14話:貴族の家に行った。
ギルドに報告を終え、3人はHランクに昇格した。その後4人で話をすることにした。
「この後どうする?オッズの家に行ってもいいか?」
「良いですけど・・・・。どうしてですか?」
「俺達は、色々な事を経験するために、冒険者になっててさ。上位の冒険者になると、
国の勅命で動くだろ?だから、その時に顔を売りたいと思っててさ。
実家に疎まれてるって言ってたけど、大丈夫か?」
「はい、大丈夫です。」
「そうか、それじゃあお邪魔させて貰うよ。」
そういうと、オッズに実家に許可を取ってもらい、数日後、オッズの
実家の領主邸に行った。家を守っている騎士に挨拶をし、家の方を呼んでもらうと、
4人で中に入った。家の扉を開けると、号泣した貴族の着物を身に着けた老父が
涙を流して待っていた。
「オリヴィア、よく帰ってきたな。」
「お父様、すみません。家出をして3年。大変申し訳ございませんでした。」
「よい、冒険者となっていたことは知っていたが、生きてよかった・・・。」
そして抱き合う二人、訳も分からず呆然としていると。
「こちらの方々は?」
そういう、主人にオッズもといオリヴィアが返す。
「私たちの仲間です。最近私が仲間に入れて貰いました。」
「私の名前はオリマー、娘が世話になった。」
「ミナトです。いえいえ、娘さんにはお世話になっております。」
「エルマです。」
「リーザです。」
全員動揺しているが、なんとか挨拶を返す。応接間に案内され、主人のオリマーは、
一度離席し、改めで会談することになった。
「騙していてごめんなさい。」
「どういうことだ?お前女だったのか?」
「はい。説明させて頂きます。」
そういうと、貴族の娘として生まれた事、親とけんかして家出した事。
その後冒険者となったこと、などを説明された。
「でも、俺達に絡んできたよな?」
「あれは、私も冒険者になった時、そのような事されまして・・・・。
女だと色々不味いので、男の格好をして・・・・。酷い事をするような男のふりを
すれば、ばれないってそう思って・・・・。馬鹿なことをしたって思ってます。」
「そうか・・・・。驚いたな・・・。」
「私も・・・・。」
「あたしもよ・・・・。」
「あの取り巻きは?」?
「実は私が雇った冒険者です。」
「ええっ・・・・・。」
「それで、今後どうしますか?あの、もしよかったら仲間に入れて下さい。」
「別に良いよ。心を入れ替えるって言ってたしな。」
「はい、ありがとうございます。」
「取り合えず、色々聞かれたら誤魔化すから、合わせてな。」
「分かりました。」
そういっていたら時間がたち、4人、広間に案内されることになった。