23話:自分のステータスを開示した。
ギルドに行き、エマが冒険者登録を済ませた。そののち、クエストボードに
行き、オークの討伐依頼を受注する。5~10体程のオークが出たとの事である。
少し、遠い場所にある為、野営が必須との事だった。エマのテントを購入する
ために、雑貨屋に行くと。エマが俺たちのテントがない事に気づいたみたいで、
「皆さんのテントは?」
「そうだった、エマちょっと待ってくれ。テレポート。」
そう言うと、荷物置きと化した洞窟まで取ってきて、またテレポートで
戻ってきた。
「俺が、転送魔法が使えてな?毎回取ってきてたんだ。エマのテントもオリヴィアの
荷物も家に置いて行こう。そうすれば軽装で行けるからな。」
「・・・・・。え?ミナトさんっていったい。」
「まあ、転送魔法が使えるって事だな。」
「は、はい。前に聞きましたが、長距離を移動とは・・・・。」
困惑する二人をよそに俺は荷物を家に持って帰る。
「よし、それじゃあ行くか!」
「はい。」
移動中特に危ない事もなさそうだったので、雑談をしていく。
「俺は転送魔法が使えるって言ったろ?詳しく言うと、長距離移動と、物体の
移動が出来るんだ。口外は無しな?」
「はい、仲間だから言いませんが。お姉さま知ってました?」
「私は知らないよ・・・。てっきり短距離移動程度だと・・・・。」
「あと、回復魔法が使えるんだけど、欠損程度なら完治出来るよ。」
「それって・・・・。上位魔法なんじゃ・・・。」
「最上位の神官様じゃないと使えないって聞きましたが。」
「アンタはそれだけじゃないでしょ?」
蘇生魔法を知っている二人は俺にそう突っ込んでくる。
「エルマ・・・。まあ、それは後でのお楽しみって事で。」
はあ、とため息をつくエルマ。
「え?どういうことですか?」
疑問に思って聞いてくるエマ。
「アンタ、仲間だから言ったほうが良いと思うわよ?」
「エルマ・・・・。リーザは?」
「ミナトさん・・・。私はどちらでも。ミナトさんが良いと思ったほうが良いと
思います。ただ、仲間外れにされたと思うかもしれません。」
俺は一息つき、
「口外しないって誓うか?ばれると面倒くさいし、最悪俺が追われる羽目に
なるから。」
「絶対にしません。」
「私も、誓います。」
そういう、二人。その目が真剣だったので、ため息をつきながら。
「俺は蘇生魔法が使えるんだ。」
「・・・・・!」
「・・・・・!」
そう、自分の魔法について説明することにした。