここから北に2時間です。」
「2時間か・・・・。今は夕方だし。
明日出たほうが良いな。必要なものを今のうちに買ってこよう。」
「分かりました。」
「洞窟で寝るか、野営するかどちらが良い?」
「野営が良いです・・・。」
「洞窟の方が見つかりずらいと思うが。」
「色々ありまして・・・。」
「分かった。それなら、色々買ってくる。」
そう言って街まで戻ってくる俺。
そこで、テントといった一式と追加の保存食を購入する俺。
(あと、二人と俺の服だな。)
色々あったせいで忘れていたが、所々破けていたりするのだ。
服を購入し、一式を持ってテレポートする俺。
ついでに着替えを済ませて。
「何もなかったか?」
「はい、大丈夫でした。」
「良かった。それとこれ。」
そういうと、リーザには白の、エルマには黒のワンピースを差し出す。
「えっ良いんですか?」
「サイズが合わなければ言ってくれ。
店員に聞いたが、一応平均的なサイズらしい。」
「「ありがとうございます。」」
「えと。」
顔を赤らめるリーザ。
「着替えるので・・・。」
「そうか。少し外に出てくるよ。」
少し外に出て、中に入る俺。そこには、着替えた二人が居た。
「お、似合ってるぞ。」
「「ありがとうございます。」」
そういって、少し照れながらお礼を言う二人。
「それじゃあ行くか。」
そういって出ようとすると。
「あの・・・。この荷物は?」
そう言ってくるエルマ。
「それは後で取りに来るから大丈夫だ。」
「そうですね、分かりました。」
「それじゃあテレポート」
そういうと3人が洞窟の前にでる。
「ここから北だっけ?」
「はい、そうです。」
「じゃあ、先頭は俺が歩くから後ろについてきて。」
「「分かりました。」」
そういって、俺を先頭に歩いて行くと。
3方を岩で囲まれた平地がある。
よく見ると焚火の跡があり、野営の痕跡が伺える。
「ここで野営にするか。」
「「はい。」」
「テレポート」
そういうと、荷物を洞窟に取りに行きその後すぐ帰る。
テントを設置するよ。
「分かりました。」
そういって、テントを設営する俺。
二人には食事の準備のため、石で囲炉裏を作ってもらっている。
今日の夕食はスープとパンと干し肉を焼いたものだ。
それを調理していると夜になった。
そうして、3人で食事を始める。しばらくすると。
「あの、どうしてミナトさんはあの魔法が使えるのですか?
本当に人間なのですか?」
エルマがそう言ってきたので、転生した事を伏せ説明することにした。