19話:可愛い子との夜
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リーザの部屋の前に立ち、ドアをノックをする。だが、返事がないため、
「リーザ入るぞ?」
「・・・・・・。」
返事がないが、ドアを開けてみる。そうすると、ベッドの上で丸まっている
リーザが居た。
「大丈夫か?」
「はい、大丈夫です。」
だが、そういう彼女は少し元気がなさそうだ。
「何かあったのか?元気無かったけど。」
「少し聞いてください。ミナトさんは魔族が嫌いですか?」
「嫌いじゃないよ。敵は別だけどな。」
「じゃあ、人間の女の子の方が好きですか?」
「ん?別に?」
「エマさんとのやりとりを見て、時々自分が魔族じゃなければって思うんです。
人間の女の子の方が楽しいんじゃないかって・・・・。でもそれが嫌で。」
多分彼女は、辛かったんだろう。だから、俺は彼女の隣に座り。
「俺は、皆が好きだよ。リーザもエルマもエマもオリヴィアも。それに、
リーザが魔族だから好きじゃない。リーザだから好きなんだよ。
魔族とか関係ないよ。君が君だから好きなんだよ。」
そういって頭を撫でてやると。号泣してしまう。なのでしばらく撫でてやる。
「ごめんな。俺が気を使ってればな。」
「ち、違うんです。ミナトさんのせいじゃないです。」
「ただ、待ってくれ。いずれ元の姿でも堂々と歩けるようにするから。」
その為にも、必ず冒険者として大成し、国に意見を言えるようにならなければ
ならないことを強く誓った。
「ありがとうございます。」
しばらくすると。
「よし、それじゃあ戻るよ。あと、」
「魔族の姿でもリーザは可愛いよ。それは認める。」
「じゃあ、一緒に寝て下さい。安心したいです。」
突拍子もない事を言ってるので驚いたが、自分がそう言った以上仕方ないと思い。
「分かったよ。」
ベッドに横になる。リーザも抱き着いてきて。
「安心します。ごめんなさい。ありがとうございます。」
「じゃあおやすみ。」
「おやすみなさい。」
そう言って眠るのであった。
「眠れねー。」
そう、かわいい子が傍に居て眠れるわけがないのである。煩悩とか湧くし。
数時間眠れない苦行を強いられるのであった。
朝になり、リーザも目を覚ましたみたいだ。
「おはよう。」
「おはようございます。」
「それじゃあ、食事を作ってくるな。」
「はい。」
そう言って、ドアを開けると。
「おはよう。」
そう、丁度起きたエルマと出くわしたのである。
「アンタ、リーザの部屋で何をしていたのよ?」
そう言って問い詰められるのであった。