5話:魔族の少女が現れた
4話投稿して100PV達成できました。 皆さんご覧いただきありがとうございます。
毎日更新は続けていきますが、2話投稿とかできたら良いかな?と思っています。
(えっ・・・・・。魔族ってほぼ人と同じじゃないか。)
不意打ち回避のため自身にリザレクションを掛け、
少女から色々話を聞くことにした。
「まずは君の名前を教えてくれないか?俺はミナトだ。」
少女は震えるような声で。
「リーザです。」
そう答える。
「なぜ?怪我をしているんだ?」
「友達と遊びに来たのですが、人間に襲われました。」
「人間と魔族は争っているらしいしな。」
驚いた表情で、聞き返す。
「人間と魔族が長い争いになっているのは知っています。
しかし、争いを好まない魔族もおります。
私たちの街の住人はそういった人々が住んでおり、
人間を見ても襲わないようにしています。」
「ということは、魔族といっても一概に争いをするということは
ないのか?」
「はい、昔魔族の中で戦争を続けるのかどうかで対立があり、
争いを好まない人々が本国を出て、ひっそりと街をたて
そこで暮らし始めたそうです。そういった歴史があるので
私たちは人間を見ても攻撃することはないです。」
「人間は魔族を討伐することはよくあるみたいだね。」
「貴方は違うのですが。」
「俺は・・・・。敵じゃないなら殺したくないな。」
「ううう。殺さないでください。」
号泣するリーザ。
「友達はどうしたの?」
「友達は・・・。殺されました。」
「人間の冒険者にか?」
「はい・・・。」
「何人殺されたんだ?」
「親友のエルマです。彼女は私を庇って・・・。」
「そうか・・・。」
俺自身蘇生魔法は使えるが、使っていいのか分からない。
だけど、彼女が知っていれば使ってもよいだろうと考えた。
「なあ、君を殺すことはないけど・・・。
蘇生魔法ってしってるか?」
「はい、歴史上の人間の勇者が使えるという
ことしか知りませんが・・・・。」
「そうか・・・。彼女の場所に連れて行ってくれないか?回復魔法」
そういうと、彼女の傷が完全に癒えた。
「えっ・・・。なんで?」
「俺は、敵じゃないなら殺すつもりもないし・・・。
じゃあ彼女の元に案内してくれ。」
「はい。」
そういうと、エルマの元に歩いて行く二人。
彼女の元にたどり着く二人。
そこには、倒れている人と思わしきものがある。
「リザレクション」
そう唱えると、光をエルマが包み・・・。蘇生した。
「エルマ・・・。」
「リーザ・・・。」
号泣し、抱き合う二人。
「「ありがとうございます。」」
泣きながらそう言う二人。
「どういたしまして。ただ、敵じゃないから助けただけだ。」
恥ずかしながらそう呟く俺。
「ちょっと良いか?冒険者がこの辺りに居るかもしれないから
移動するぞ。テレポート」
そういうと、3人をゴブリンのいた洞窟まで転送し、
今後の話をするため。洞窟の壁に転送魔法で穴をあけ、
岩で蓋をして空気孔をあけて持っていた松明に火をつけ、
2人と今後の話をすることにした。