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転生した主人公は世界を統一する  作者: ヤスキジュン
転生した主人公冒険者になる
22/90

22話:眠れない夜。

すみません、今回は短めです。

「眠れねー」

 はい、当然眠れません。可愛い子と一緒に眠ったことなんてないもん。

しかし、しばらくすると、エルマが悪夢を見ているようで震えている。

「大丈夫だからな?」

 そう言って撫でてやると、

「ばか。」

 真っ赤な顔でそう呟いている。


「エルマ?起きてたのか?」

「お、起きたわよ。」

「そうか。」

 起きたので、撫でるのをやめると、

「もう少し撫でて。」

 そう甘えてくるので、撫でてやる。しばらくすると、

「ねえ、傍に居てよ。」

「ん?どうした?急に?」

「不安なの、私は。貴方が嫌いになるんじゃないかって?」

「なんで?」

「私、人間じゃないでしょ?だから、嫌いになるんじゃないかって。

 そう思って・・・・・。」

「俺はエルマが好きだよ。」

 シューーーという感じで顔が真っ赤になる。

「魔族だからじゃない、エルマがエルマだから好きなんだよ。

 だから、ずっと傍に居るよ。」

「ばか。」


「それに、他の皆も好きだしね。種族とか関係ないよ。」

「ばーか。」

 そう言って、胸に顔をうずめてくる。頭を撫でながら、

「もう一度言うけど、ずっとそばに居るからな。」

 そう言うと、頷くエルマ。

そのまま、眠るのであった。


「おはよう。」

 そう言って、目が覚める。

「おはよう。」

「昨日はありがとうね。」

「どういたしまして。」

「ねぇ。」

 そう言うと頬にキスをしてきた。

「昨日のお礼よ。」

「分かった。それじゃあ、朝食の準備をしてくるよ。」

「分かったわ。」

 そう言うと、部屋から出る。


「昨晩はおたのしみでしたね。」

 部屋を出た時、丁度エマが居た。

「ふぁっ?」

 素っ頓狂な声が流れる。

「え、エマこれはだな。」

「まあ、良いですよ。 ただ、今日は私の番ですね?」

「え、いや。分かりました。」

 またまた、眠れない日が来るようです。


 朝食を済ませて、着替えて集合する俺達。エマは盾と片手剣を装備している。

「それじゃあ、まずはクエストをクリアして、ランクを上げようか。」

「はい。」

「分かりました。」

「分かったわ。」

 そう言うと、冒険者ギルドに移動した。


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