2話：ギルドに到着した。
「ここは・・・町か」
光が消え去り、周りを見渡すと、城壁に囲まれた街が
ありそうつぶやく俺。
町は城壁に囲まれ、城壁の周りには堀がありかなり
深いようだ。
「どこか入れる場所はないか」
城壁の周りを歩いていると橋が現れ、甲冑に身を包んだ
門番らしき人がいる。
取り合えず話をしに行くことにした。
「あの、町に入りたいのですが良いですか？」
門番に話しかける俺。
「すまないが、許可証を見せてくれ。最近は魔族の動きが
活発になっており、警備が厳重になっているのでな。」
「ないです。」
「なぜないのだ？人間に擬態した魔族か？」
「えっと・・・・・。」
困惑している俺を怪しむ視線で見つめる門番。
「それは・・・？」
首飾りを見つけた門番が指差しながら、
「これですか？どうかしましたか？」
「失礼しました、女神様の加護を受けたお方ですね、
どうぞお入り下さい。」
「これを持った人って自由に出入りしてもいいのですか？」
「はい、女神様の加護を受けた御方は冒険者もしくは
冒険者の資質ありとして認識されております。無くても
冒険者にはなれますが。」
「そうなんですね。では、入ります。 冒険者ギルドって
ありますか？」
「はい。」
そういって、案内を受け、移動を始めた。
「そういえば、ステータスを見てみようか。
「ステータス」」
そう唱えると、目の前にステータスが現れる。
～ステータス～
名前：志田ミナト
性別：男
魔力：SSS（転送魔法・蘇生魔法・回復魔法に限る）
D(その他魔法)
体力：500/500
レベル:1
【魔法】
転送魔法
回復魔法
蘇生魔法
魔法創造可(転送魔法・回復魔法・蘇生魔法に限る)
魔法力低下(他の魔法を習得出来るが威力が貧弱になる。)
魔法威力増加(転送魔法・回復魔法・蘇生魔法)
文字・言語習得（すべての言語、文字が理解できる）
～ステータス～
「おいおい、攻撃魔法を習得出来ねーじゃねーか・・・・。ん？でもこれって物質や
分子を転送出来るなら真空波や火炎魔法も使えるのか。今度試してみるか。」
そう呟きながらギルドに到着した。
「受け付けは・・・あった。」
ギルドの受付に歩いて行った。
「冒険者登録をしたいのですが、大丈夫ですか？」
「はい、出来ますよ。女神の加護はお持ちですか？」
そう返す受付嬢。
「はい。」
首飾りを差し出す俺。
「分かりました。女神の加護をお持ちの方でしたら
登録料は無料ですよ。登録する職業を記載してください。」
「えっと。魔法使いですね。」
「分かりました。こちらをどうぞ。」
ギルドカードを受け取る。
「冒険者の回収はIから始まり、I～A、Sの順となって
おります。貴方はIから始まりますね。昇格は能力に
合わせて上がっていきます。レベルの高いクエストを
受注することをおすすめします。
IですとGランクのクエストが受注できます。」
「分かりました。」
「それでは、あちらのクエストボードをご確認の上
クエストを受注して下さい。」
「はい。」
そして、クエストボードを確認しに行くことにした。
